伊賀天然朱泥の宝瓶・茶壺入荷

[2020.09.26] Written By


暫く品切れとなっておりました、伊賀天然朱泥の宝瓶、急須・茶壺が入荷しました。

600万年前に琵琶湖の底に沈殿した赤土

伊賀朱泥は伊賀の山の表層付近30cm位の薄い層から採掘された赤土です。伊賀周辺は数百万年前は琵琶湖の底でした。湖底に沈殿した鉄分やアルカリ金属を豊富に含む土が沈殿して形成された層であり、お茶を淹れたときの味の点で、非常に理想的な土です。
非常に稀少な土だったため、HOJOでは天然赤土の原土を自社で直接仕入れております。急須作家に土を供給することで茶器の製作を依頼しております。

伊賀天然朱泥

精製前の伊賀天然朱泥原土

伊賀天然朱泥
精製後の伊賀天然朱泥

お茶の後味と広がりを豊にする土

前述したとおり、伊賀天然朱泥は鉄分とアルカリ金属を豊富に含むため、お茶を淹れたときに味香りを驚くほど高めます。
お茶を淹れた際、後味がとても濃くなり、また、厚みを付与します。また、お茶の香りをより豊にし、華やかで広がりのあるボディを呈します。
この性能ゆえ、紅茶や烏龍茶との相性が特に良く、ダージリンなどの紅茶も美味しくなります。また、緑茶、ジャスミン茶、白茶、プーアル茶等とも相性が良い土です。
味の変化はごく僅かと思われると思いますが、実際に体験していただくと、別のお茶かと思うほど変化するため、試された人の多くはとても驚かれます。

なお、茶杯や茶海についてですが、弊店で販売しております台湾三希の牙白シリーズの磁器が非常に相性が良いです。

お茶がじんわりと染み出す性質

粘性が低く、素粒子を多く含む土ゆえ、非常に多孔質で、ザクッとした物理性状をしております。この為、お茶を淹れた際に、仄かにお茶が土表面に染み出し、お茶の成分が陶器表面に粒状に付着することもあります。ただし、継続的に使用することで、徐々に陶器が目詰まりし、お茶の染み出しが減少します。
宜興にもお茶が仄かに染み出す土は多くあり、中国茶器に関しては、このような土の性状は割と一般的です。多少の表面がしめる物の、非常に性能が良い土ですので、お茶の味を美味しくする道具と割り切り、お付き合いください。

前川淳蔵作の宝瓶と絞り出し

https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm


村田益規作の茶壺

https://www.hojotea.com/item/yoshiki_iga.htm

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

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