熟茶散茶3種 期間限定予約販売: 6月後半か7月のお届け

[2026.05.07] Written By

私達はこれまでプーアル生茶・熟茶ともに15年以上にわたり販売してきましたが、小ロット生産による個性や産地へのこだわりはこれまで主に生茶の領域でした。ところが近年、熟茶においても同様のアプローチへの要望が、雲南省の生産者の間でも、当店のお客様の間でも高まっています。
これらの要望に応えるべく、今回、雲南省での1.5ヶ月滞在の間、熟茶の生産者を何社も訪問し、一般的な大ロット生産ではなく、1トン程度の小ロットで高級熟茶を手がける生産者を中心に探索を行いました。その結果、個性豊かで質の高い熟茶を数種類見つけることができました。

これらは今後、餅茶に加工して販売する予定ですが、その前に1週間の期間限定で散茶の予約販売を行いたいと思います。予約販売ですので、お茶が実際に配達されるのは、入荷後になります。輸入には最低でも1.5ヶ月くらいは要するため、6月後半か7月のお届けになる予定です。

なぜ散茶で買う必要があるのか?

熟茶は微生物による後発酵茶であるため、「散茶でも餅茶でも同じだろう」と思われる方が多いかもしれません。しかし、実際のところそれは全く正しくありません。私達は散茶の状態で原料を仕入れ、信頼する職人に渡して緊圧を行っているため、散茶と餅茶を直接比較することができます。一言で言えば、味も香りも全く異なります。

その理由を説明します。

生茶は萎凋後、低温で釜炒りし、揉捻後、天日乾燥しただけのお茶です。緑茶と同じく生茶由来の成分がほぼそのまま残っているため、茶葉は自然な粘性を保っており、軽く蒸気を当てるだけで餅茶に加工できます。つまり、生茶の緊圧に使う蒸気は比較的少量で済みます。

一方、熟茶は微生物発酵によって多くの成分が分解されており、茶葉はパサパサしており粘性がほとんどありません。このため緊圧時には生茶と比べ物にならない量の蒸気が必要となり、緊圧後の茶葉は大量の水分を含んだ状態になります。日陰での自然乾燥を行うと、乾燥が完了する前に品質が低下してしまうため、熟茶の場合熱風乾燥が基本となります。

但し、熱風乾燥は温度が比較的高いため、散茶と比べると餅茶にすることで味香りは変化します。餅茶には餅茶の良さがありますが、それを引き出すには入荷後、最低1年以上の保管が必要です。

散茶の状態でしか味わえない味香りがあります。散茶は口当たりは柔らかく、香りはより豊で優しく、まさに緊圧前にしか存在しない透明感があります。

こうした理由から、今回新たに見つけた熟茶を散茶の形で是非提供したいと思い、予約販売の形にて3種類の熟茶散茶を販売いたします。

ミャンマー果敢の熟茶

今年の雲南省での仕入れの中で、主な目的の一つがミャンマー産の果敢熟茶の調達でした。果敢の熟茶は当店でも長らく特に人気が高く、すでに在庫はすべて完売しており、日本国内および海外のお客様から再入荷のご要望を多数いただいております。

果敢はミャンマー北部シャン州に位置する自治区で、中国雲南省臨滄市鎮康県と国境を接しています。住民の多くは漢民族であり、日常語は雲南方言の中国語です。人民元が広く流通しており、中国式の文字、教育、文化が今も日常生活に根付いています。実質的にはミャンマー国内に存在する中国文化圏といえる地域であり、中国の強い影響下にあります。

歴史的には、この地域はもともと中国に属していましたが、1897年の取り決めにより英領ビルマに編入され、その後ミャンマーに引き継がれました。それ以降も、住民は一貫して中国の文化的アイデンティティを維持し続けています。

現地の住民や、雲南省に出稼ぎに来ている果敢出身者との会話から、多くの人が自然に自分たちを文化的な意味で中国人だと考えていることが伝わってきます。

果敢古樹熟茶の特徴

果敢の古樹熟茶の最大の特徴は、密度の高い重厚なボディです。この個性は、土壌の地質と深く関係していると考えられます。果敢を含むシャン州北部はかつての海底であり、古生代から中生代にかけて石灰岩の地層が形成され、その後隆起してできた地域です。この石灰岩由来の土壌はカルシウムをはじめとする鉱物を豊富に含み、雲南省臨滄市の永徳県・鎮康県と同じ地質帯に属しています。この鉱物豊富な土壌が、果敢茶の重さ、深み、独特の質感を生み出す主な要因の一つと考えられます。

お茶の生産と流通

果敢には雲南省と同様に多くの古樹茶が存在し、その多くはプーアル生茶として加工されます。ただし、ミャンマー国内ではお茶の需要が小さいため、その大半は国境の町である南傘鎮を経由し、陸路で中国雲南省へ輸出されます。当店の経験上、果敢のお茶が生茶として流通することは少なく、主に熟茶の原料として使用されることが多いのが実情です。

供給の断絶

果敢では、2015年前後にミャンマー政府と果敢自治区の間で激しい武力衝突が発生し、その後しばらく不安定な状況が続きました。さらにコロナ禍により南傘の国境が閉鎖され、流通は完全に遮断されました。その結果、当店でも近年は果敢のお茶を仕入れることができない状況が続いていました。2024年1月に停戦合意が成立し、国境が再開されたことで、再び雲南省で果敢の良質なお茶を入手できる可能性が生まれました。今回はミャンマーとの国境に近いエリア、またミャンマーとの太いパイプを持つ生産者を中心に熟茶の探索を行いました。

今回ご紹介するお茶は2019年産と2023年産の2種類です。コロナ渦により、2020年以降国境が閉ざされていたため、果敢のお茶はミャンマーから輸出できない状況が続いておりました。2024年にようやく国境が再開され、雲南省へ公式に輸入出来るようになりました。

果敢古樹熟茶 2019

2019年に果敢現地で熟茶に加工されたこのお茶は、コロナ禍による国境封鎖のため、数年にわたり果敢で保管され続けました。5年以上の自然熟成を経ているという点で非常に稀少なお茶です。
老木から作られたこのお茶は、長い余韻、乾燥フルーツ系の層のある香り、そして果敢らしい太いボディが特徴です。お茶を口に含むと餅米、乾燥棗、パンダンリーフ、仄かな甘草が感じられます。茶殻からは乾燥フルーツの香りに加え、乾燥ミントを思わせる柔らかな香りがします。

果敢古樹熟茶 2019散茶の予約販売は此方から

6月後半か7月のお届け予定

 

100g(袋) / 価格 5,724円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

200g(100g x 2袋) / 価格 10,800円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック:1000g(100g x 10袋) / 価格45,792円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

 

果敢古樹熟茶 2023

2023年に果敢で収穫された原料を2024年に雲南省へ運び入れ、雲南省にて発酵させたお茶です。2019年産とは生産者が異なり、異なる個性を持ちます。果敢らしい太いボディを持ちながら、香りは沈香のような香木の方向に傾いており、松の木や黒棗のようなトップノートが重なります。

果敢古樹熟茶 2023散茶の予約販売は此方から

6月後半か7月のお届け予定

100g(袋) / 価格 4,104円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

200g(100g x 2袋) / 価格 7,884円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック:1000g(100g x 10袋) / 価格32,832円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

梅子箐古樹熟茶 2024

梅子箐は馬鞍山、忙肺、大雪山とならび、永德県を代表するお茶の名産地の1つです。標高は1700m程度とそこまで高くないものの、土壌が黄土色をしており、鉄分を豊富に含む点など、宜興の朱泥の原土と非常によく似た性質を持っています。この土壌が梅子箐のお茶の味に強い影響を与えていると考えられています。土壌の影響により、梅子箐のお茶はどれだけ濃く淹れても滑らかな口当たりで苦味が出にくいことが、地元ではよく知られています。

梅子箐は名産地であるがゆえにお茶の値段が非常に高く、その殆どが生茶として販売され、熟茶として加工されることはほとんどありませんでした。ところが、近年の中国の不景気により、多くの卸業者や生産者の倉庫に前年のお茶が残る状況となっており、高級で有名なお茶ほど売れ行きが鈍っています。このため、熟茶の生産者が梅子箐の原料をより手頃な価格で仕入れることができました。

ただし、鍋底塘のような知名度の高いエリアは依然として価格が高く、茶園では動物性堆肥による施肥が例外なく行われており、余韻が長くありません。本商品は梅子箐の中でも、無施肥栽培が守られている、流通量の少ないエリアの原料を使用しています。


梅子箐のお茶生産者の豪邸が並ぶ村

圧倒的な風格と品質の梅子箐古樹熟茶 2024

このお茶は初めて飲んだときに、思わず驚きを感じました。熟茶としては突出した香りを持ち、長い余韻、滑らかで丸みのある口当たり、全体に漂う気品は、HOJOの熟茶ラインアップの中でも最上位に位置します。

香りは乾燥棗を中心に、干しぶどう、乾燥グアバ、乾燥プルーン、メロンを連想する香り重なり、さらに桑の実、ワイルドベリー、仄かに紫蘇のような香りもする、非常に華やかな香の熟茶です。

梅子箐古樹熟茶2024散茶のの予約は此方から

6月後半か7月のお届け予定

 

50g(袋) / 価格 4,320円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

100g(50g x 2袋) / 価格 7,884円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

200g(50g x 4袋) / 価格 15,120円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック:1000g(100g x 10袋) / 価格63,072円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

熟茶散茶3種 期間限定予約販売: 6月後半か7月のお届け
私達はこれまでプーアル生茶・熟茶ともに15年以上にわたり販売してきましたが、小ロット生産による個性や産地へのこだわりはこれまで主に生茶の領域でした。ところが近年、熟茶においても同様のアプローチへの要望が、雲南省の生産者の …
清香紅茶 高山紫茶 2024 発売―紅茶と白茶の性質を併せ持つ新製法のお茶
私達は毎年雲南省に滞在し、お茶の生産管理、仕入、流通管理を行う傍ら、新しいお茶の開発にも取り組んでいます。2024年には、従来の紅茶にはない製茶技術を用いた新スタイルの紅茶を開発し、今回その第一弾を発売することになりまし …

最新の記事 NEW ARTICLES

熟茶散茶3種 期間限定予約販売: 6月後半か7月のお届け
私達はこれまでプーアル生茶・熟茶ともに15年以上にわたり販売してきましたが、小ロット生産による個性や産地へのこだわりはこれまで主に生茶の領域でした。ところが近年、熟茶においても同様のアプローチへの要望が、雲南省の生産者の …
雲南省現地レポート2026:今年の気候とお茶の生育状況について
3月28日より雲南省に来ており、29日より、臨滄市の永德県、鎮康県、保山市などを中心にお茶の生産と仕入を行っております。 紫茶や単株茶などの老木は、成長が遅く、収穫時期が4月の下旬から5月の上旬となるため、此方には5月の …
清香紅茶 高山紫茶 2024 発売―紅茶と白茶の性質を併せ持つ新製法のお茶
私達は毎年雲南省に滞在し、お茶の生産管理、仕入、流通管理を行う傍ら、新しいお茶の開発にも取り組んでいます。2024年には、従来の紅茶にはない製茶技術を用いた新スタイルの紅茶を開発し、今回その第一弾を発売することになりまし …
単株茶と同等品質の梨花林古樹生茶 2025散茶
梨花林古樹生茶 2025散茶を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/d172.htm 本茶は、本来であれば単株茶として仕上げられるはずの老木から収穫された原料をまとめたものです。単株茶と全 …
2024年春摘み 武家寨古樹生茶 散茶 発売
2024年春摘みの武家寨古樹生茶 散茶を発売しました。 https://hojotea.com/item/d116.htm 武家寨という山村 武家寨は雲南省臨滄市永徳県にある小村です。 山間に位置する小さな集落で、地元永 …
薪火と低温長時間で焙煎した緑色の焙じ茶
焙じ茶にはいろんな種類がありますが、原料、熱源、焙じ方にこだわることで、これまでに無い焙じ茶を作りました。 本商品は、無農薬無肥料栽培の都祁の一番茶を使った薪火焙じ茶です。私自身も生産者と共に、焙じ茶の生産と開発に携わり …
10年の熟成で乾燥フルーツ香!老黒寨古樹生茶2017を発売
老黑寨は、中国雲南省臨滄市に属する鳳慶県にある小さな山村です。鳳慶県は雲南紅茶の産地として広く知られていますが、紅茶の主な生産地は比較的、街の中心部に近い地域に集中しています。一方で同県には、山の懐が深く、老木が多く残る …
高山紫茶 生茶 2025年 餅茶 200g を発売
  高山紫茶とは、雲南省臨滄地域の高標高の茶山で採れる、紫性を示す茶樹の原料から作られるお茶を指す呼称です。現地では古くから紫茶と呼ばれてきおり、古い木になると樹齢数百歳と思われる老茶樹も存在することから、近年 …
雲南省、標高2000m超の無肥料無農薬茶園産・古樹茶花が入荷
年末から品切れとなっていた古樹茶花が入荷しました。 本商品は、昨年11月から12月にかけて雲南省で摘まれ、天日で乾燥されたお茶の花です。今年は晴天が続いたこともあり、これまでの入荷実績と比較しても、極めて品質の高い茶花が …
有名産地のプーアル茶と品質の関係を考える
同じ中国雲南省で作られるプーアル茶の中には、中国国内はもちろん、世界の愛好家にも広く知られた有名産地が複数存在します。 西双版納の老班章、易武、布朗山、臨滄市の氷島、昔帰、馬鞍山、忙肺などがその代表例で、これらの産地のお …

PAGETOP