使いやすい急須を選ぶための4つのポイント

[2008.02.19] Written By

美術的な美しさを追求するがあまり機能をおろそかにした急須を目にすることがあります。中には、非常に有名な作家によって作られ、数万円の値段で売られている手作り急須もあります。本来急須は道具です。高い値段を出すと言うことは、道具としてより優れていると言う点が重要と思うのですが、見た目の美しさ・奇抜さにこりすぎているために、値段が高く豪華なわりに使いにくい急須も数多く見られます。

 

用と美という言葉がありますが、この言葉の意味は「機能と美しさの両立」では無いと思います。用をとことんまで追求することで、高い完成度を持つ道具が発する美しさこそ「用と美」あるいは、「機能美」ではないでしょうか?

 

私が感じている道具として使いにくいと思われる点を以下に紹介します。
1)最も重要なポイント=水はけ
急須の水を全て出しきったさい、急須内は空にならねばなりません。ところが、最近の急須の多く、特に手作り急須に関し、水はけが悪い物が多くみられます。穴の位置を工夫し、つけ根すれすれにも穴があった場合、水キレの良い急須となります。水はけの点では最も良いタイプは、胴に直接穴をあけたタイプの急須ですが、最近は数が少なくなりました。直接穴の開いているタイプはお茶の流れが悪くなることもありますが、烏龍茶などをいれるには最高です。

因みに、常滑ではセラメッシュという茶こしが大流行しておりますが、このタイプは表面がフラットであるため、表面張力で水の膜生じてしまい水キレはあまり良くありません。
2)持った感じ
急須はめがねと同じく、体の一部として機能する道具です。手のひらでお茶を濾す代わりに、急須を用いると考えると、持った感触はとても重要な要素です。持ちにくいとか、握りが不自然なタイプは例え見た目が美しくても使いにくいと感じます。

 

3)蓋のすりあわせ、密封性
これは100%のお客さんが最も注意深く観察する点です。ただし、用途のてんからすると、見た目ほど重要ではありません。すりあわせが悪くても、蓋がカタカタと横にスライドしていたとしてもお茶の味にはまったく関係有りません。もちろん買い手にとって蓋がピッタリはまっていないのは気分が悪い物です。重要ではない物の、気にはすべきです。
4)注ぎ口の水のキレ
お茶を注いだ際、注ぎ口に水滴が垂れたりしない事。水切れの良い急須は好まれますが、この問題自体は直接味には影響を与えないため、重要度としては余り高くありません。
急須選びは名声やデザインに基づいて行うのでなく、お茶を淹れる為の機能を最大限に発揮できる道具として慎重に選ぶ必用があります。
続く

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