白牡丹のセカンドフラッシュを発売しました。 このお茶は自然栽培茶園の老木から摘まれた茶葉を原料としており、花や柑橘系の果物のような爽やかな香りがするお茶です。水出し茶を作ったり食事時に気軽に飲めるお茶をイメージして作りました。

白牡丹という名称の由来

白牡丹は1芽1葉の茶葉から作ります。全体に占める芽の割合が高く、ボタンの花のように見えることから白牡丹と呼ばれております。 この白茶は私が自ら監督して生産しました。雲南省臨滄の標高2000m以上にある自然栽培の老樹茶園から生茶葉を仕入れ、私が懇意にしているお茶生産者の作業場の一角に必要な設備を組み立てて白茶の加工を行いました。

セカンドフラッシュから白牡丹を作る理由

セカンドフラッシュとは日本語では2番茶に相当します。5月〜6月にかけて収穫されたお茶です。当然、1番茶の方が品質が良いのですが、敢えて2番茶を仕入れたのは以下の理由からです。

 

１．水出し利用等、気軽に白茶を飲んで貰うために、値段を抑えた白茶を作りたかった。

２．セカンドフラッシュの時期はより虫が増え、虫に吸われた茶葉は甘い香りを形成する。

３．環境温度が高くなるため、萎凋時により発酵が進み、独特の香を形成する。

 

一般的に、セカンドフレッシュというと渋いと言うイメージを持たれるのではないでしょうか？確かに、肥料を多く与えたり、標高が低い茶園で収穫されたセカンドフラッシュは強い渋味を呈します。 ただし、標高2000m以上、老木、自然栽培という3条件が揃うと、お茶はあまり渋くありません。仄かな渋味はありますが、全体に味わいは優しく、花や柑橘系のフルーツの香りが感じられ、大変飲みやすいお茶に仕上がっております。後味についてもしっかりと感じられます。社内でテイスティングを行った際も、女性に好評でした。 ただし、1番茶と比べると、口に含んだときにクリーミーな食感については、やや弱めで、どちらかというとスッキリ、爽やかな性格のお茶です。ただ、セカンドフラッシュと言うことで価格を抑えておりますので、普段飲み用としては非常にコスパの高いお茶だと思います。

夏のミネラル補給に水出し茶がお勧め

私は外が35℃の真夏日でも、熱いお茶を飲むと「ホッ」とするほど熱いお茶が好きなので、白牡丹のセカンドフレッシュも熱いお湯でいれて楽しんでおります。 ただ、子供達や家族は、水出しをとても喜びます。また、水出しの場合、渋味成分が抽出されにくく、セカンドフラッシュの楽しみ方として強くお勧めします。 特に今の暑い時期はミネラルが不足しがちです。自然栽培茶は鉄分を豊富に含んでいるため、水出し茶は汗で失った鉄分補給にとてもピッタリの飲み物です。

水出し茶の美味しいいれかた

使用する水は必ず塩素を除去するか、市販のミネラルフォーターを使用してください。 生水ではなく、一度沸騰して冷ました湯冷ましを使うと、香りがより強く、味がより甘くなります。 茶葉は1〜2リットルに対して5gが目安。5gで1Lを半日くらいいれた後、味香りをご確認ください。もし濃い場合、水を足してください。水質と好みにもよりますが、私は5gで２リットル位作っております。 茶葉は冷蔵庫内にて水に6時間程浸漬してください。 同日に飲みきる場合は茶葉は入れっぱなしでも良いですが、数日間かけて飲まれる場合は、半日以降茶葉は除去してください。白茶は酵素が生きているため、水の中の茶葉は発酵し続けます。あまり長く放置すると、蒸れ臭が生じることがありますので、除去した方が香りの点でお勧めです。 尚、水出し茶は冷蔵庫内であれば3-4日は鮮度の良い状態で保存することが出来ます。

 

白牡丹セカンドフラッシュの保存について

白牡丹セカンドフラッシュですが、HOJOでは無酸素の状態でお届けいたします。未開封ですと、徐々に熟成が進み、甘い香りが更に強くなります。そのまま、数年置くと、蜜のような甘い香りが強くなり、更に、10年以上おくと乾燥フルーツのような香りへと変化します。 もし、購入時の香りをそのまま維持されたい場合、未開封のまま冷蔵庫にて保管してください。尚、冷蔵庫から取り出した後直ぐに開封すると結露してお茶が劣化しますので、必ず、24時間かけて常温にもどした上で開封してください。