佐渡の相川金山でとれる無名異焼は発酵茶に最適

[2008.08.23] Written By

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先日、ある急須が手元に届きました。それは無名異焼(むみょういやき)の急須。

 

無名異焼って聞いたことのある人はかなり少ないのではないでしょうか。実は常滑以外にもう一カ所朱泥急須で有名な産地があります。
それは新潟の佐渡島、ここで作られる急須は無名異焼と呼ばれます。無名異焼の産地である相川町は過去に2人の人間国宝(陶芸関連)を輩出しており、かなりの実力派です。
佐渡と言えば金山ですが、この金鉱から産出される朱泥を使って作られるのが無名異焼です。
佐渡の赤土は元々は化膿止めの傷薬として売られていた程で、土に含まれる酸化鉄を初めとするミネラルの量が極めて多いのが特徴です。
常滑の朱泥と比べると、やや赤味が強く、しっとりとした外観をしております。
更に、私が無名異焼に惹かれたもう一つの理由は、無名異焼は未だに後手の急須(茶壺)を製作しております。別に私は横手の急須が嫌いなわけではありませんが、烏龍茶を初めとする発酵茶を淹れた場合、沸騰した温度でお茶をいれるため、後手の方がいれやすいと思います。横手の急須は「取っ手を持って」取り扱うのに対し、後手の場合、「つり下げる」方式で取り扱うため、高温での使用をした場合とても扱いやすく感じられます。
天然の赤土から作られた茶器でいれた烏龍茶は、酸化鉄を添加することで人工的に赤く発色させている合成(ブレンド)の土と比べると香りが全く異なります。これまで私はお茶をいれる急須はごく普通の急須を使っておりました。いわゆる、朱泥急須と呼ばれる急須ですが、数千円で買った物で勿論本物の朱泥ではありません。無名異焼の急須で烏龍茶を淹れたところ、あまりの差に吃驚しました。まず香りが全然違います。奥行き感と透明感がでて、質の良い音を聞いているような感覚を受けました。

 
この急須は佐渡島の渡辺陶三氏の作品です。何れも特注で製作して頂きました。
烏龍茶や高級な紅茶を淹れるのに丁度良い、150-200mlのサイズです。

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