【HOJO代表 北城彰】
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「どんな味がするのだろう?」と興味を持たれるお客さんが多く、マレーシアの店舗でも試飲を希望されるお客さんが後を絶ちません。
このお茶を表現するなら、ビンテージのブランデーがピッタリです。お茶の水色は、茶葉からは想像できないほど薄いオレンジ色をしており、カップ越しに感じられる香りからは、どちらかというと苦く、渋い味が想像されます。
ところが、一口飲んだ瞬間、その想像は完全に裏切られることでしょう。一口目を飲んだ瞬間、まるで乾燥フルーツのような甘い香りが口の中一杯に広がります。
その飲み心地は、あらゆる種類のお茶の中でも最高クラスの滑らかさです。喉を通り抜けるとき、からっとした甘みが感じられ、後味がスッキリしていることから、特に濃い味付けの料理の後、または中華料理など油っぽい食事の後に飲むのが最高の贅沢といえます。
HOJOのスタッフの間では、マレーシア名物の肉骨茶やカレーの後に陳年老茶を飲むのが最高の贅沢と称されております。
30年の年月を経ることで完全に熟成されており、お茶の成分が完全に酸化しているため、数時間放置しても淹れたてと味がほとんど変わりません。しかも、冷えても美味しく頂けることから、味が出なくなるまでお茶を絞り出し、時間をおいてからゆっくり飲むにも最適です。水筒に入れてオフィスで飲まれるのもいかがですか?
苦味や渋みが全く感じられない事から、小さなお子さんからからお年寄りまで幅広い層に受け入れられるお茶です。マレーシアでは意外に女性の間で人気があります。口の中に広がる甘みが麦茶の感覚を思い出す、贅沢な陳年老茶をいかがですか?
HOJOの陳年老茶は紛れもない凍頂山産の凍頂烏龍茶を30年間熟成することで作られております。素性が確かな良質の原料が使われていることから、熟成度合いが際立っております。
烏龍茶と言えば、硬く丸まった形状をイメージします。しかし、今から30年前、台湾では揉捻装置の機械が普及しておりませんでした。茶葉を見て頂けるとわかるのですが、HOJOの陳年老茶の茶葉は殆ど丸まっておりません。それもそのはず、30年前には揉捻作業に欠かせない『包揉』の作業を、全て手作業でやっていたのです。
値段的に高額なお茶ですが、実は7煎以上もの回数、お茶を淹れることが出来ます。そのため高級ビンテージ茶とはいえ、一杯あたりの価格に換算すると意外と経済的です。
一回あたりの茶葉使用量が5gとすると、1リットルの価格が680円。カップ一杯(200cc)では、680÷5=136円という計算になります。レストランでは決して出されることのない超高級茶であることを考慮すると、意外に経済的ではありませんか?
台湾国内でも大変貴重な本製品は、大変入手が難しい限定品です。30年間かけて熟成された本製品は、大変飲みやすく年齢を問わず、家族全員で楽しむことの出来るお茶です。
どのお茶でも陳年茶にすることが出来るわけではなく、原料は良質の茶葉から作られた高品質茶でなければなりません。みずみずしい茶葉から作られた高級茶のみが、長年の熟成に耐えられるのです。
30年の熟成期間中、定期的に取り出しては水分を乾燥してあげることでカビとうの増殖を防ぎます。乾燥方法は熟茶の品質を決めるポイントの1つなのです。
HOJOの陳年老茶はこだわりのベテラン職人が選び抜いた良質の炭を燃やした炎により乾燥されております。良い炭から作られる炎は、有害な煙を含まず、とてもスッキリとし香りにお茶を仕上げます。30年間熟成された陳年老茶の、乾燥フルーツに似た高貴な香りをお楽しみください。
台湾では昔から上質の茶を瓶に入れて保存し、定期的に乾燥することでお茶を熟成させて飲む習慣がありました。作るのに大変手間がかかるため、老茶は大変貴重なお茶で台湾国内でも上質の老茶を入手するのは困難と言われております。
茶葉の生産地は台湾南投縣にある、凍頂山です。つまり、HOJOの陳年老茶30年物は凍頂烏龍茶を熟成させているのです。
凍頂山は台湾でも有数の銘茶の産地であり、独特の美味しいお茶が作られる秘密は、その立地条件にあります。凍頂山は決して高い山ではなく、標高は1000m程度です。しかしながら、山間に広がる茶園に日が差すのは主に午前中だけで、午後以降は常に霧に包まれております。この状態がほぼ慢性的に続くことから、茶葉には午前中しか十分な日光が当たりません。良質な烏龍茶にはスムーズな口当たりとほのかな甘みが感じられます。この味の正体はテアニンと呼ばれるアミノ酸です。テアニンは、「若い芽」に豊富に含まれており、茶葉が日光を吸収することで、カテキンをはじめとするポリフェノールへと生合成されます。
霧により日光を遮られた茶葉は、テアニンをポリフェノールへと変換しにくくなることから、高割合のテアニンが茶葉に含まれるのです。
HOJOの陳年老茶は、青心烏龍種と呼ばれる品種から作られます。この品種から作られたお茶は、飲み心地がスッキリとしいて、それでいて気品有る香りがするのが特徴です。
無農薬の茶園で作られるため、有機肥料や農薬を散布を行っている茶園と比較すると、茶木が痩せており、生産量も劇的に落ちます。
茶摘みは全て手作業により行われます。新芽を含む、3から4葉のお茶を手で摘み取ります。茶摘みは、春、夏、秋、冬と行われますが、最も高級な茶葉が作られるのは、春摘みと冬摘みの茶葉です。11月〜12月に茶摘みが行われます。HOJOの陳年老茶はみずみずしく、茶葉が柔らかい、春摘み茶又は冬摘み茶のみから作られます。
収穫後、茶葉は日光下、地面に広げられ萎れさせられます。これを日光萎凋と呼びます。高山茶の栽培地は標高が高いことから、普段も薄曇りの天候であるため柔らかい日光が茶葉へと降り注ぎます。天気が良く、日差しが強い場合、覆いを地面から数メートル上に張ることで、日光を和らげます。
日光萎凋を行うことで、茶葉内の水分が蒸発し、緩やかに発酵が開始されます。茶葉は徐々に柔らかくなり、少し爽やかな香りを放ち始めます。
私たちは、茶園及びその工場の立地条件を非常に重要視しております。工場及び茶園の立地条件は高品質のお茶を作る上で欠かせない要素です。
茶葉を広げる際、環境を清潔に管理することが重要です。地面に直に広げるのではなく、汚れが目立ちやすい白い布を使い、異物混入には細心の注意が払われます。
烏龍茶の発酵のさせ方は紅茶とは大きく異なります。日光萎凋の完了した茶葉は、室内へと運び込まれ、シートの上に撒かれます。水分が多くみずみずしい茶葉の場合、茶葉の層を薄くすることで水分の蒸発速度を速めます。
陳年老茶の生産された30年前にはエアコンはまだ普及しておらず、現代の室内萎凋のようにエアコンの効いた部屋ではなく、萎凋の仕上がりは環境の温度に大きく依存しておりました。そのため、高所に位置するお茶工場は周りの温度が低く、萎凋を行う上で適した環境条件なのです。
次に、茶葉は竹で出来た笊に広げられます。笊の上に広げることで発酵を促し、再度、茶葉を持ち上げては、「斜めにした笊に落とす」、「静置して発酵」を繰り返します。
続いて茶葉は竹で出来たドラムで攪拌されます。この攪拌により、茶葉は持ち上げられては落ち、持ち上げられては落ちることで、縁は次第に傷が付き、酵素発酵が進みます。
十分に発酵が進むと、茶葉からは甘く、花のような香りが立ち上ります。優れた職人により加工された茶葉は、縁の部分だけが赤く変色しております。これは、茶葉の周り(縁)だけが傷つき、部分的に発酵したことを示しており、不均一に赤変している低品質の茶葉と明確に異なります。
発酵が完了した茶葉は、加熱され、熱で酵素を失活することで、発酵を停止します。テンポ良く発酵を止めなかった場合、茶葉の発酵はその後も進行し、紅茶に近い風味になってしまいます。
攪拌の回数、静置する時間は茶葉の水分量、香り、色を基準に決断されます。この微妙なタイミングは職人たちの経験により決断されますが、これが烏龍茶の品質を大きく左右します。職人たちは「親方」の指示で動きます。この親方の優劣により、烏龍茶の香りは大きく左右されます。優れた品質を安定的に得る為には、優れた親方と付き合わねばなりません。
この時点で既に茶葉からは烏龍茶の風味と味が感じられます。但し、茶葉の細胞は縁を除き、無傷のままであるため、このままではお茶を淹れても味・香りが十分に抽出されません。一方、紅茶の生産のように高い圧力をかけ揉む作業(揉捻)を行った場合、@不要な雑味がお茶に溶け出します。A更に、成分が過剰に空気にさらされるため、非酵素的(酵素による発酵を伴わない)な酸化が進行し、味や香りが変化してしまいます。
これらのジレンマを解消すべく、烏龍茶の製造に用いられる手法は「包揉」と呼ばれる方法です。包揉とは文字の如く、包んでから揉む作業のことです。
茶葉は暖かく柔らかい内に、布製の袋に入れられます。一回あたり10-20kgの茶葉が袋に包まれ、バスケットボール大のサイズに丸められます。今日では袋の端を機械で強力にねじります。ぐるぐると強力にねじることで、袋は圧縮され茶葉は強く加圧されます。しかしながら、当時30年前はそのような機械がないため、手作業によりねじっておりました。このため、圧力が機械と比べて弱く、そのために茶葉は今日の茶葉と比べると、丸みが少なくややルーズな外観をしております。今から30年後の2036年の陳年老茶30年物は、現代の高山烏龍茶のように丸く硬くしまった形状をしているはずです。
次に、ボール状の茶葉は円盤状の装置にかけられます。上下に円盤が付いており、2枚のプレートで茶葉のボールを挟み込みます。上の円盤は固定式で動かず、下の円盤だけが回転します。茶葉の入ったボールは回転しながら揉まれます。暫く揉んだところで、茶葉は再び穏やかに加熱されます。茶葉が冷えると、硬くなり、割れてしまうことから、定期的に熱をかけ茶葉を柔らかくします。
茶葉は次第に硬くしまり、球状に成形されていきます。高級茶葉になるほど、茶葉は良くしまっており、重さが感じられます。良質の茶葉はまた、茶葉から出たエキス分が固まることにより艶のある表面をしております。
これら一連の作業は、何度も繰り返されます。回数や揉み方、熱のかけ方は、茶葉の状態により異なります。例えば、栄養や水が不足気味の茶園で収穫された茶葉は、相対的に低い水分を含んでおります。これらの茶葉を同じように揉捻した場合、水分量の低下から茶葉の割れ、或いは、加熱による変色が起こります。
茶葉の状態、その日の天気、その他様々な要素を考慮に入れ、一連の作業の条件を適時変更するのが大切であり、それが「親方」の力量です。
揉捻が完了した茶葉は、乾燥機で乾燥され水分を5%以下に落とし完成となります。
ビンテージもののお酒と同じく、高品質の烏龍茶を長い間寝かすことで、自然な熟成が進み味がマイルドで、乾燥したフルーツのような爽やかな香りが生まれるのです。
この熟成は、瓶に入れて行われる事が一般的ですが、具体的な方法は工場により異なります。大切なのは、数年ごとに茶葉を取り出し、定期的に乾燥することで水分値を下げなければなりません。水分を下げることで、茶葉の劣化を防止しているのです。
実はこの乾燥方法がその後の品質を大きく左右する重要な要素なのです。多くの製茶工場では、乾燥にオーブンやコーヒーの焙煎機のようなドラムを用いております。ところがこれらの装置で乾燥を行った場合、どうしても焦げ臭さが茶葉についてしまい、茶葉本来のフルーツのような香りは消え、どちらかというとほうじ茶や焙煎コーヒーに香りになってしまうのです。どんな安い茶葉でも、強い焙煎香がついたら、高級茶と区別が付かない味・香りになってしまいます。
HOJOでは陳年老茶を選ぶ際、この乾燥方法に注目し、非常にこだわりました。乾燥方法は炭火による伝統的な手法です。この装置は、烘籠と呼ばれる竹で作られた籠が用いられます。籠の中間にはメッシュが入っており、この籠を炭火で作った炉の上に置き、メッシュの上に薄く広げられた茶葉を乾燥するのです。
良い炭で作られた炎は完全燃焼をし、茶葉には殆ど焦げ臭さがつきません。烘籠の乾燥室は非常に暑く、熟年のおじいさんが黙々と作業をしておりました。ただ驚くべき事に、乾燥室自体が全然煙たくないのです。
このこだわりの乾燥方法は、陳年老茶の最後の仕上げでも用いられ、この火入は品質を大きく左右する非常に重要な技術なのです。
茶葉は球状ではありませんが、良くしまっており(タイトで)、硬く、指で押しても崩れません。表面には艶があり、サイズが揃っております。茶葉を選ぶときは、手に取り、軽く揺することで、重さを確認すると良いでしょう。良質の茶葉は、手で持ったときに重さが感じられます。
良質なお茶は茶葉の形状及びサイズが揃っております。茶葉の形状の均一性は、高い製茶技術と良質な茶葉を使用していることを示しております。
茶葉以外の異物、例えば繊維、竹、木片、砂や石が含まれない。
お茶を淹れたとき鼻に抜けるような乾燥フルーツの香りがし、複数回お茶を淹れてもその香りは持続します。
明るく、透明なオレンジ色で不純物を含まない。
爽やかで、渋みや苦味のないスッキリとした味わいです。
茶葉は、ひび割れや途中で切れた茶葉を殆ど含みません。
長い熟成により作られる陳年老茶はタンニンやポリフェノールを殆ど含みません。そのため、子供からお年寄りまで幅広い層に楽しんで頂けるお茶です。飲み心地がとてもサッパリしてるので、油っぽい食事と共に、或いは食後に飲むとスッキリした口当たりが料理を引き立てます。
烏龍茶の淹れ方は非常にややこしく、苦手という方も少なくないかと思います。しかしながら、淹れ方の理論さえ理解してしまえば、実際、そう難しい物ではありません。
まず、煮立った熱いお湯を用いてください。必ず、お茶を淹れる直前に湯を沸かすようにしてください。湯を沸騰させることで、塩素等の水道水に含まれる有機物を揮発させるのですが、長時間沸騰し続けた場合、水(特にヨーロッパ系の水)によっては逆効果になることがあります。
一番大切なポイントは、@熱いお湯を用いる事、Aお湯の温度を下げない工夫をする事です。緑茶の旨みは、テアニンを中心とするアミノ酸です。このアミノ酸が高級緑茶特有の芳醇で甘い味の正体なのです。これらの成分は、非常に低温で抽出されます。そのため、緑茶を淹れる際には、低めの温度が推奨されるのです。
それに対し、烏龍茶の味は、ポリフェノール及びそれらの酸化物です。これらの成分は、温度が高くないとなかなか抽出されないのです。つまり、低い温度で烏龍茶を入れた場合、烏龍茶本来の味が出ません。烏龍茶ほど淹れ方によって味の変わるお茶はありません。
烏龍茶を美味しく飲んで頂くため、お茶を淹れる温度には特にご注意下さい。必ず、沸騰している熱湯を用い、茶葉を急須に入れる前に、急須を熱湯で温めることで温度の低下を防いで下さい。蓋椀や紅茶用の道具を用いて淹れた場合、温度低下が激しいため、お茶本来の香りと味が得られません。美味しく飲んで頂くため、必ず、「急須」を使用されることをお勧め致します。
茶器を並べて準備します。
まず急須に沸騰した湯を注ぎ、温めます。冷たい急須にいきなり茶葉を入れ、湯を注いだのでは、温度が下がってしまうため、事前に熱してください。
お湯を一度捨てます。
25〜50mlのお湯に対して1gの茶葉が用いられます。標準的な急須は150〜250mlの容積がありますので約5〜6gの茶葉が必要になります。ティースプーンに一杯くらいが5〜6gの目安です。
5g相当の茶葉を入れてください。このような容器があると、茶葉をこぼさずに取り扱うことが出来便利です。薄いお茶が好みの場合、用いる茶葉の量は少なめにしてください。
湯は低いところからそっと注ぎ入れて下さい。茶葉を攪拌しないことが肝要です。
7秒以内に、入れたお湯をピッチャーへ移してください。一度お湯を入れることで茶葉を開かせ、味や香りを出しやすくします。
茶葉が入った容器に、再び熱湯を注いでください。この際、9割まで湯を入れ蓋を載せた状態で注ぎ口から湯が出ない程度に調整して下さい。
そっと蓋をし55秒ほど蒸らしてください。写真では周りに湯が飛散しておりますが、これは悪い例です。
湿式の淹れ方では、更に、フタをした急須の上から熱水をかけます。中国ではこの方法が主流ですが、台湾ではあまり用いられません。熱水を急須にかけるのは、急須内の湯の温度を下げないための工夫です。
お茶を蒸らしている間、先ほど「ピッチャー」にうけた湯をカップに注ぎ、カップを温めてください。但し、この動作に関しては賛否両論有ります。台湾では、熱くなりすぎるため、湯呑みを温めない方法が主流です。
ピッチャーにお茶を完全に注いでください。最後の一滴には美味しさが凝縮されております。また、茶葉から完全に湯を除くことで2煎目以降を美味しく淹れて頂くことが出来ます。
お茶をカップに注いでください。右側から注ぐのが基本です。最初に注いだお茶を一番目上の人、あるいはお客様に渡してください。
最後に注いだお茶(一番左)には、茶葉片が含まれておりますので、自分用にしてください。2煎目は45秒、3煎目は55秒、それ以降は10秒ずつ蒸らす時間を増やしていって下さい。
以上の方法が非常に複雑と思われる場合、自分なりの流儀を開発されるのも良いのではないでしょうか。熱湯を入れること、温度が下がらないようにすることの2点を守れば、烏龍茶本来の味と香りを楽しむことが出来ます。例えば、ロンググラスに茶葉を入れ、熱湯を注いだあと、簡易的な蓋をするのも一つの方法です。
伝統的な淹れ方は、お茶の文化も同時に楽しむことが出来とても楽しいものです。但し、常にそのような淹れ方をしなければならない訳ではなく、状況に応じ、臨機応変に淹れ方を変えるのが正しいティーライフをエンジョイする秘訣ではないでしょうか。
直射日光、高温多湿を避け、冷暗所に保存してください。室温に保管することで、さらなる熟成(非酵素的な酸化)が進み、甘みが増し、香りがより円熟します。尚、お茶の葉は水分が5%前後と非常に乾燥していることから、環境の香りを瞬時に吸収します。そのため、お茶の袋はしっかりと密閉し、缶等の容器に入れた上で、通気の良い場所に保存してください。
尚、熟成の具体例として、紅茶類の場合、熟成が進むにつれ、甘みが顕著に増し、その代わり、香りに関しては徐々に薄れてゆきます。東方美人に代表される、蜜香系のお茶の場合、味も香りも強度が増すと言われております。台湾では長期保存された東方美人は新茶の数倍の値段で取引されることもあります。
購入時の品質(熟成しない状態)を出来るだけ維持したい場合は冷蔵庫に保管して下さい。冷凍庫はあまりお勧め致しません。その理由として、冷凍庫の場合、冷蔵庫よりも食品の劣化が起こりやすい為です。冷蔵庫に保管される場合は、完全に密封した上でお茶を保管してください。そうしないと、冷蔵庫から取り出したときに環境中の水分が結露し、お茶が湿気る原因となります。尚、冷蔵庫には他の食品の香りが充満しているため、香りが移りやすく、お茶の品質を損ねるおそれがありますので厳重な注意が必要です。理想は、お茶専用の冷蔵室を用意することです。
因みに、お茶好きでも知られる徳川家康は、静岡の本山茶を瓶に入れ、静岡の涼しい山にて保存したそうです。この保存により、味が円やかになり、美味しくなったと言われております。お茶における保存は、お茶を作るプロセスの一部とお考えください。お客様の保存条件が適切であれば、お茶の味は購入時よりも更に美味しくなります。

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