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三国志時代、劉備元徳が飲んでいたお茶

[2012.09.11] Written By

四川のお茶、蒙頂雀舌

最近中国の歴史を改めて勉強したいと思い、関連する本を色々と読んでおります。
中国の歴史はお茶の文化と非常に密接に関係があるため、中国歴史を知ることが、お茶の歴史を理解する上で大変役に立ちます。
最近は三国志を読んでおります。三国志の始まりは、当時未だ無名の劉備元徳が黄河のほとりで、洛陽からの船を待っているシーンから始まります。
田舎で暮らす老いた母の為に、当時は恐ろしく高価なお茶を買おうと船を待っているのです。
このシーンを読んだとき、この当時のお茶はどんなお茶だったのだろうと思いを巡らせました。
時は、後漢、西暦161年〜であることを考慮すると、お茶は無殺青の団塊茶だったはずです。
当時のお茶は新鮮な葉を殺青や揉捻をせずに固められた物だったと思われます。
熟成などが行われていたかどうかは謎ですが、おそらく、現在の黒茶に近いお茶だったのではないでしょうか?
当時のお茶は、香りこそ、現代のお茶のような華やかさはなかったと思いますが、お茶の木は殆ど自然の状態で育てられていた事から、深い味わいと、コクがあり、癖になる美味しさだったのでしょうね。

因みに、劉備元徳が諸葛孔明らと共に蜀を建国したのは現在の四川省の成都にあたります。三国志の中でも彼らが四川省のお茶を飲むシーンが出てきます。「四川省のお茶は香り高く」と表現されていることから、おそらく緑茶、または緑茶に準ずるお茶が既にあったものと思われます。四川の蒙頂山周辺では2000年前から緑茶が生産されていたとも言われており、それに関する記録が蒙頂山の寺に残されております。

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