残留農薬の無い安全な中国茶の確保

[2006.02.23] Written By

私は中国製品=品質の不安というイメージが実在する事を深刻に受け止めております。

2006年5月より日本の農薬基準が改正

今年の5月より日本における農薬基準が劇的に改正されます。これまで、ネガティブリスト制という管理方法だったのに対し、今後、ポジティブリスト制に移行します。この違いは何かというと、これまでのネガティブリスト制ではリストに記載されている農薬のみ管理すれば良く、言い換えると、リストに記載のない農薬は管理の対象外でした。それに対し、今回より施行されるポジティブリスト制では、リストに記載の無い農薬はそれが何であろうと、0.01ppm以下で管理しなければならないのです。これまでのようにリストに記載されていないから使っても良いという感覚が許されなくなるのです。この法律は中国産の食品だけでなく、あらゆる輸入品、更には国産の農作物に対しても施行されます。

この法律は現存するヨーロッパの基準より厳しいことから、新しい規準が施行された時点で日本は世界一厳しい農薬基準を持つ国になります。

ヨーロッパの基準は、安全・安心を基準としているのではなく、“安全”を基準としているように感じます。安心は精神的・感情論的問題であり、有る意味、際限がないように思います。知識が無い場合、合理的手段に対しても安心することは出来ず、不安を感じ続けることになります。大切なのは、必要な知識を持ち、明確なリスクに対し、一つ一つ確実に対応することではないかと思います。

春茶+残留農薬の管理が大切

中国茶の残留農薬問題を別の角度から解析することが出来ます。中国の高級茶は春先に収穫されます。しかも、1番茶や2番茶が殆どを占めます。収穫前は非常に寒い季節である為、虫は殆ど発生することなくそれ故農薬の使用はかなり限定されます。この事から土壌に残留する農薬を正確に管理できればお茶に関しては、安全性の確保が可能です。

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