南部鉄器 鈴木盛久工房

[2008.08.08] Written By

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昨日、楽しみにしていた商品が届きました。鈴木盛久工房から仕入れた南部鉄器です。
鈴木家と言えば、南部4家の一つ。1600年代に南部氏が盛岡に城とその城下町を築いた際、全国から有名な鋳物師を招き寄せました。南部鉄器の歴史はその鋳物師四家、鈴木、小泉、有坂、藤田家を抜きには語ることが出来ません。
今回、鉄瓶を購入した鈴木盛久と言えば鈴木家の直系で、現在15代目は女性鋳物師の熊谷志衣子さんにより継承されております。
熊谷さんの祖父に当たる13代目は、人間国宝にも認定されており、15代目の熊谷さんは過去に総理大臣賞も受賞したことのある、超一流の作家です。元々、鈴木盛久工房の作る鉄瓶は私の憧れでもありました。円を描くようなやさしいライン、細部に渡っての完璧なまでの作り込み、立体的ではっきりとした霰の文様等、言い出せばきりがありません。

ただ値段帯はとても高く高級鉄瓶の範疇に入ります。1品ものになると、一個20万円を超える鉄瓶もあります。これまで素晴らしいことは分かっていても、なかなか販売出来ないのではと思っていた鈴木盛久でしたが、最近になり、マレーシアにおけるHOJOの直営店では鉄瓶が随分と動くようになり、今であれば売れるだろうという自信がでてきたので、仕入れを行うことにしました。
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縦に櫛目が入っている本作品が他でもない総理大臣賞受賞のデザインです。鐵の鋳物では、縦の線をいれるのがとても難しく、また、繊細な線を出すには、一つの型から一つの作品しか出来ず値段もかなり高額になります。

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算玉形霰紋鉄瓶です。霰がとてもはっきりしており、また、霰のバックグラウンドにも肌模様が付けられておりとてもとても存在感が感じられました。

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