佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷

[2024.10.19] Written By

佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。

https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm

 

野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に近い場所にあり、水田や森で構成された土地です。野坂の原土は宜興の朱泥に似た黄土色を呈しており、鉄を豊富に含む土です。

長らく売り切れていたシリーズが、今回久しぶりに多種類入荷いたしました。今回発売された商品は、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップです。特に茶壺は、多数入荷しました。

あらゆるお茶をフルボディに変える茶器

野坂の酸化焼成の特徴は、何よりも、この茶器で淹れたお茶が強烈にフルボディへと変化する点です。例えば、安渓の烏龍茶を野坂酸化焼成の茶器で淹れると、武夷岩茶のような味に変わります。実際、マイセン、バカラ、銀器、宜興の本山緑泥(段泥)など、ボディを高める材質は他にも多く存在しますが、野坂酸化焼成はボディに加えて、余韻を長くする点でこれらと大きく異なります。お茶の味の奥行きを損なうことなく、ボディを高める性質があるため、特に武夷岩茶との相性は抜群です。外部で収穫された半岩茶も正岩茶のような味に変わり、阿里山茶を淹れると凍頂烏龍のようなふくよかな味わいに変化します。紅茶に関しても、広がりのある華やかなフルボディの個性が引き出されるため、フルボディを好む方には特にお勧めです。

一方で、野坂酸化のような壮大な広がりではなく、丸みを帯びた味や香りを好まれる場合は、秋津無名異酸化焼成、野坂還元焼成、伊賀天然朱泥などが適しています。

焼成温度による色の変化

今回入荷した茶器は全体にエンジ色をしております。野坂は焼成温度に割と敏感な土であり、焼成時の温度の微妙な変化で色合いが変わります。

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