中国産ウーロン茶、基準値超える殺虫剤を検出

[2006.08.10] Written By

中国産の烏龍茶から基準値を超える農薬が検出されたと、「YAHOOニュース」に載っておりました。

Yahooニュースからの抜粋

中国産ウーロン茶の葉から、残留基準値を超える有機リン系殺虫剤「トリアゾホス」が相次いで検出され、厚生労働省は9日、中国産ウーロン茶の葉や加工品を輸入する業者に対し、食品衛生法に基づく検査命令を出した。

中国産ウーロン茶の葉は年間2万トン近くが輸入されているが、同法に違反したケースが見つかったのは初めて。
同省によると、7月中旬~8月初旬、大阪検疫所で0・08ppm、広島検疫所で0・14ppm、神戸検疫所で0・16ppmのトリアゾホス(残留基準値0・05ppm)をそれぞれ検出した。
輸入業者は今後、同省の登録検査機関に茶葉や加工品を持ち込み、基準をクリアしないと輸入できない。
(読売新聞) – 8月9日21時58分更新

トリアゾホスは中国政府が指定する検査対象農薬にもかかわらず、日本に輸入された理由

3回同じ物質が検出されたことにより、日本へ烏龍茶を輸入する場合は全て検査を行わねばなりません。今年5月29日より制定された日本の農薬管理基準(ポジティブリスト制)によると、茶葉に関しては200数10種類の農薬が管理基準値と共にリストに載っております。勿論、トリアゾホスもその中に含まれます。更に中国では日本への輸出茶葉に関しては、10種類の物質を検査するよう政府による指導が行われております。その10品目の検査リストにはやはりトリアゾホスがしっかりと入っております。
つまり、本来であれば「見つかること自体おかしい農薬」が見つかったのです。何故でしょう?

香港経由の流通ルートの落とし穴

今回のトリアゾホスのケースは「普通とは異なる流通ルート」により発生しました。
問題となったウーロン茶は、中国から香港へ輸出されたのです。当然、香港輸出用であるため、日本輸出に準ずる検査は行われませんでした。しかしながら、香港の業者は日本への転売を行ったため今回の問題に発展したのです。私の推測ですが、3回連続的にトリアゾホスが検出された理由として、どの茶葉も同じ業者(香港)経由で日本に輸入されたのでしょう。

重要なのはサンプリングではなく、管理の仕組み

日本の政府としても、「トリアゾホスが検出された」→「烏龍茶は全量検査」=「でも他の農薬に関しては関係ありません。」ではなく、今回の烏龍茶の流通経路を具体的にトレースし、今後のためのより現実的な原因の追及と対策の立案をすべきではないかと思います。大切なのは、農薬管理の仕組みが確立されているメーカーを把握した上で茶葉を購入することです。人の経歴と同じで農薬の履歴を明確に把握することが大切です。また、分かり易い流通経路にて輸入し、ロット管理をする事でトレーサビリティを確立することも大切です。何処で茶葉が作られ、どのような経路で入荷しているか?どのレベルで、またどのような根拠により農薬の保証が行われているのか一つ一つ確認しないといけませんね。書類上の茶葉と現物が違っているのは論外です。

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