データを鵜呑みに出来ない緑茶のカテキン事情

[2013.01.22] Written By

緑茶にはカテキンという成分が含まれております。カテキンにはエピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキン、エピカテキンガレートなど、複数の種類がそんざいします。

お茶に関する科学的なデータや情報を調べようと各種専門書を開いて気になるのは、どの専門書も参照しているデータが同じという点です。様々な人が色んな専門書を書いているのですが、その中で引用されているデータはどれも同じなのです。

また、どの専門書を見ても記載されているデータは1960年代、1970年代に集められたものばかりです。日本の場合、お茶の機能性に関する研究は盛んに行われているのですが、その反面、お茶の本質的な成分研究は殆ど行われておりません。

 

実際、1960年代や1970年代は、お茶の分析技術が今とは全く異なっておりました。

現在は、お茶をそのまま分析機械に注入し、含まれている成分を定量することが出来ますが、当時と言えば、分析試料を作るだけでも非常に手間のかかる作業でした。

私もかつては有機化学分析を専門としておりました。その経験から言えることは、昔の分析手法だと、試料を調整している間にお茶の成分が反応をしてしまい、実際の測定データは本当にお茶に含まれている物質なのか非常に微妙です。

 

カテキンはもともと反応しやすい物質だけに、分析中に反応が進まないように、シンプルな方法で手早く分析をすることが重要です。現代の分析方法をもちいれば正確にお茶固有の成分を分析することが出来ます。

是非とも最新の分析データを専門書に記載し出版して貰いたいものです。

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