• ホーム >
  • お茶のコラム-雑学-歴史-文化

銀歯(金属の歯)に使われる材料と味の関係について検証を行いました。以前にも類似の内容で記事にしたことがありますが、今回はより詳しく味の変化を検証してみました。

銀歯は味に影響する

私の歯には割と多くの銀歯や金属の詰め物が入っております。保険適応の関係もあり、学生の頃に治した歯の多くには金属が被せてあったり、金属が部分的に入っております。マレーシアで生活していた頃も時々虫歯になりました。その際にも銀歯以外殆ど選択肢がなかったこともあり、結果的に私の歯には沢山の金属が埋め込まれました。実は数年前に、銀歯の1つを樹脂製の白い材料に変更したことがあります。その時は「歯にいれた金属が味に影響する」という仮説を検証する為に意図的に歯を入れ換えてみたのでした。実際、銀歯を外す前と後とでは味がかなり変化しておりました。

銀歯の除去前と後で味を詳細に検証

今回まとまった通院時間がとれそうだったので、下側の歯に使われている金属を全て樹脂製の材料に変更することにしました。
味を検証するまたとないチャンスと言うこともあり、歯医者に行く直前に、念入りにお茶のテイスティングをし、その日の味の感覚をしっかり記憶した状態で歯医者に臨んだのでした。
今回は3つの歯に使用されていた金属を除去したのですが、どれも異なる歯医者で入れた物で、そのうちの2つはマレーシア製の銀歯でした。

金属を除去することで透明感ある味わいに

銀歯を除去した後、味は顕著に変化しました。ボディが弱まり、コクが強まりました。同時に渋味が無くなり、透明感ある味へと変化しました。ある意味、多少雑味があっても、ボディを重視する人には銀歯は良いのかもしれません。因みに、歯医者でいれた金属を除去するごとに、段階的に味が変化しました。

除去した金属は持ち帰り味のテストに使用

除去した金属は歯科医にお願いして譲って貰いました。もちろん、後ほど、味への影響を再検証するためです。非常にマニアックな患者と思われがちですが、事情を説明したところ、「今度、味の違いを報告して欲しい」と歯科医も興味津々でした。除去した金属を持ち帰り、お茶を試飲する際に、お茶に浸したところ、銀歯が入っていたときと同じ味がしました。まさに、治療前までに味わっていた味がそのまま再現されたのでした。

金属と陶器のハイブリッド:金属だけでなく陶器も味に影響する

同じお茶を飲んでも味の感じ方は人それぞれ

義歯に使用されている材料は味に対して多大な影響を与えます。同じお茶を皆で飲んでいても、皆それぞれに味わっている味が異なる事は多々あるのです。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …

最新の記事 NEW ARTICLES

長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
ミャンマー国境隣接地域産 鎮康古樹熟茶2022 発売
鎮康古樹熟茶2023を発売しました。 普段飲みに適した価格帯のお茶を目指し、非常に僻地の産地から茶葉を仕入れています。 https://hojotea.com/item/d154.htm ミャンマーとの国境を接する鎮康県 …
祁門紅茶の再入荷
暫く品切れになっていた祁門紅茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/b01.htm 祁門紅茶工場産の祁門紅茶 祁門紅茶は安徽省祁門県産の紅茶で、世界的にも知られる銘茶のひとつです。祁門県には …
フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売
忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。 臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地 忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少 …
火地古樹生茶 2022を発売
火地古樹生茶 2022を発売しました。 数年間の熟成を経て、爽やかで透明感のある甘い香りが際立つお茶です。 高山の自然栽培茶園産 火地は私達がお付き合いしている農家が保有する、臨滄市南西部に位置する永德県の標高2100m …
東山生茶 2024の散茶を発売
東山生茶 2024の散茶を発売しました。実は、東山の散茶を販売するのは今回が初めてです。 https://hojotea.com/item/d63.htm 雲南省臨滄市鎮康県の高山地帯で収穫された老樹茶 東山生茶2024 …
なぜお茶は渋いのか?渋味の原因と仕組みを紐解く
お茶には渋味を全く感じないものもあれば、非常に強い渋味を持つものもあります。では、この渋味の原因は何なのでしょうか?ここでは、渋味の原因とそのメカニズムについて解説します。 渋味の原因 渋味は、お茶の成分が口腔内のタンパ …
鳳凰単叢老欉蜜蘭香 2023を発売
鳳凰単叢老欉蜜蘭香2023を発売しました。 https://hojotea.com/item/houou.htm 鳳凰単叢は広東省潮州市を代表する烏龍茶で、老欉は樹齢の高い茶樹から収穫された茶葉を使ったお茶を指します。 …
湯を沸かす熱源によって変わるお茶の味香り
お茶を淹れる際に使うお湯ですが、やかんの材質によってお湯の味が変わることはよく知られておりますが、実は、やかんの材質以外に、湯を沸かす熱源の種類によっても味が大きく変化することをご存じでしょうか? 同じヤカンでも、熱源に …

PAGETOP