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布朗山 歌新竜古樹生茶
袋小(固まりを小分けして袋詰め):50g / 価格 1,858円(税込み) 完売円形1個:200g / 価格 6,500円(税込み) 完売お値打ちパック:1000g(円形200gを5個) / 価格25,184円(税込み) 完売 |
布朗山2010年の商品は終売しました。(2013年1月)
プーアル茶というと、茶色くて、古いカビ臭い香りのするお茶を連想されるお客様が多いのではないでしょうか?
それはプーアル熟茶という種類のお茶です。プーアル熟茶は1973年に開発されたお茶で、カビの発酵により作られます。日本で普通に入手できるプーアル茶は殆どがこのタイプで、ゆえに、プーアル茶に対してあまり良いイメージをお持ちでないお客様が沢山おられます。お茶好きの人を夢中にさせるプーアル茶は、熟茶ではありません。熟茶は本場雲南省では、初心者向け、或いは、海外輸出茶としてとらえられております。
私も含め、お茶がとても好きな人が夢中になるプーアル茶は、プーアル生茶と呼ばれるお茶です。名前こそプーアル茶ですが、例の茶色のプーアル熟茶とは、全く異なる種類であり、紅茶と緑茶くらいの差があります。
プーアル生茶は1000年以上の歴史があり、地元雲南省の人々はこのお茶は毎日飲みます。
生茶の場合、原料となる茶葉の品質が、製品の品質を大きく左右するため、使用茶葉の質により個々のお茶の品質には大きな差があります。また、香りが非常に複雑で、味も濃厚であるため、飲んでいると、とても癖になり、暫くは他のお茶では満足できないほどにはまります。
プーアル生茶の品質の善し悪しは何によって決まるのでしょう?
プーアル茶だからと言って、特別なわけではなく、他のお茶と同じく、香りと喉越しの深さで品質が決まります。
まず、渋いお茶、苦みの強いお茶は、春摘み茶ではなく、日本茶で言う番茶に相当します。春の終わりから秋にかけて収穫されたお茶で、市場のお茶の殆どがこの種類です。
春の早い時期は、ほんの一ヶ月だけしかないため、春先に収穫されるお茶は、全体量のごく僅かです。
更に、標高の低い位置で収穫されたお茶、茶園産のお茶の場合、熟茶であればある程度ごまかしが効きますが、生茶に加工した場合、その差は直ぐに分かります。
まず、味に深みがありません。香りも、平面的で、飲み終わった後に香りが残りません。
反面、良質の原料から作られた生茶の場合、味に厚みがあり、お茶の味が喉の奥で感じられます。香りも鼻に抜けるのではなく、濃厚で、飲み終わったとも口の中に香りがずっと残ります。これがHOJOの求めるプーアル生茶の基準です。
布朗山では、布朗族(プーラン族)やハニ族などの少数民族がお茶作りをしており、今も1000年前と全く変わらない方法でお茶が栽培され、加工されております。布朗山は、数ある四双版納州の中で最も高樹齢の木が残っている地域であり、800-1000歳のお茶の木が普通に見られます。
この地域のお茶の木は、直接の親が野生の木(野生の木の直接の子)の場合が多く、つまり、布朗山のお茶の木の多くが野生樹のF1(第一)世代のお茶の木により構成されております。
野生の木の場合、苦みや渋味がある場合が多く、布朗山のお茶にも仄かな苦みや渋味を呈するお茶が多く見られます。
苦みと言っても、お茶を濃く淹れ過ぎた時のようなポリフェノール(カテキン)特有の苦みではなく、朝鮮人参のような漢方薬系の仄かな苦みがします。
ある意味、布朗山の多くのお茶には、野生茶に似た特有の個性があり、その個性と強い喉越しゆえに飲み始めると癖になる人が多くおります。
布朗山のもう一つの特徴は、ミネラルが豊富な土壌です。
私が視察・買い付けに訪れた際に感じたことは土の色が紫色の場所と赤い色の場所、更には黄色の場所が有る点です。
お茶の質に好影響を与えるのは赤や黄色の鉄分を多く含む土壌で、土壌条件が良く、樹齢の古い木になると、極めて深い味わいが感じられます。
プーアル生茶の場合、飲む時間・TPOを問わず、何時でも気軽に楽しむことが出来、日本的な普通の料理にも良く合います。
烏龍茶のように強い香りがする華やかなお茶ではありませんが、抑えめの香りと深い味わいがする良質なプーアル生茶は毎日飲んでも飽きないお茶と言えます。
さて、プーアル茶は熱狂的なお茶マニアを始め、多くのファンがおります。私もその一人で、毎年雲南省へ行くのが一番の楽しみです。
では、プーアル茶の何が人々を魅了し、夢中にさせるのでしょうか、以下にその理由を挙げてみたいと思います。
1.中国で超高樹齢の老木があるのは、雲南省のプーアル茶、広東省の鳳凰単叢烏龍のみです。武夷山のお茶も高樹齢ですが、最高で400年と比較的若いのが実情です。
高樹齢の木から作られたお茶は、茶葉の品質が高く、厚みのある深い後味と、何時までも口の中に残る香りに驚かれるお客さんが多くおられます。この様に非常に厚みのある深い味わいであるにもかかわらず、人件費が極めて安く、豊富な老木が今も残る雲南省の山中で作られたプーアル茶は、極めて安価に入手出来ます。鳳凰烏龍や武夷岩茶でこのクラスのお茶を求めた場合、数倍から数十倍の高額な値段がします。
2.プーアル茶は緊圧と言って、長方形や円形に圧縮されております。これは持ち運びをし易くする為でもありますが、それが一番の理由ではありません。圧縮されているため、内部には空気が存在せず、茶葉は真空包装と同じ状態に維持されております。この為、数年熟成すると、果物のような蜜のような何とも言えない素晴らしい香りが精製されます。プーアル茶を緊圧前の散茶の状態で保存した場合、この様なプラスの変化は起こりません。散茶で保存した場合、梅雨の時期に生じる水分により茶葉が酸化し、熟成どころか酸化劣化してしまいます。この様にプーアル茶は長いこと保存が出来、更に、年ごとに異なる性格の香りを楽しむことが出来ます。数年の熟成により生じた特徴的な香りを強い喉越しと共に味わったら、多くの人がプーアル茶のファンになってしまうと思います。
このお茶はミネラル量、特に鉄分が非常に多いため、お茶がとても柔らかく感じられます。
更に、南部鉄器で沸かした水と同じく、ミネラルがが豊富なことも大きな特徴です。
本商品は、極めて品質が高いため、どちらかというとマニアが好む銘柄ですが、値段があまり高くないため、初心者の方にも是非試して頂きたい商品です。
ハニ族ですが、最近の研究によると日本人の先祖の1つであることが分かっております。ハニ族の村には日本と共通する文化が多く残っており、現地では驚きの連続でした。
例えば、味噌がある、納豆がある、床に座って食事をする、民族音楽がまるで日本の民謡にそっくり、お酒を飲むと歌って踊る おそらく縄文人と呼ばれる人々がハニ族、その後に登場する弥生人が漢民族ではないかと推察されます。日本にもプーアル茶と似たようなお茶が未だに残っている地域もあり、雲南省の少数民族の文化は未だ消滅しておりません。
布朗山一帯の風景
身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。
蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。
尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。
一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。
40mlに対し1gの茶葉をご使用ください。
つまり、急須の容量が200mlの場合、200ml ÷40 =5gの茶葉が必要です。
沸騰している湯を急須に入れてください。
そのまま、10秒間静置してください。これにより、茶器が暖まります。
私達の実験によると、沸騰水を茶器に入れるだけで20℃温度が下がります。
つまり、熱水で暖めているつもりでも、実は80℃になっているだけです。
烏龍茶をより美味しくいれたい場合、特に、高級な烏龍茶の場合、2回この動作を繰り返されることをお勧めいたします。2回熱水を注ぐことで、急須の温度は95℃ぐらいまで上昇します。
折角茶器を温めても、即お茶をいれた場合、茶葉により湯の温度が下がってしまいます。「茶葉ごときでそんな?」と思われるかもしれませんが、茶葉は表面積が非常に大きいため、熱交換率が高く、私達の実験では20℃温度が低下します。つまり、茶器を温めたとしても、再び20℃下がってしまうわけです。
そこで、再び沸騰水を茶葉に注いでください。注ぐときは、出来るだけ低い位置から素早く注ぎ入れます。チョロチョロとのんびり注いだ場合、その過程で温度が下がってしまいます。高い位置から注ぐと、同じく、温度が下がります。
湯を注いだら、即湯を注ぎだしてください。このときにノンビリとしていると、折角のお茶の味が失われてしまいます。
更に、この動作をもう一度繰り返してください。つまり、茶葉は合計で2度湯通してください。プーアル茶の場合、茶葉が固めてあるため、茶葉内部に湯が入りません。このために、2回湯通しする必要があるのです。
お茶をいれる時間は、以下の通りです。
1煎目:数秒(1煎目はやや薄いくらいで丁度良いです。長く蒸らしすぎると2煎目以降が濃くなり過ぎます。
2煎目以降:湯を通すだけ(決して蒸らさないでください。)
プーアル茶の場合、2煎目以降は湯を通すだけで、蒸らす必要がありません。この方法だと、20煎目位までお茶がいれられ、大変経済的です。
飲みきれないお茶は、冷蔵庫に保存してください。プーアル茶の場合、冷蔵保存しても品質は顕著には劣化しません。或いは、いれかけの茶葉をそのまま冷蔵庫に保存するのも問題有りません。緑茶や烏龍茶の場合、いれかけの茶葉を保存した場合、直ぐに茶葉は劣化してしまいます。その点、しっかりと発酵しているプーアル茶の場合、途中で中断しても、冷蔵庫に入れておけば1日後に継続することも可能です。
常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。
実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。
冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。
出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。
未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。
市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。
以下のビデオでは、プーアル茶をどのように包むか、プーアル茶の生産者が解説しております。言語は中国語ですが、ビデオを見れば包み方は簡単に分かります。
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