水で決まるお茶の味

[2012.11.03] Written By

「店でお茶を出し、試飲して貰う」、当然お客様に買って貰いたいがゆえの試飲です。
この為、水の品質には大変気を使います。
水質が良くないと、折角のお茶も舌触りが変化し、お客さんはお茶の品質が良くないと考えます。
私達は店で出す水は毎日試飲をし、水に渋味が無いかどうか確認します。
その過程で幾つかの発見をしました。
まず、水の味ですが、汲んだ直後と、翌日とでは味が異なります。
水を一晩おくだけで顕著に味が変わります。
置くことで、円やかになる場合、逆に渋味が増す場合があります。
更に、水をペットボトルなどに入れて激しく振ってみてください。
降る前と振った後とでは明らかに味が変わります。
降る前に水のサンプルを採取しておき、振った後に再び水のサンプルを採取し比較すると顕著に分かります。
酸素が溶けるからと言う理論がありますが、私はそうは思いません。
水に含まれるミネラルと水との水素結合、水の分子構造が理由ではないかと考えております。
今度機会があれば、ボトルのヘッドスペースを窒素置換した上で同じような実験を試みてみようと思います。

 

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