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渋味が無くやわらかなダージリンセカンドフラッシュにびっくり!
しばらく前にダージリンの2ndフラッシュを発売したのですが紹介し忘れておりました。
私はこれまであまり2ndフラッシュは少し苦手としておりました。と言うのも、暖かくなってから摘まれることが多い2ndフラッシュの場合、渋味が強く、胃が痛くなるためです。2ndフラッシュと言えば、マスカテルフレーバーが有名で、ウンカが噛んだ茶葉から作られた紅茶は、マスカットのような、蜜のような甘い香りがします。ただ、香りはよいものの、渋味が強いお茶が多くそれが私が苦手としていた理由でした。
シンブリティンリンの2ndフラッシュ
今年の5月の頭のことですが、シンブリの茶園の販売担当者から電話がありました。シンブリのテインリン産の2ndフラッシュがあるから試してみないかという電話でした。ただ、セカンドフラッシュはあまり興味がないという旨の話をしたところ、このお茶は普通の2ndフラッシュとは全く違うので、試しに飲んでみて欲しいと言いと言われ、サンプルを送って貰うことになりました。
シンブリティンリン地区の2ndフラッシュはまるでファーストフラッシュ
サンプルを受け取り、飲んだときに正直驚きました。茶葉の質は1stフラッシュそのもので、とてもやわらかく、ボディが極めて強く、さらに、完璧と言って良いレベルに発酵が制御されておりました。また、どんなに濃く淹れても全く渋味が無く、胃が弱い私でも、何杯でも飲めるお茶でした。このお茶は、2ndフラッシュと言っても、4月に摘まれたお茶です。まだ、1stフラッシュが残っている時期に摘まれているために、2ndフラッシュでありながら春摘み茶の性質を有しており、茶葉には毛に覆われた芽が沢山含まれておりました。ただ、ダージリンは4 月ともなると外気温が高くなることから、お茶をしっかりと発酵するには最適な環境になります。発酵室の室温も高くなり、発酵がしっかりと出来ていることから、茶葉は美しいオレンジ色をしており、甘い蜜のような香りがします。因みに、ここで言う、蜜のような香りとは蜜香のことではなく、甘露飴のような、純粋に甘い香りがします。
ティンリン地区のお茶はとにかくボディがすごい
数あるダージリンのお茶の中でも、シンブリのティンリンは極めて質の高いクローナル種のお茶が出来ることで知られております。この地域の土にはカルシウムなどのアルカリミネラルが豊富に含まれており、季節に関係無く、ボディが極めて強いお茶が出来上がります。ダージリンティのような発酵茶の場合、ボディはとても大切な要素です。ボディの強いお茶は、香りが強く感じられ、味もふくよかに感じられます。これはお茶ばかりでなく、ワイン用のブドウやミカンなど果物を作る上でも重要な要素です。ティンリン地区のお茶が高い名声を博しているのは、カルシウムが豊富な土壌が生み出す豊かなボディが関係しております。
ティンリン地区のオータムナルにも期待
テインリン産のダージリンティは既にファーストフラッシュと2ndフラッシュをラインアップに有しております。もし、オータムナルでも良いロットがあれば是非仕入れたいと考えております。また、ダージリンティは熟成によりさらに香りが濃厚になります。今後、良質のダージリンティは多めに仕入れ、売れ残った分については熟成にまわそうと考えております。
興味のある方は以下のページをご覧ください
https://hojotea.com/item/b30.htm
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