当店にお越しいただき、ありがとうございます。HOJO代表の北城彰です。中国茶販売から紅茶まで、お茶のことならお任せください。
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ホーム>HOJOのお茶が安全な理由
HOJOではお茶を安心して飲んで頂くために、以下に挙げる3つのリスクを想定し、独自の安全管理を行っております。
安全管理上重要となるポイントは、リスクが発生することが想定される工程を同定し、それをどれだけ「確認」するかという点につきると考えております。例えば、無農薬の茶園からお茶を仕入れていたととしても、周辺からの飛散など、予期せぬ理由で農薬が検出されることもあり、安全管理に100%はありません。出来る限りリスクを限りなくゼロに近づけ、安全なお茶をお届けできるように、産地、流通、入荷、包装の時点で複数の角度から確認をする事を徹底しております。
HOJOでは中国のお茶も多く扱っております。中国と聞くと、「安かろう悪かろう」というイメージを持たれる方もいると思いますが、私の経験上それは偏見です。中国における嗜好品や工芸品の分野においては、日本の技術すら及ばないような非常に高い品質から、極めて粗悪な品質まで幅広く存在します。特に、中国の場合、非常に高級なお茶になると、品質のために農薬も肥料も使わない自然栽培で作られることも一般的です。大事なのは、国という大きな枠ではなく、個々の茶園毎に管理する事だと考えております。選ぶ規準次第で、お茶は良くも悪くもなります。
中国のもう一つの特徴として、農村部へ行く程に原料となる茶葉の品質は上がるものの、生産工程や品質の管理技術に問題があり、生産ロット毎、年ごとに品質がばらつく傾向があります。HOJOでは、生産されたお茶をただ買うのではなく、現地に赴き、一定期間滞在することで、原料選定、生産、流通に自ら携わり、重要なポイントを管理をすることで、中国における管理の短所を補っております。
仕入れを行っている私、北城 彰は以前、上場食品メーカーに10年間勤務しておりました。品質管理、品質保証保証、開発部門、生産部門を経て、海外工場の工場長を経験しました。食品メーカーでの専門的な経験をHOJOにおける安全管理に活かしお茶の仕入を行っております。
HOJOは現場での品質確認を最も重要視しております。お茶のシーズンである3月〜6月の間、合計2ヶ月間、毎年海外の産地に滞在し、茶園、加工設備、粗茶、商品に至るまで、実際に工程に入り、品質のモニタリングをしております。この期間中に訪問する茶園は数百に及びます。
確認のポイントとしては、まず、地面の状態です。自然な状態の茶園は春であっても地面は様々な雑草で覆われております。地面に雑草が疎らな場合、除草剤の使用が懸念されます。また、地面が掘り返されている場合、肥料が入っていると仮定します。肥料が入ると、茶葉内のアミノ酸含有量が上がります。昆虫はアミノ酸が大好物であるため、茶葉は虫害を受けやすくなり、その結果農薬が使用される可能性が高くなります。次に、茶葉の状態を確認します。無肥料無農薬の茶園産のお茶は葉の色が黄色く、葉のサイズは小さく、葉脈が細く、茎が太くしっかりしております。逆に、茶葉が大きく、葉脈が明瞭で、色が濃厚な緑色をした茶葉が確認された場合、肥料が入っている可能性が高く、その場合、害虫被害を受ける可能性が高まることから、夏期に農薬散布が行われた可能性を考慮し、お茶の仕入を控えるか、他に選択肢がない場合、農薬の分析を行うことで残留農薬を化学的に評価します。
お茶には様々な仕入れの方法があります。以下に、一般的なお茶の流通をまとめました。 お茶農家→現地の生産加工業者→現地の卸問屋→省都にある卸問屋/ 都市部に位置する貿易商社→日本の商社→茶商 多くのお茶会社の場合、お茶の仕入れ先は、問屋や現地の商社です。ただ中間業者から仕入れる場合、農薬については彼ら中間業者から供給される情報と実際の検査結果しか評価することができません。中間業者にとって現地情報は資産であり、特に中国の場合、中間業者から正確な産地情報が開示されることはごく希です。HOJOでは、安全管理は勿論、理想とする品質と仕入れコストを実現するために、殆どのお茶に関して現地に足を運び「お茶の生産を実際に行う1次生産者」から直接仕入れをしております。この1次生産者との直接取引がHOJOにおける、安全管理、品質管理の強みと考えております。実際、現地の生産者は極めて山奥に位置しており、例えば、雲南省における紅茶やプーアル茶の仕入れの場合、雲南省の省都である昆明から更に20時間以上かかる生産地も珍しくありません。現地での知識、コミュニケーション、仕入れるお茶の購買量、代金の支払い方法、流通方法など、1次生産者から仕入れるには極めて高い様々なハードルがあります。HOJOでは長年の経験から得た、独自の産地情報、仕入れノウハウ、人間関係を有しており、それらを仕入れにいかしております。
お茶の産地では複数の茶園産のお茶がブレンドされることはごく一般的です。それは悪意があってではなく、例えば、お客さんが希望する購入量が多い場合、1つの茶園だけではまかなえない場合があります。その場合、当然ながら複数の茶園産の茶葉がブレンドされます。ただし、多くの生産者は記録をとっておりません。それら生産者にとっては、「自分のお茶なんだからどれも同じ」という意識があるためです。ただ、この考え方では農薬の管理はおろか、毎年均質な品質を仕入れることはできません。そこでHOJOでは、必ず、茶園毎のロット管理をしている生産者とお付き合いしており、茶園、茶摘みのタイミング、農家までトレースできるようにしております。
日本やヨーロッパの農薬基準の低農薬管理を行っている茶園のお茶については、お茶が生産される茶園を変えるごとに、SGSなどの分析会社で農薬の分析を行い、日本の規準に適合しているかどうか再確認しております。また、台湾茶については全量全ての生産ロットに関して350種類以上の農薬を分析し、安全性のモニタリングを行っております。
既に分析を行い、茶園の安全性を確認済みの生産者から仕入れている定番商品についても、数年に一度のペースでお茶の分析を行い茶園の状況を定期的にモニタリングしております。仮に基準値を超える農薬が検出された場合、生産者へ返品を行います。
烏龍茶については、全ての輸出時に実際の商品からサンプルを抜き取り、農薬の分析を分析機関で行い、データの確認を行っております。この時点で基準値を超える農薬が検出された場合、生産者へ返品します。
上記した様々な農薬管理のための努力に加え、HOJOでは、お茶を輸出する際には全てのお茶に関し、正規の輸入を行っております。例えば中国の烏龍茶を例にとると、正規輸入の場合、中国の検疫であるCIQに輸出商品を登録し、中国検疫局CIQの下で農薬のテストをうけます。日本の通関時には、食品輸入届けを提出することで、商用貨物として関税を支払います。また、検疫の指導の下、指定の農薬の分析をうけ、合格した商品のみを国内に輸入しております。検疫での分析は問題のあるお茶を国内にいれないための、最終チェック機能を果たしており、万が一、農薬に問題が見つかった場合、即生産者へ返品します。お茶の場合、少量単位で輸入されることが多い為、販売用のお茶であっても、個人消費用として国内に輸入されることが多いのが実情ですが、HOJOでは、お茶と茶器両方に関して、商用貨物として届け出ることで、確実に検査を受けることをポリシーとしております。
入荷したお茶は、卸・小売りに関係無く、全て熟練のスタッフが手選別を行います。唯一、餅茶に緊圧したプーアル茶のみは塊状ゆえに手選別が行えません。
全ての入荷したお茶は、検品時に水分をモニタリングしております。水分が多い場合、自社にて乾燥を行うなどの水分調整を行うことで、カビなどが増殖しないように配慮しております。
水分に加え、お茶を無酸素下で包装することで、お茶の鮮度を維持すると同時に、微生物の増殖を防止しております。
以上の取り組みを行っておりますが、更に、ご質問や個々の商品の農薬管理状況に関して疑問がございましたらメールなどで個別に対応させて頂きます。