安渓肉桂烏龍茶を発売しました。このお茶は数年前まで販売しており、人気のお茶だったのですが、その後、値段と質と農薬を満たすお茶が見つからず暫く仕入れることが出来ませんでした。数年ぶりに満足の行く品質のお茶が入手出来、非常に嬉しく思ってます。

安渓でも珍しい肉桂種の烏龍茶

安渓肉桂は中国福建省泉州市安渓県で作られたお茶です。中国茶の好きな人にとって、「安渓」と聞くと、即時に「鉄観音」を連想されると思います。安渓は鉄観音の有名な産地であり、私も鉄観音の仕入のために何度も足を運んでおります。鉄観音を仕入れるために生産地を訪問していた際、安渓県の大坪村という産地にて肉桂の茶樹が多く栽培されていることを発見し、また、お茶の質が非常に素晴らしいことから仕入を行いました。ただ、以前お付き合いしていた生産者は安渓肉桂の生産をやめてしまい、その後、同質のお茶を探し続けておりました。数年前に質の高いお茶を見つけたのですが、農薬に関して不安がありました。そこで、日本の規準にあった茶園管理に変更して貰い、更に、約400種類の農薬検査を行うことで日本基準を満たしていることが確認できたため、数年ぶりに仕入をすることが出来ました。

仄かにシナモンの香りがすることから肉桂と呼ばれる

肉桂(ニッケイ)はあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、肉桂はシナモン、カシア、ニッキなどの香辛料の原料に共通する、クスノキ科ニッケイ属の植物の名称です。安渓肉桂の「肉桂」はお茶の品種名で、シナモンやニッキのような香りがする特徴がゆえにその様な名称がついております。HOJOで紹介する安渓肉桂はやや強めに焙煎を行っており、やわらかなシナモン風の香りと、甘い栗のような香りが特徴のお茶です。

成長が遅く余韻の強いお茶

肉桂は、他の品種(安渓だと毛蟹、鉄観音、黄金桂、本山など)と比べて芽が出るのが遅い特徴があります。私の経験上、成長の早さはそのままに後味(余韻・コク)と比例関係にあります。例えば、成長が非常に速いことで知られる毛蟹などの品種は余韻が軽い(後味が弱い)点が特徴のお茶です。肉桂の場合、このような品種特性もあり、肉桂は後味が強く、飲みごたえのあるお茶です。

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