当店にお越しいただき、ありがとうございます。HOJO代表の北城彰です。中国茶販売から紅茶まで、お茶のことならお任せください。
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HOJOのマレーシア倉庫で約4年間熟成させたお茶です。
輸送中の水分の増減により餅茶の重量は5%の範囲内で増減することがあることをご了承ください。
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大茶頭という、春茶のみから作られたプーアル熟茶の発酵過程で自然に生じた塊のみを集めて、ブロック状に加工したお茶です。
薄刀山茶頭磚2017は、当店で販売中の薄刀山古樹生茶2016と同じ生産者によって製造されていますが、生産年が異なるため、茶園もわずかに異なります。今回仕入れたロットの原料は、少数民族の農家によって生産されたプーアル生茶を使用しています。少数民族による手作業で作られたプーアル生茶は、一般的に薪火を使った小型の殺青釜による影響で、焦げ臭が感じられることがあります。
このようなプーアル生茶の香りは、発酵後の熟茶の香りに直接影響します。焦げ臭や仄かに煙の香りがするお茶を原料にして熟茶に発酵させると、発酵によって生じる乾燥棗のような甘い香りに加えて、愛好家の間で樟香と呼ばれる漢方薬っぽい香りが生じます。樟香は東南アジアで非常に人気があり、この香りが感じられると大変喜ばれます。ただし、薄刀山茶頭磚2017の樟香は控え目で、樟香と棗香が半々ほど感じられます。この控え目な樟香と甘い香りのコンビネーションがとても飲みやすく、割とクセになります。
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雲南省臨滄市の南西部の鎮康県にある薄刀山(バオタオサン)という山で作られたプーアル熟茶を仕入れました。下の地図を見て頂けると分かるとおりミャンマーの国境に非常に近い位置にある山です。
薄刀山は鎮康県に住む人なら誰もが知っている有名な山で、非常に切り立った岩山のような外観をしております。私の個人的な感想としては、薄刀山の外観は日本の南アルプスの鋸岳(のこりぎだけ)にそっくりだと思いました。いずれにせよ、切り立った外観が刃物のように見える点が共通する特徴です。私は、初めて薄刀山を見たとき、まさかこの山でお茶が作られているとは思いませんでした。ただ実際には、茶園は広く分布しており、中には無肥料の自然栽培(野放茶園)も多く見られます。今回仕入れたお茶は、無肥料無農薬の野放茶園産の原料を使用しております。
薄刀山プーアル熟茶は2016年産の毛茶を仕入れ、357gの餅茶に緊圧加工しました。雲南省では一般的に良い茶葉は生茶へと加工し、熟茶に回るのは品質が低めの原料です。良い茶葉原料は収穫量も少なく、発酵にある程度の量を必要とする熟茶の生産には向かないというのも理由の1つです。ただ、HOJOでは2生茶に匹敵する高品質の熟茶を複数ラインアップしたいという目標を掲げ、昨年より新たな生産者の探索や既存の生産者に特注依頼をするなどの試みを進めてきました。今回仕入れた薄刀山を飲んで頂くと分かりますが、このお茶は、プーアル生茶のレベルの深い余韻と、やわらかい飲み味が特徴の素晴らしいお茶です。堆積発酵中に頻繁に攪拌を行うことで、好気性菌による発酵を促進し、その結果、甘い、乾燥棗のような香りに仕上げることに成功しました。近年多くの熟茶で見られるような土臭さやかび臭さは全く感じられず、癖のない甘い香りゆえに、一般にプーアル熟茶を苦手とする人でも楽しめるお茶です。
身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。
蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。
尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。
一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。
40mlに対し1gの茶葉をご使用ください。
つまり、急須の容量が200mlの場合、200ml ÷40 =5gの茶葉が必要です。
沸騰している湯を急須に入れてください。
そのまま、10秒間静置してください。これにより、茶器が暖まります。
私達の実験によると、沸騰水を茶器に入れるだけで20℃温度が下がります。
つまり、熱水で暖めているつもりでも、実は80℃になっているだけです。
烏龍茶をより美味しくいれたい場合、特に、高級な烏龍茶の場合、2回この動作を繰り返されることをお勧めいたします。2回熱水を注ぐことで、急須の温度は95℃ぐらいまで上昇します。
折角茶器を温めても、即お茶をいれた場合、茶葉により湯の温度が下がってしまいます。「茶葉ごときでそんな?」と思われるかもしれませんが、茶葉は表面積が非常に大きいため、熱交換率が高く、私達の実験では20℃温度が低下します。つまり、茶器を温めたとしても、再び20℃下がってしまうわけです。
そこで、再び沸騰水を茶葉に注いでください。注ぐときは、出来るだけ低い位置から素早く注ぎ入れます。チョロチョロとのんびり注いだ場合、その過程で温度が下がってしまいます。高い位置から注ぐと、同じく、温度が下がります。
湯を注いだら、即湯を注ぎだしてください。このときにノンビリとしていると、折角のお茶の味が失われてしまいます。
更に、この動作をもう一度繰り返してください。つまり、茶葉は合計で2度湯通してください。茶葉に湯通し(洗茶)する際ですが、1回目は10秒、2回目は5秒くらい待ってから湯を注ぎだしてください。
お茶をいれる時間は、以下の通りです。
1煎目:10-20秒(1煎目はやや薄いくらいで丁度良いです。長く蒸らしすぎると2煎目以降が濃くなり過ぎます。
2煎目以降:湯を通すだけ(蒸らす必要はありません。)
プーアル茶の場合、2煎目以降は湯を通すだけで、蒸らす必要がありません。この方法だと、20煎目位までお茶がいれられ、大変経済的です。
飲みきれないお茶は、冷蔵庫に保存してください。プーアル茶の場合、冷蔵保存しても品質は顕著には劣化しません。或いは、いれかけの茶葉をそのまま冷蔵庫に保存するのも問題有りません。緑茶や烏龍茶の場合、いれかけの茶葉を保存した場合、直ぐに茶葉は劣化してしまいます。その点、しっかりと発酵しているプーアル茶の場合、途中で中断しても、冷蔵庫に入れておけば1日後に継続することも可能です。
常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。
実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。
冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。
出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。
未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。
市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。
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