佐渡無名異焼・古琵琶湖等の各種茶器入荷

[2020.04.02] Written By

佐渡島の渡辺陶三作の各種急須・宝瓶、前川淳蔵氏作の古琵琶湖土の絞り出し及び急須類が入荷しました。

https://www.hojotea.com/categ/teaware.htm

急須の材質で劇的に変わるお茶の味

急須は外観の美しさだけで選ぶのであれば、我々プロが選ぶ必要は無く、作家の個展やネットで買えばよいでしょう。
しかしながら、茶器はその素材によってお茶の味が激変するという事実をご存じでしょうか?
味の変化は、良い悪いだけではなく、使用されている素材の質により、同じお茶とは思えない程にお茶の味香りを変えます。
私からすると当たり前のことなのですが、多くの人が知りません。その理由は「比較」をする機会がないためです。
異なる急須でいれたお茶を、同じ材質の茶杯で飲み比べると、その変化の大きさに殆どの人は驚かれます。

しかも、恐ろしいことに、市販されている茶器の多くは、味を良くするどころか、香りを落としたり、後味をカットしたり、渋味を呈します。

磁器なら良いと思っている人が多くおりますが、磁器でも陶器と同じように、味を良くしたり悪くしたりと、お茶の味に多大な影響を与えます。

したがって、「正しい茶器」でお茶をいれるのは、茶葉を選ぶのと同じく大事なことであり、外見だけで選択するのはギャンブルのような物です。


HOJOで茶器の販売に力をいれているのはこの為です。


ただ、手作りの茶器となると値段も安くないため、普通にお茶を美味しく飲みたい場合、HOJOでは台湾三希の牙白シリーズを紹介しております。この茶器は味も舌触りもよく十分用を足します。

https://www.hojotea.com/item/taiwan_teaware.htm

ただし、より強力に余韻(後味)を高めたいとか、香りの広がりを求める等、特別な味に興味がある人には、HOJOの手作り茶器シリーズをお勧めします。
これらの茶器は、私が様々な土を評価した上で、味の観点から選んだ土を原料として作られており、同じお茶でも茶器事に異なる味や香りを楽しんでいただけます。

縦と横方向の2つの味

味には縦の感覚、つまり、余韻、後味、コク、喉越しのように、喉の奥に広がる感覚と、横の感覚、つまり、広がり、ふくよかさ、太さ、骨格、ボディのように口の中での味香りの広がり具合の感覚があります。
土によって、縦の味を高めるもの、逆に横を高めるもの、或いは、両方を高めるものがあります。横の広がりに関しては、広がりが強ければいいと言うわけではなく、その人の好みが大きく関係します。また、対象とするお茶によっても広がりが求められる場合、或いはその逆があります。

茶器の材質の違いによる味の違い

今回は以下の種類の茶器が入荷しました。

秋津無名異 酸化
秋津無名異 炭化還元
野坂粗土 酸化
野坂粗土 還元
古琵琶湖土 (酸化)

この中で広がりが強い茶器は:

秋津無名異 酸化
秋津無名異 還元
野坂粗土 酸化

味に広がりがある茶器は香りを開かせる為、烏龍茶や紅茶などの発酵茶との相性が良いと思います。

味香りの広がりが穏やかでスッキリ系は:

古琵琶湖土
野坂粗土 還元

の2種類になります。
野坂還元は細いと言うよりミディアムボディで、中程度の広がりがあり、広い種類のお茶との相性が良い土です。

秋津無名異 酸化

https://www.hojotea.com/item/tozo_akitsu.htm

秋津無名異 炭化還元

https://www.hojotea.com/item/tozo_akitsu_tanka.htm

野坂粗土 酸化

https://www.hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm

野坂粗土 還元

https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm

古琵琶湖

https://www.hojotea.com/item/kobiwako.htm

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