当店にお越しいただき、ありがとうございます。HOJO代表の北城彰です。中国茶販売から紅茶まで、お茶のことならお任せください。
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お茶を飲み込んだ瞬間、普通のお茶とは全く異なる感覚に驚かれることでしょう。
お茶が喉に吸い込まれるようにすうーと奥に入り、まるで胸に落ちてゆくような感覚を感じて頂けるお茶です。これこそ、中国で品評会で入賞するような高級茶特有の感覚です。
良い茶の定義を簡単に言うと、「濃い味」がすることです。濃いとは、コクがあり、喉土の奥でしっかりと味わえる感覚を指します。
安いお茶を茶葉を沢山使って濃く淹れても、渋みと苦みは強くなるものの、「濃く」はなりません。月ヶ瀬在来煎茶は、この定義での濃さが有るお茶です。微量の茶葉でお茶を淹れても、水そのものの味が濃くなるため、深い満足感が感じられます。正に、高級な昆布は水に通すだけでよいと言う話と同じです。
月ヶ瀬在来煎茶は、また、最近の日本茶にありがちなアミノ酸系の香りは全くなく、まるで烏龍茶かと思うほどにスッキリとした、爽やかな香りです。
烏龍茶がお好きな方にもピッタリのお茶です。
月ヶ瀬在来煎茶は見た目的には茶葉が大きめでお世辞にも美しいとは言えません。ただ、お茶は飲んで楽しむ物、一度でも飲んで頂ければこのお茶の大ファンになられると思のではないでしょうか?少なくとも私は大ファンになりました。
お茶を飲んだら眠れなくなる?と心配されてませんか?
月ヶ瀬在来煎茶に関してはその問題はありません。むしろその逆です。深い眠りを求めている人に最適なお茶です。
ミネラルの多いお茶、つまり、海外の御茶市場で言う所の「高級茶」を飲むと、体がポカポカと暖かくなり、逆に眠たくなります。
お茶にはカフェインが含まれており、飲み過ぎると眠れなくなると言うのは一般的に知られております。但し、品質が上がると、ミネラルの量が増え、その結果血行が改善されることから、むしろ眠くなります。
月ヶ瀬在来煎茶の場合、ミネラルが豊富に含まれるために、軽いお茶酔いをする場合もあり、高級なブランデー・ウイスキー・ワインを飲んだときのように、内面からリラックスします。
これは精神論的な話ではなく、飲み続けると、顔が赤くなり、ふんわり・ほんわかとした気分になってきます。日本の法律では効能を明記することが許されてないために、詳細は記載できませんが、血行をよくする食品は、リラックス効果に加え、おつうじや、快眠などに寄与します。実際に飲むことで、体感してみてください。
月ヶ瀬在来煎茶は、奈良県奈良市の月ヶ瀬という場所で作られたお茶です。
月ヶ瀬は大昔からお茶の産地として知られており、名張川(下流は淀川)を通じて京都に出荷されておりました。
このため、ごく最近の産地表示の義務化が行われる前までは、宇治茶として流通しておりました。
月ヶ瀬という場所は、奈良県でも県境に位置しており、三重県、滋賀県、京都府が直ぐ隣に位置しております。
元々、琵琶湖の湖底だった土地が隆起し、その後、名張川の浸食により月ヶ瀬特有の河岸段丘が形成されました。
琵琶湖の湖底だったことが関係してか、月ヶ瀬にはきめの細かい極めて良質な赤土があります。
但し、月ヶ瀬であればどこの地域にも赤土があるわけではなく、浸食されていない山の頂上付近に位置する茶園にのみこの土があります。
当然、HOJOの月ヶ瀬煎茶は赤土がとても豊富な場所で育ったお茶です。
逆に、河川による浸食で出来た土地の場合、砂が多く含まれ、喉越しのない一般的な日本茶が出来ます。
以下の図は、なぜ赤土層が高い位置にしか存在しないのかを図説しております。川による浸食で山から土砂が押し流され、その結果、赤土層は限られた場所にしか残っておりません。
月ヶ瀬在来煎茶はその名の如く、在来種というお茶から作られております。在来種とはその昔から日本にある固有種・原生種という意味にとられがちですが、正確には種から撒かれたお茶、実生のお茶の事です。在来種は野生種に近いことから、藪北などの品種と比べると、根の張りが強く、同じ樹齢の他品種と比べると、根の全長が長くなります。このため、一般的に品種と比べると、よりミネラルの吸収能が高く、味香りに厚みがあるお茶が出来ます。(味の厚みとは、苦さや渋さのことではなく、味の豊かさ、つまり、余韻の深さを指します。)在来種と呼ばれる品種は、種から作られたお茶であるため、複雑交配により、同じ茶園でもAからZまでの様々な葉の形、サイズ、色、香り、味が見られます。中国でも高品質なお茶になるとその多くは在来種から作られており、一般に混合種という呼ばれ方をします。かの有名な龍井茶なども高級品になると混合種から作られます。
更に、私の購入先の農家では、自然農法にて栽培を行っております。
自然農法の良さは、窒素製の肥料は与えず、下草や野山から集められた草のリサイクルで栽培を行うため、ミネラル分の補給はしても、窒素肥料は与えません。
この為、お茶が自然の植物に近い状態で育ち、時間をかけてゆっくりと育つために、細胞の密度が高く味わい深いお茶が出来ます。
虫取りも手作業 茶葉に付いたミノムシを除去する青年 |
肥料も天然 肥料にするために堆積されているススキやヨシ |
更に、HOJOの選んだ茶園は農家の方の類い希なる努力により、非常に特殊な作り方で作られております。
通常、静岡を初め一般的茶農家はシーズンオフになるとお茶の木は深く刈り込みます。
深く刈られた枝はストローのように太く、肥料を勢いよくするために、春になると勢いよく成長します。
但し、これはある意味不自然な作り方で、茶葉がグングン成長するために、収穫量は増える物の、良くある日本茶に代表されるように味が薄く香りも軽いお茶に仕上がります。
HOJOの仕入れ先の農家では、極めて軽くしか剪定をしない栽培方法を採っており、里山じゃないですが、茶園が程良く人の手が入った最適な状態に維持されております。
この栽培方法がゆえに、お茶の葉のサイズは非常に小さく、細胞が高密度ゆえに手で触るとしっかりとした芯の強い茶葉が出来ます。但し、収穫量は劇的に減るため、ポリシーを持って作っている農家しかこのような手法は用いません。
半自然的な栽培法 秋にもかかわらず、茶葉のサイズが均一ではりがある |
一般的な栽培法 茶葉のサイズはバラバラで茶葉に勢いがない |
以下のビデオをご覧頂くと、月ヶ瀬の最高品質のお茶が出来る土、お茶の作り方を詳しく学んで頂けます。
以上の各種条件に合ったお茶を仕入れるために、HOJOでは農家で作られたお茶を、茶園毎に評価させて頂き、私が一番気に入った部分だけを販売して頂くという大変贅沢な手法を採っております。
ある意味、マグロの大トロだけを戴いているようで恐縮な限りです。このような特権を与えてくださっている農家には大変感謝しております。
各写真をクリックすると拡大することが出来ます。
身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。
蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。
尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。
一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。
80-85℃位を目安としてください。沸騰している湯を、別の容器に一回だけ移してください。10秒ほど置くことで温度が下がりますが、このときの温度が大体80-85℃です。
1煎目は30秒以内が目安です。軽めのお茶が好きな場合、湯を入れて10-20秒でも十分に味が出ます。
2煎目は、お湯を通すだけにしてください。つまり、1秒以上待つ必要すらありません。コーヒーのようにフィルターに茶葉を乗せておき、湯を通すだけでも問題有りません。
3-6煎目以降も2煎目と同じ方法にていれてください。
注ぎ方ですが、味と色を均一にするため、注ぐ前に急須を軽く廻し、それぞれの茶碗に少しずつ数回に分けて注ぎます。これを廻し注ぎといいます。また、急須にお湯を残さないよう、最後の一滴まで注いでください。これは、旨味のあるお茶を最後まで注ぐという目的と二煎目を美味しくするためという目的があります。また、注ぎ終わったら急須の蓋を開けて、お茶が蒸れることを防止しましょう。
重要なので繰り返しますが、上記の時間だけいれたら、必ずお茶(湯)を全て注ぎだしてください。
湯が急須に残った状態で放置しておくと、茶葉は熱水により抽出され続け、2煎目以降非常に味が濃くなってしまい、また、茶葉が酸化してしまいます。
更に、湯を注ぎだしたら、必ず、蓋を外し、茶葉を冷却しましょう。この動作は非常に重要なのですが、意外に知られておりません。冷却することで、酸化を防止し、茶葉を新鮮な状態に保つのです。
この方法の場合、お茶を淹れる時間が数秒と短いために、茶葉が殆ど劣化せず、何煎も淹れ続けても鮮度の高い香りを楽しんで頂く事が出来ます。
常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。
実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。
冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。
出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。
未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。
市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。
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