• ホーム >
  • お茶ビジネスの運営・記録

民族別お茶選びの傾向が見えてきました

[2007.03.22] Written By

お店でお茶の販売をしていると色んな国の色んな民族と出会います。お茶の選び方、言動もそれぞれ全く異なります。
マレー人・インド人
「このお茶は何に効くの?」「緑茶は何に良いの?」と機能面ばかりをストレートに聞いてきます。お茶の作り方、味、その他諸々の内容は全く気にせず、お茶=健康ドリンクととらえているようです。基本的に頭にスカーフを巻いた信心深いイスラム教徒は買いに来ません。マレー人といえども私の店に来るのは、スカーフを巻いていない現代的な人々です。中国茶より、「Japanese Tea」と言う響きがよいようで、ひたすら日本茶に興味を示す人が多いです。
中国系
一番大きな客層です。但し、同じ中国系でも様々な傾向があります。
■ サンプルマニア
とにかくサンプルを求めます。「美味しかったら買うから」、「美味しかったら友人にも紹介するから」というのが決まり文句です。
2ヶ月間サンプルを渡しつつ統計調査をしたところ、店で初期購入をせず、サンプルだけを持ち去った人のリターン率は0と言うことが分かりました。その為、今月より、無料サンプルの配賦を停止しました。
中には、一個サンプルをあげると、母の分と、妹の分も・・と言って複数請求してくる人もおりました。
■ 「後でまた来ます」
お茶の試飲をしたとき、お茶の説明を受けたとき、
「物凄く興味があるので後で戻ります」
「今日はお金がないので明日また来ます」
「今週末にうちの嫁さんと一緒に来ます」
というお客さんが沢山おります。このような回答を残したお客さんは果たして戻ってくるのでしょうか?
リターン率を見ると非常に興味深いものがあります。ヨーロッパ人=ほぼ100%戻ってきます。日本人=8割くらい戻ってきます。中国系=1割以下しか戻ってきません。私の会社の中国系スタッフがあきれるくらい、中国系は「言葉巧み」なところがあります。
■ 「私は中国から買っているから」
私たちの間では「Great China Story」と呼ばれているパターンです。
「私はいつも中国から買うので」
「私の親戚は中国にいるので」
「毎回出張で台湾に行くので」
・・・・と言う理由により、家に沢山良いお茶があり、うちからは買いたくないと言うのです。「じゃあ何しに来たの?」と思うのですが、彼ら実は自分の買ったお茶が良い物かどうか、うちのサンプルを見て比べていたりします。
実際、中国に行けば良いお茶が買えるかというと、勿論Noです。中国で売られているお茶は、勿論中国人向け。本当に良いお茶は中国といえども値段が高く、普通のお店では取り扱っておりません。販売しても売れないために、仕入れないのです。中国における本当の高級茶は、香港マーケットに流れるか、企業間で直接取引され、高級ギフトとして用いられるのが一般的です。
最近では、私は静岡に行き、地元で緑茶を買ったが、100g数百円だったというお客さんまでおりました。静岡だって、色んなお茶がありますからねえ。
ドイツ人
密かにたくさんのお茶を買ってくれるのがドイツ人のお客さんです。ヨーロッパで一番高級なお茶を飲むのは、紛れもないドイツです。イギリスは?と言うと、どちらかと言うとかなり低級品しか流通しておりません。更にドイツ人は食品の安全意識も高いため、私のブランドコンセプトととても合致しているのです。
ドイツのお客さんは、ボディの効いたお茶を好みます。アジアの女性が好む、フラワリー、フルーティーなお茶は彼らには好まれません。ラプサンスーチョンの香りを素晴らしいと評価するのがドイツ人です。ドイツ人のお客さんは、礼儀正しく、自分の好みもはっきりと言ってくれ、大変有り難いお客さんです。
アジアでお茶を売るのはなかなか一筋縄ではいきません。ただ、日々お客さんを相手することで、徐々に「お客さんの求めるもの」が見えてきました。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …

最新の記事 NEW ARTICLES

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …

PAGETOP