萬古焼の伝統工芸士『舘正規』さんを訪問

[2007.08.11] Written By

焼くことでこれだけ収縮

萬古焼の伝統工芸士で、四日市市指定の無形文化財である舘正規さんを訪ねました。

9月の末に新規店舗が開店すること、また、日本でも多くのお客様から「舘正規さんの急須、特に手のひら急須を販売をして欲しい」との声を戴いていることから、今後、舘さんからの購買量を増やす必要があり、その為に直接舘さんのお宅を訪ね、状況を確認する事が今回の訪問の最大の目的でした。

舘さんは、忙しいにもかかわらず、快く私の訪問を迎え入れてくださり、ご夫婦で温かく対応してくださりました。
私が訪問した際、舘さんは、急須の取っ手や茶こしの部分を取り付ける作業をされておりました。その手際の良さに、思わず見入ってしまいました。以前にもブログで説明しましたが、舘さんは、職人さんから教えを受けており、若い頃から厳しく陶芸の基本を深く習得されている世代の作家です。

萬古焼きの特徴は、土に豊富な鉄分が含まれること、更に、それを還元焼成と呼ばれる、いわゆる不完全燃焼状態(無酸素状態)にて、高温(1200℃)で焼き上げるため、濃い紫色に焼き上がることが特徴です。常滑焼きの場合、窯に酸素を送り込む酸化焼成と呼ばれる焼き方であるため、土に含まれる鉄分が酸化し赤く変色します。

ただ、何れの焼き物も、元の粘土はベージュ色をしております。生の急須は、萬古焼きからは想像も出来ないくらい、優しい雰囲気を放っておりました。

原土

焼く前の色

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