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知らないと怖い水道水を直接飲むことの危険性
- [2008.11.08] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
この話題は以前にも何度も書きましたが、私が日常たいせつと感じていることなので再び書きます。
マレーシアの店舗でお茶を販売していると、「マレーシアの水は汚染されていて飲んだら危険ですよねえ?日本の水は品質管理が行き届いており、奇麗でしょうね。」と良く聞かれます。
私は、「私が知る限り、日本の水は世界トップクラスの汚染度ですよ。」と答えます。水質に関しては、ミネラルを多く含み、軟水である日本の水はそこそこ美味しい水です。ただ、日本の水は世界の基準に照らし合わせても高濃度の塩素を含みます。マレーシアのように熱帯雨林気候の国が、水野消毒のために塩素を使うのはやむ終えませんが、日本の塩素量は異常です。
以前にも触れましたが、日本の条例では「水道出口の塩素濃度が0.1ppm以上であること」と定められており、上限がありません。
ドイツを初めとするヨーロッパでは、「水道出口の塩素濃度が0.05ppm以下であること」と定められております。
ドイツでは塩素濃度を低く保とうとしているのに、日本ではより高濃度の塩素量を維持しようとしております。
大腸菌O-157の事件以来、日本では微生物を敵視する傾向があります。「人の健康維持」が目的のはずが、「微生物を殺す」が目的にすり替わってしまっているように思います。水に大量の塩素を投入しているにもかかわらず、日本では水道水をそのまま飲んだり、料理に使うというとても恐ろしい習慣があります。この習慣によりどの様な弊害が生じているのでしょうか?
以下は私の個人的な仮説です。
私はアトピー性皮膚炎は水が原因と考えております。
アトピー性皮膚炎は免疫が正常に機能せず、自分自身を攻撃してしまうことで発症します。原因として考えられるのは:
1)食べ物
2)空気
3)水
以上の3つが、体内に取り込まれる原因の可能性として推察されます。
疫学的な視点から、アトピーの発生状況を見てみると非常に面白いです。実はアトピーはマレーシアには殆どと言っていい程、存在しません。マレーシアだけでなく、東南アジア周辺諸国にはアトピーは殆どありません。
更に、日本でもアトピーが多量に発生し始めたのは、最近になってからで、私の親の世代にはアトピーは殆ど発症しておりません。
食べ物、特に添加物や化学調味料が原因と考える人がおりますが、日本の食品は東南アジアの食事と比較したら遙かに健康に配慮されていると思います。でも、そんな東南アジアにアトピーの患者はおりません。空気汚染が原因と考える人がおりますが、これもまず有り得ないと思います。
マレーシアのクアラルンプールやタイのバンコックの空気汚染度は日本などとは比較になりません。更に、日本では田舎などの空気が清涼な地域でもアトピー患者がおります。つまり、空気は関係無いと思われます。
最後に水ですが、日本は元々水が美味しい国であるためか、水道から直接水を飲む習慣があります。
水道から直接水を飲んだ場合、確実に塩素が体内に取り込まれます。
じつは東南アジアでは、水道水を直接飲む習慣がありません。東南アジアで水道をひねると赤い水が出てきます。水道管が錆びているためか、きれいな水は得られません。白いシャツを繰り返し洗濯していると、徐々に赤っぽく変色する程です。このような理由から、人々は自国の水質を信用しておらず水道管から出た水を直接飲むことは絶対にありません。
通常は一旦沸かし、更にそれを一晩放置してから飲みます。生活に余裕のある家庭では必ずフィルターを導入しており、活性炭フィルターにより塩素を完全に除去しております。この点、日本では浄水器が殆ど普及しておりません。この習慣の違いにより、東南アジアでは体内に塩素が取り込まれることが殆どありません。もちろん、トリファロメタンのような有機塩素の場合、少々の沸騰では揮発しませんが、そのまま水を飲むよりは、水を沸騰してから飲む方ががはるかにましです。
塩素は体内でタンパク質及び遺伝情報を保存してるDNAに対して障害を与えます。タンパク質の場合そく修復されるため、これと言って問題が表面化しません。しかし核酸が障害を受けた場合、その次世代に障害が生じます。子供が出来た際、DNAの破損情報がそのまま子供へと受け継がれ、
それがアトピー性皮膚炎のような免疫疾患や、その他の様々な先天性の疾病として現れるのではないかと推察します。
事実、親や祖父の世代の人にとってアトピー性皮膚炎は殆ど縁のない病気でした。
癌もある意味免疫疾患です。癌細胞は自己の細胞が突然変異した物ですが、自己認識してしまうことから免疫機能が働かず、増殖することで、正常な細胞の機能が崩れてしまう病気です。
私の家では必ずフィルター処理をした水を用いており、子供にも水筒を持たせております。ただ、おそろしいのは一般の生徒は学校では水道の水をそのまま子供が飲みます。しかも、息子が水筒を持っているのをみるとそれを問題視する人もおります。
水は毎日飲むものであり、本来は国レベルで安全性を再検証すべきだと思います。
微生物を殺すことを目的に設定された水質基準が、人の健康に大変な危害を与えているかもしれません。
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