必須マレーシア語HeatyとCooling | お茶の専門店HOJO

食べ物にheaty=熱いの意と、cooling＝冷たいの２つがあるのですが、これは一帯どういう事なのでしょうか？

マレーシアで食に関わる人、特に、食品の小売りをする人は、これらの言葉の意味を極めて深く理解しておく必要があります。それもそのはず、マレーシアでは全ての食品の性質・機能性が、これら２つの言葉だけで説明されてしまうのです。

ダージリンティをすすめた際、「Is this heaty or cooling?」と聞かれます。勿論、適切に答えられないとOUTです。

東南アジアでは、健康状態、食べ物の性質を、身体の熱を上げる食品、熱を冷ます食品というように分類している場合が多く、それらが健康状態に極めて密接に関係していると考えられております。

では、これら単語の具体的な意味を解説します。

Heatyとは、身体の熱を上げる食品を指す言葉です。熱を上げるとはどういう事なのでしょうか。

まず、アレルギー等をおこしやすい食品は全てHeaty
身体の熱を高める食品、例えばドリアンもHeaty
辛いスパイス類もHeaty
お茶でも、渋みが強く、喉やお腹にぐっと来るタイプはHeaty

Coolingとは、身体の熱を下げる食品
メロン、リンゴ、緑茶・白茶等が代表格です。

なんだか分かったような分からないような感じですが、お茶だけに限って言うならば、番茶等、渋みの強いお茶に関してはHeatyの対象となり、逆に上質の渋みが殆ど無いお茶に関しては、Coolingの対象となります。つまり、私のように高いお茶を専門としている場合、どれも若い芽から作られており渋みがないため、「I have no tea that makes you “heaty”.」と言う事になります。

不思議な文化ですが、これらの身体を熱くする冷やすといった概念は、東洋医学に由来しているように思います。