茶器を焼く温度と品質の関係

[2009.12.25] Written By

茶器に関し今私が取り組んでいるテーマは焼成温度と土の関係です。
実は焼成温度が変わると、茶器のパフォーマンスは激変します。
一般的により高い温度で焼くほど、「焼きしまる」→「密度が増す」→「表面積が増える」と考えられております。
ただ、焼きしまるという現象は、ミネラルが溶解し、ガラス化することで、体積が減少しているわけです。
実際は焼きしまることで、表面が溶け表面積は減少します。
表面積が減少すると言うことは、お茶を淹れた際、茶器のパフォーマンスも減少します。
つまり、焼けば焼くほどパフォーマンスは落ちます。
その良い例が、磁器です。
磁器の場合、高温で焼き土に含まれるカオリン(石英)をはじめとするミネラルを完全にガラス化してしまいます。
このため、表面積が小さく、お茶への影響は極めて僅かとなります。
焼く温度が低いほどパフォーマンスが良いとなると、焼く温度を低くすればよいわけですが、あまり低すぎると問題が生じます。
焼成温度が低すぎた場合、有害物質がお茶に溶出する問題、成分が完全にガラス化してないために水漏れが起る問題、ガラスかが不十分なために壊れやすい等の問題が生じます。
つまり、茶器を焼く温度には最適温度があり、その最適温度をどう決め込むか、作家と一緒に試行錯誤をしながら悩んでおります。

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