お茶の味に影響する日々の水質変化

[2017.11.01] Written By


毎日同じお茶、或いは同じ味噌汁を飲み続けていると、日によって味が違うと思うことはありませんか?実はこれには「水の質」が深く関係しております。

水の味は日々変わる

毎日継続的にお茶を飲んでいると、日によって非常に味が良く出ているとき、香りが華やかなとき、或いは、水っぽく香りがでないことなど、同じお茶をいれているにもかかわらず、味が一定ではないことに気がつきます。味が日々変化する原因ですが、お茶ではなく、水が深く関係しております。この現象は、局地的なものではなく、日本全国、世界中どこでも観察されます。また、実は市販されているミネラルフォーターを購入していても味は一定ではありません。

雨が降ることで劣化する水の味

水の味が変化する原因は「天気」です。一般的に雨が降るとお茶の味は水っぽくなり、味がぼやけます。また、香りも立ちにくくなり、同時に舌に付着するような渋味を呈します。雨が味に関係する原因ですが、2つの可能性が考えられます。以下に詳細を説明したいと思います。

浄水場での雨対策が影響

水道水の場合、注意して観察すると、雨降りは晴天の日と比べ塩素臭がきつくなります。私は浄水場の仕組みの詳細は把握してないため、あくまで推測ですが、雨降りの場合、浄水場の原水は濁りが入っているため、より多くの薬品が添加されていると思われます。浄水場で添加される薬剤は、次亜塩素酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム、pH調整剤が添加されます。雨降りで薬剤の添加量が増えアルミニウムイオンが増した場合など、定量的には僅かな増加であっても、水の味と言う点では大きく影響します。

雨水の影響で原水自体の味が変化

大雨の場合など、雨水が水源である川に流入します。雨水は流れ込む過程で環境中の様々な物に触れるため、原水の時点で、水の味が変化します。

雨が続いたり、大雨が降ると確実に水の味は劣化します。天気予報で雨が続くと知った場合、私は事前に水を汲み置きし、店で出すお茶用に備える事にしております。

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