台湾三希の蓋碗と茶杯の新商品を発売

[2017.01.27] Written By

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台湾の三希製、牙白のラインアップに新しく3つの新商品を追加しました。

https://hojotea.com/item/taiwan_teaware.htm

ガラスでいれるよりも香りが華やかになる牙白

HOJOでは三希製の磁器に関しては釉薬が異なる2種類を取り扱っております。そのうち、牙白と呼ばれる磁器はボーンチャイナ風(牛の骨灰は添加されておりません。)の釉薬で作られております。このタイプの釉薬は台湾や中国では比較的多くの会社が生産しておりますが、同じ牙白でも釉薬の違いにより優劣が生じるため、材質の見極めが重要になります。良い製品にあたると、味がふくよかになり、香りに広がりが付与され、全体にお茶が華やかになります。
HOJOで紹介している三希は台湾のメーカーです。三希の牙白シリーズは見た目、質感、味への影響の点でどれも非常に満足の行く内容だった事から以前より自分用に使用しておりました。非常に気に入ったため、数年前よりお客様にも販売しております。三希の牙白シリーズはふくよかさ(ボディ)を高める性質があり、香りや味に広がりを与えます。また、同時に余韻を減少しないため、感覚的にお茶が美味しく感じられます。朱泥の陶器程の強烈な変化ではありませんゆえ、お茶元来の味香りを楽しみたいという方にお勧めです。更に、陶器との相性が非常に良い材質ゆえに、私自身、朱泥の茶器と組み合わせて使用しております。もう一点、多くの磁器は舌の表面にざらつき(渋味)を呈するのですが、三希の牙白シリーズは飲み心地が非常にクリアーゆえに個人的に大変満足しております。

磁器からも溶出し味に影響を与えるるミネラル分

磁器の場合、釉薬は融点に達する(ガラス化する)まで焼成されているため、「ミネラルが溶出するはずがない」と主張する人もおりますが、実際には一般的なガラス容器であっても水を通すだけでもごく僅かの金属イオンが溶出し、それが味に対して良くも悪くも影響を与えます。

詳細に興味がある方は、矢田部俊 一, 窯業協会誌 80 [12]1972 479をご参照ください。

また、中島ガラス工場株式会社のHPでは以下のように説明があります。

ガラス(ソーダライムガラス)は窓以外にも食器や保存容器に使われ、強度が高く化学的に安定しているイメージですが、最も身近な液体である水に溶けます。ただし溶けるといっても、ガラスの主成分であるシリカ(SiO2)自体は水に溶けないので、見る間に形が変わるようなことはもちろんありません。しかし水とガラスが接している面からは極微量なガラスの成分(Na:ナトリウムイオン)が水に溶け出しています。この成分は食品にも含まれているありふれたもので、量的にも成分的にも人体には影響ありませんし、建物の窓ガラスやガラスの食器や保存容器も大半は目に見えて影響が出ることはありません。しかしガラスの表面では水滴の付着から乾燥までに概ね下図のような現象が起きており、高湿度環境になる風呂場の鏡や雨水が掛っても放置されやすい自動車のリヤウィンドウなどでは長期間に渡り何度もこの浸食が繰り返されることで、洗っても落ちない白く濁った「白やけ」や反射光が虹色にみえる「青やけ」の状態になります。

以上のように、ガラスや磁器の釉薬からもイオンは溶出します。実際、10種類の磁器を並べてお茶の比較テイスティングをすると、10通りの異なる味香りがあります。

牙白なら良いというわけではない

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右はHOJOで販売している蓋碗、左は余韻がフラットになるため仕入れなかった蓋碗。見た目はほぼ同じ。

前述したとおり、一般に牙白と呼ばれていても、メーカー毎、或いはシリーズ毎に微妙に種類が異なります。昨年三希を訪問した際、新らしい釉薬による牙白シリーズを見せて貰いました。しかし、テイスティングをしたところこのシリーズはふくよかさ(ボディ)は強力に高める物の、余韻をフラットしてしまう事が分かりました。低品質のお茶であれば、少なくともふくよかさは高めてくれるためメリットがありますが、質の高い余韻御強いお茶には向きません。私が販売している牙白シリーズと、新しく出来たという磁器は、見た目は全く同じですが、釉薬の種類の微妙な違いで顕著に味が変化します。正直、外観から見分ける方法はありません。実際に水やお茶を通し、一つ一つ評価する以外に方法はありません。

大型の蓋碗が入荷

今回仕入れた蓋碗は200mlの大きめのサイズです。私はこのサイズが非常に好きで毎日使用しており、とても重宝しているために仕入れて販売することにしました。

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なぜ便利かというと、私はお茶が大好きゆえに沢山のお茶を飲みます。沢山飲むために、仕事中はガラスコップで飲んでます。200mlの蓋碗でいれた場合、ガラスコップ直接注ぎ入れた場合、ちょうど8分目になるのです。日本茶用の湯飲みなども多くが200mlサイズゆえ、この蓋碗でいれると茶海が不要になります。
因みに、小型の蓋碗(100ml)は高いお茶をいれるときに使用しております。普段飲み用のお茶にはもっぱら200mlが大活躍です。

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茶杯を発売

これまでラインアップになかった新しい形状の茶杯を発売しました。容量は60mlです。

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