今年はキノコが不作

[2009.10.23] Posted By

今年はキノコが全く出ないという話をしましたが、中部東海地方全般にわたりこの現象が生じております。
しかも、山に行くと、早期に出るはずのキノコと、晩秋の11月下旬に出るはずのキノコが混在しており、とてもおかしな状況となっております。
どうしてこのようになったのか考えてみました。
地元の人々は「夏場に雨が少なかったから」と言いますが、雨が少なかったのは今年だけではありません。
ただ、今年の不作状況は何十年に一度あるか無いかの極めて希なケースです。
私たちがキノコと呼んでいるのは正確には子実体と呼ばれ、言ってみれば胞子を製造するための工場です。
「キノコ」は担子菌と呼ばれるカビの一緒で、その本体は、地面下或いは、朽ち果てた木の内部にあります。
キノコを採ると、根本に白いカビのような物体が付いている事が多々ありますが、あれがキノコの本体です。
白いカビみたいな物体は、文字通りカビそのもので、菌糸と呼ばれます。
つまり、キノコの本体である菌糸が一番活動している時期はもちろん高温多湿と成る夏場です。夏場にぐっと成長し、その栄華を極めた後、秋となり気温が低くなることで「子孫を作らねば」と言うことで子実体を形成するわけです。子実体を作らずにボーとしていると、冬の低温でやられ、一族郎党が滅びる危険性があります。(子実体を作らなくても生き残る菌糸もあるようです。)と言っても、通常、カビは低温に強いと言われておりますが、水などが生育環境中に染みこみ、それが凍ると、その際に生じる膨圧等で死んでしまうと推察します。
本年度キノコが少ない理由の一つとして、春先の急激な冷え込みが原因ではないかと考えております。
秋に生産された「胞子」は、タイムカプセルのような物で、冬の間は眠っております。春になり環境が暖かくなることで、胞子は「熱」を感じ取り出芽します。因みに、冬の間でも、人工的に熱を加えると出芽します。植物の球根も類似のメカニズムで発芽するようです。
春先に出芽した胞子は菌糸を作り出すわけですが、今年はその時期(4月の下旬)に強烈な霜が降りました。それにより既に出芽していた菌糸が大ダメージを受けたと思われます。4月下旬の時期にまだ冬が訪れていない場所(極めて高山・極めて緯度の高い場所)の場合胞子が未だ眠った状態だった為に、ダメージが少なかったのではないでしょうか。
そんなわけで、今年のキノコ採り(私の場合昼休みの活動)は出来るだけ標高の高い場所を選んで行っております。ただ、標高の高い場所=熊の生息地と言うこともあり、花火類、鈴を携帯しつついつもドキドキのキノコ取りです。
mushroom.jpg
キノコ取りは昼休みに1時間半ほど行くのですが、割と標高の高い場所を選び、何とかこれだけ採りました。1時間半の成果としてはまずまずと満足しております。内容は:クリタケ、チャナメツムタケ、シロナメツムタケ、ハナイグチ、ヤマイグチ、ショウゲンジ、紫シメジでした。

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