当店にお越しいただき、ありがとうございます。HOJO代表の北城彰です。中国茶販売から紅茶まで、お茶のことならお任せください。
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雲南省の南西部、ミャンマーの国境に近い地域に位置する、標高2000m付近の老木から作られた白茶を少数民族から仕入、広西壮族自治区にてジャスミン茶へと加工しました。 このお茶は、完全な自然栽培茶から作られております。肥料も農薬も無しで育ったお茶ゆえに、一般的な茶園と比べると一本の木あたりの収穫量は1/4程度であり、また、時間をかけゆっくりと育っている事から、ここの細胞が非常に小さく、また、ポリフェノールが豊富に含まれ、非常に濃い味わいと香りがします。
ジャスミン茶は一般的には緑茶をベースにして作られます。その理由は、緑茶は香りが穏やかであるため、ジャスミンと混ぜる事でジャスミンの香りのみを強調することが出来ます。一方、ジャスミン茶の生産に白茶が用いられることは極めて希です。というのも、白茶は独特の草花のような香りがするために、ジャスミンの香りが発揮できないと懸念されること、また、一般的な福建省の白茶は非常に高い為に、ジャスミン茶のベース茶として使用されることは殆ど有りません。今回原料として用いた、古樹銀針についても白茶の香りがしっかりとするお茶ですが、深いコクのお陰で、ジャスミンの香りと理想的な調和が見られ、ジャスミン茶らしくないジャスミン茶に仕上がりました。白茶の良さと、ジャスミンの甘い香りのコラボレーションにより、柑橘系の果物のような、爽やかで、甘い香りを作り上げることが出来ました。喉の奥どころか、胸の奥深くに吸い込まれるほどに強いコクは、自然栽培茶ならではの質を表しております。苦味がほとんど感じられず、後味がとても甘いことから、子供にも喜ばれ、ジャスミン茶が好きな人にも嫌いな人にも喜んで頂けるお茶だと思います。なお、このお茶は水出しにしても美味しいお茶です。茶葉の見た目は、長い着香工程を経ているために、ベースとなっている古樹銀針の茶葉ほど美しくありませんが、一度口にいれると、いろんな意味で感動していただけるお茶だと思います。
HOJOの人気商品の一つに古樹銀針というお茶があります。このお茶は完全な自然栽培茶から作られており、喉にすぅーと広がるような深いこくのお茶です。4月に雲南省の産地を訪れこのお茶の仕入を行ったのですが、その際に「このお茶を用いてジャスミン茶を作ったらきっと良いお茶が出来るだろうな」という考えがふと頭に浮かびました。いったんそう思い始めたら、居ても立ってもいられなくなり、結果、即断即決でジャスミン茶加工用に古樹銀針を大量に仕入れてしまいました。なぜ、「大量」かというと、乾燥機の特性からジャスミン茶を作るためには最低必要な茶葉の量が決まっており、あまり少量ではカスタムオーダーのジャスミン茶は作れないのです。
加工前の古樹銀針の茶葉
古樹銀針は、雲南省の臨滄西部、ミャンマーとの国境地帯付近で作られたお茶で、少数民族が各農家単位で加工したお茶です。冒頭から「自然栽培茶」と強調しているとおり、このお茶は完全無肥料・無農薬で作られたお茶です。自然栽培と言っても特別な取り組みをしているわけではなく、1000年前と同じ方法で管理されております。雲南省の少数民族の場合、もともとお茶の木は、山に放置された状態になっており、年に1回か2回草刈りを行う程度です。正に、山菜の芽を春に摘む様なイメージで、それゆえにお茶の木は極めてゆっくりと生長し、山菜のように味が濃く、ミネラルが豊富なお茶になります。
身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。
蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。
尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。
一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。
茶葉の量 200mlに対して3-4g
湯の温度 沸騰水
いれる時間
1煎目 30-40秒くらい
2煎目以降 10秒内
この方法ですと合計で6煎以上いれることが可能です。
お茶をおいしくいれるためには是非工夫式のいれかたでいれてみてください。工夫式とは潮州の鳳凰単叢烏龍をおいしくいれるために発達したいれかたです。
茶葉の量 100mlに対して5-7g
湯の温度 100℃
沸騰した湯を使い2回洗茶をする。茶葉の温度をあげるのが目的。洗茶は1−2秒内に手早く完了してください。
1煎目も、2煎目以降も数秒内としてください。1煎目は薄めですが、2煎目以降ちょうど良い濃さになります。
白茶は冷水で淹れる事も出来ます。冷水はミネラルウォーター又は浄水器を通した水を用いてください。3gに対して200mlの水を注ぎ入れ、20~30分放置して下さい。白茶からは香りと味が徐々に抽出され、自然のままの味と香りを楽しむことが出来ます。水で抽出した場合、湯と比べて色があまり出ませんが、実際に飲んでみると豊かな味を感じて頂くことが出来ます。
常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。
実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。
冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。
出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。
未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。
市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。
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