佐渡無名異焼 三浦常山の作品

[2010.11.09] Written By

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中古品ですが、三浦常山の茶器セットを入手しました。但し、何代目の三浦常山氏の作品かは分かりません。
三浦常山と言えば、佐渡にて朱泥を焼を広めた代表的な作家です。尚、その子孫にあたる三浦小平二氏は青磁の分野で人間国宝にも認定されております。
三浦常山は宜興の茶壺を研究し、その作り方や土、焼き方を研究し、宜興風の茶壺の写しを作っていたことでも知られております。
当時の宜興の茶壺と言えば、今では考えられないほどに高品質の朱泥が用いられていたわけであり、その様な茶壺をも研究し、模倣して作られた、三浦常山の作品には非常に興味がありまました。
当時の常山氏が見た目だけでなく、土の性能的な部分まで模倣している可能性もあるため、ワクワクしながら試飲テストを行いました。
まず、焼成温度が現在の無名異焼よりも遙かに低い点に気がつきました。
無名異焼の多くの作家が赤さを出すことに集中するがあまり、現代の無名異焼は非常に高い温度で焼かれており、色が濃く、また、叩くとキンキンと金属音がします。この金属音は、土の成分が焼成によりガラス化していること、つまり、ミネラルの多くが溶けてくっついていることを示しており、一般に1170-1200℃を超える温度で焼かれることで硬く焼きしまっております。

三浦常山氏の茶器は見た目に、鮮やかなオレンジ色をしており、明らかに低温で焼かれておりました。また、叩くと、低い音がし、低い温度で焼かれている事が確認できました。色合いや叩いた感じから推察する限り、宜興の茶壺に非常に近い焼き方がされているようでした。

 

意外に味が良くならず吃驚

早速試飲をしました。急須・茶碗共に性能が高そうなオーラが出ておりました。早速湯を通して試飲をしてみたところ、意外にも水にコクが感じられません。三浦常山(何代目かは分からない)が1種類の土を使っていたわけではないと思いますが、少なくとも、今回仕入れた急須に関しては、当時の宜興の朱泥とはかなり性質が異なっているように感じました。
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