前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須が入荷

[2017.12.06] Written By

前川淳蔵氏作の伊賀天然朱泥の宝瓶を発売しました。

稀少な天然土を使用

伊賀天然朱泥はお茶の味を良くすると言う観点から、伊賀、月ヶ瀬、信楽エリアの様々な土をスクリーニングして選んだ土です。非常に稀少な土だったゆえ、自社にて全量買い取り、急須作家に供給する形で商品の製作を依頼しております。天然土という点に加え、もともと古琵琶湖層に堆積した土と言うこともあり、砂質を多く含む性状ゆえ、粘りが無く、また耐火度が低いため、陶芸を行う上で非常に扱い難い土です。前川氏は幾度となく試行錯誤を繰り返し、製作方法・技術を最適化して貰いました。難しい土にかかわらず、非常によい品質に仕上がっていると思います。

香りの広がりも後味も強く感じられる土

伊賀の土は味の特徴としては秋津無名異と非常に似ております。フルボディで香りの広がりがあり、同時に余韻(コク・後味)についてもしっかりとしており、非常にバランスの良い土です。香りの広がりが豊という点から、紅茶や烏龍茶、プーアル茶との相性がよく、ガラスの茶器で淹れた場合と比較すると、香りがより華やかに感じられます。もちろん、発酵茶以外のお茶とも相性がよく、緑茶を淹れると、雁が音のような華やかさを楽しむことが出来ます。この土は鉄観音や鳳凰単叢烏龍茶とも相性は良いのですが、もともと香りが強いお茶を伊賀天然朱泥で淹れた場合、香りが強くなりすぎるため、その辺は好みが分かれるところではないかと思います。

宝瓶は初心者にもとても扱いやすい道具

宝瓶は蓋碗の代用の茶器としてとても機能的で、初心者にも使い易い道具です。
特に平型の宝瓶は、クリーニングが容易で、プーアル茶を初めとする様々な形状の茶葉の出し入れも容易であるため、私自身非常に重宝しております。

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