家でいれたお茶を職場でも楽しむ方法

[2013.12.05] Written By

職場でお茶を美味しく飲む方法

お茶を魔法瓶や水筒にいれておいたら、色が茶色に変色し、味が渋くなったというご経験はありませんか?この解決方法をツイッターで呟いたところ、1日のリツイート数が5000回、お気に入りへの登録を7000人の方にして頂けました。想像以上に多くの人がこの方法に興味を持っている事が分かり、私も驚きました。多くの人がとても注目しているテーマゆえ、この方法について更に具体的に説明したいと思います。

 

魔法瓶にお茶をいれておくと、熱によりお茶は酸化する

お茶には豊富な抗酸化物質が含まれております。抗酸化物質は自らが盾になって酸化することで、他の物質の酸化を防ぐことから抗酸化物質と呼ばれます。それだけにお茶に含まれる抗酸化物質はとても酸化しやすい性質を持っております。温かいお茶を水筒にいれておくと、酸化が進むことから緑茶が紅茶のような色になり、渋味が強く感じられます。具体的にはお茶に含まれるカテキンが酸化し、お互いに結合することでタンニンが生じております。このタンニンこそが茶色い色をした渋味の原因物質です。いったんタンニンが出来てしまうと、元に戻すことは出来ません。いれたての緑茶だったはずが、紅茶のできそこないのような茶色のお茶になってしまうわけです。

手間無く職場で美味しいお茶を飲むには?

お茶を熱い温度のまま保存すると、お茶が酸化して茶色になります。しかし同じようにいれたお茶でも冷やしておけば、お茶は殆ど酸化することなく新鮮な状態を保つことが出来ます。
そこでお薦めするのが、お茶を通常の数倍の濃度になるように濃くいれ、それを冷やしたものを水筒にいれて会社へ持参します。この濃いお茶を原液として、カルピスの要領にて熱湯で割ってみてください。

このとき大事なポイントは、以下の3点です。

  1. 極力少量の湯を使用する。目安は5gの茶葉に対して200mlくらい。
  2. いれ終わったお茶は急速に、そしてしっかりと冷却する。
  3. 10分近くいれることで出来る限り濃くお茶を出す。

 

10分以上放置して、5倍濃縮のお茶を出す

具体的ないれかた

日本茶・紅茶・烏龍茶など、さまざまな種類のお茶がありますが、基本的には同じ方法で対応できます。

まず、予め予熱した急須に5gの茶葉と200mlの熱湯をいれます。蓋をして30分ほど蒸らしてください。原液となるお茶については、できるだけ濃くいれます。職場でお茶を飲むときは、原液を熱湯で5倍くらいに薄めるとちょうど良いと思います。つまり、100mlの温かいお茶を飲みたい場合は、20mlの原液を使用します。200mlの原液を用意すれば、最低でも1リットル相当のお茶を楽しむことができます。

この方法は淹れる時間が30分などと、厳密さに欠けるかもしれませんが、驚くほどお茶が美味しく飲め、また、熱湯で5倍に薄めたお茶は、いれたてのお茶と同じぐらい熱々です。この方法をマスターすれば、職場でも手間をかけることなく美味しいお茶を楽しむことができます。

職場で手軽に美味しお茶を飲む方法

分かりやすいようにグラスでいれてみました。茶海に入っているのは原液

追記

職場に持って行くお茶ですが、必ずしも当日にいれる必要はありません。前日にお茶をいれて、冷蔵庫にいれておけば新鮮な状態が維持されます。重要なのは、時間をかけず、速く冷やすことです。

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