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お茶のテイスティングはワインと同じ

[2009.09.13] Written By

お茶の性質を語る上で私が重要視する感覚としては、アロマ、フレーバー、味がありますが、アロマとフレーバーはお茶の性格を決め、味は品質を決めると思います。
アロマはフレーバーは強い方が良いわけですが、最も重要な事はどの様な種類の香りがするかという定性的な問題です。簡単に言うと、花の香りがするのか、果物の香りがするのか、或いは木のような香りがするのかと言った、香りの種類、つまり、お茶の個性を決めてくれるのが香り(アロマ+フレーバー)であり、それを形成しているのが有機化合物です。
個性に対し、品質を語るときに重要なのは喉の奥で感じられる味わいの強度です。別の言葉で言うと、喉越し、味の奥深さでしょうか。
これを適切に表現する言葉は残念ながら、日本語にも英語にも中国語にも適切な言葉が見あたりません。
英語で言う、FlavorやAfter Tasteがこれに当たるのですが、これらの言葉も今ひとつ分かり難いのが実情です。
「良いお茶」の条件は「良いワイン」の条件と全く同じです。
つまり、飲んだときに喉の奥にじわっと広がり、味の奥深みを感じさせてくれる感覚が強いほど良い品質と定義されます。
つまり、お茶のテイスターは当然ワインのテイスティングも出来ます。私は良いワインを評価する事が出来ますが、流石にブドウの名前や銘柄までは分かりません。
お茶の味が分からないという人は、アジアではごく一般的で、おそらく食生活や健康状態が理由で味が分からないのだと思います。
味の分からない人の多くが、「ワインなら分かるんだけど」と言い訳をします。私は「そうですか。」と答えますが、心の中では、「ワインもお茶もテイスティングに求められる能力は同じだよ」と呟きます。

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