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中国で最も一般的な社交の場:ティーハウス

[2006.09.18] Written By

TEA HOUSEってご存じですか?日本では余り馴染みのない名称です。

 
ティーハウスとは?
ティーハウスは中国でも地方により、その作りや内容が大きく異なります。
ティーハウスはお茶を飲みながら友人と話をする場所です。これだけ聞くと、喫茶店のようなのですが、喫茶店と違うところは;
店でお茶をたのむと、フルーツ、お菓子類を好きなだけとって食べられます。
ティーハウスの場合「話をする場所」ですので、喫茶店のようにお客さんの回転率を上げると言うより、お客さんにゆっくりと話をしつつくつろいでもらう為のサービスが中心となります。その分、お茶一杯の値段は高く、一杯1000円くらいの値段設定でした。でも、支払うのはお茶代だけという明瞭会計です。
中国茶は何煎もいれられるため、何時間もくつろぐことも可能です。また、それを前提としてティーハウスは運営されております。
ゆっくりとくつろげる場所と美味しい飲み物を片手に、大切な友人、或いはビジネスパートナーと話をする場所がティーハウスなのです。
私は湖南省の長沙に行った際、1日かけて様々なティーハウス巡りをしました。
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ホールの中央にはデザート皿が並んでおり、好きなだけ食べても良いのです!
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驚いたのはどのティーハウスも非常に絢爛豪華なのです。
お茶の出し方は店により大きく異なりました。女性が付きっきりでお茶をいれてくれるところもありました。また、ビールジョッキのようなグラスで緑茶が出され、飲み進むと湯を注ぎ入れてくれるところもありました。
最後に行った所は、茶屋の主人が始めたと言うティイーハウスでしたが、一階がお茶屋になっており、2階部分がティーハウスになっておりました。5店舗ほどチェーン展開しているそうです。
全てが個室になっており、最高にくつろげる空間でした。友人との話に集中できる点、環境の良さ、サービスの質どれをとっても最高でした。なにより、町中で友人とじっくり話をしたい、数時間「満たされた気持ちでゆったりと話をしたい」と言うときに、至る所にティーハウスがあるのが便利です。
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最後に訪れたティーハウス。一階がお茶屋で2階がティーハウスになっておりました。
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女性がてきぱきとお茶をいれてくれます。
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因みに、ティ-ハウスは東南アジアにもあります。但し、中国での過当競争で勝ち残ったティーハウスと異なり、東南アジアのティーハウスは非常に悪質な喫茶店風です。マレーシアに帰国してからペナンの最近出来たばかりのティーハウスに行きました。店内は薄暗く、まるで町食堂のようにパイプ椅子が雑然と並んでおりました。・・・・これ以上の説明は虚しいだけなので省きます。
中国の書店には、ティーハウスを設計する本まで売られているほど、ティーハウス文化は一般的です。私も思わず一冊買ってしまいました。
ティーハウスはその地域、国によっても大きく異なります。とても面白いので、是非、体験してみてください。

 

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