私の大学時代の友人は毎日コカコーラを飲んでおりました。コカコーラは飲んでいると癖になります。
コカコーラのレシピは社内でも秘密にされており、関係者以外は誰も知らないというのがもっぱらのうわさです。
コカコーラは何がそんなに凄いのでしょうか?
香りでしょうか?香りに関しては、現在、機器分析を駆使すれば簡単に合成することが出来ます。
コーラの香りのするアイスや駄菓子がたくさんあることがその証拠です。
にもかかわらず、コカコーラのような「病み付きになる飲み物」が作れないのはなぜでしょうか?

 

お茶の専門家の視点から見ると見える意外な秘密

コクが明らかに強いコカコーラ

まずペプシとコカコーラを比べてみます。香りを評価し、味を評価します。
客観的に評価すると、コカコーラには深い喉越しが感じられます。逆にペプシは全く喉越しが感じられず、バドワーザーの異母兄弟といった感じです。
コカコーラは飲み込んだときに、香りが鼻から抜けるのではなく、喉の奥、上方120°くらいの角度に香りが広がるような感覚がします。
香りに関しても、コーラの香りは体の奥に入っていく感覚がするのに対し、ペプシは一瞬で鼻から抜け出て行きます。お茶の評価の観点でペプシを評価したばあい、2次元的でフラットな味香り、つまり、コクがなく、まろやかさに欠け、あっさり味の飲み物と定義できます。

にもかかわらず、「ペプシが好き」という人が結構いるのは、「反体制主義」あるいは香りだけを求めている人が多いということでしょうか。
高品質のお茶、美味しいラーメン、美味しい酒、美味しいウイスキー、美味しい果物、美味しいアイスクリームの全てに共通することですが、美味しい食品には喉越しがあり。人もふくめ、動物は無意識にそれを美味しいと感じます。

 

質の高いお茶を添加することで増加するコカコーラのコク

因みに、ペプシに鷲峰山煎茶、雲南古樹紅茶、白鶯山古樹生茶、鳳凰単叢烏龍のような上質な茶葉を1枚加えたり、野坂のような茶器を通すと、まるでコカコーラのように喉越しが深くなり、豊かなあじわいになります。飲んだときに濃厚なボディがかんじられ、香りの余韻が何時までものこり、もっと飲みたいという気持ちになります。

コカコーラの製法ですが、おそらく原材料にミネラルが豊富な素材(高樹齢の植物から収穫された素材)が使われているか、コーラをワインのオーク樽のような素材、或いは、陶器や石などの素材を通すことで喉越しを強化しているかもしれません。事実コカコーラに高級茶葉を加えたり、茶器を通すと、既存の品質よりも更にパワフルな味香りに変化します。

 

現代の食品科学では取り上げられることすらないコク

残念ながら、ミネラルと味(コク)の因果関係は現代の食品科学では全く触れられておりません。縄文人ですら知っていた知識なのですが、今の時代、大学でも学ぶことが出来ません。

私の息子はサイダーが大嫌いです。生まれてから常にお茶ばかりを飲んでいたためか、妙に贅沢な舌になってしまいました。先日、白鶯山古樹生茶の茶葉を一枚添加した上でサイダーを強制的に飲ませたところ、「あれ?このサイダーは美味しい!」と喜んで飲みました。飲み物とミネラルの関係は面白いです。

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