紫砂の産地、宜興丁山の黄龍山の現状

[2009.07.21] Written By

IMG_3342.jpg

世界的に有名な中国の急須の産地、宜興へ出張してきました。宜興における紫砂とは、様々な種類の土を総称して紫砂と呼びます。佐渡と異なり、土の状態では存在せず、腐食が進んだ岩の状態で存在していること、更に、やや離れたところから眺めると、全体に紫色に見えることから紫砂と呼ばれるようになったと推察されます。
歴史的な紫砂の採掘場というと、黄龍山(ファンロンサン)と呼ばれるエリアです。この山では大規模な紫砂の産地として長年にわたり採掘が行われておりました。しかしながら、紫砂は殆ど掘り尽くされ、紫砂は全くないというのが通説です。

 

実際に行ってみると、確かにその通りで、山は完全に消え失せ、その代わりに巨大な湖が横たわっておりました。湖の中には大小たくさんの魚が泳いでおり、その中にはフィッシュスパに使われる体の垢を食べてくれる魚もいるそうです。近所の子供が言うには、足を入れると、魚が来て綺麗にしてくれるそうです。私が上から見た限りでは、数十センチの大きな魚が泳いでいるのが見えましたが、小さな魚は見えませんでした。
黄龍山の鉱山後は、ありとあらゆる紫砂が掘り起こされた事を物語るように、白い土・岩だけが横たわっておりました。紫砂は、黄色、紫、赤と色とりどりであり、有ればその存在は直ぐに分かります。それに対し、真っ白の岩だらけとなった黄龍山あとは採掘の徹底ぶりを物語っており、同時に中国における紫砂の希少さを物語っておりました。
但し、黄龍山跡地は非常に広大です。跡地は全て湖に取って代わっておりますが、端から端まで行こうと思ったら、1km以上歩かねばなりません。更に、昔は山だったことから黄龍山と呼ばれているわけで、これほどに膨大な量の紫砂が全て急須になったと考えるのはあまりに安易だと思います。
実際、宜興で会った多くの人々(作家だけでなく、その辺を歩いていた人も含め)は各家庭にて良質の紫砂を保管していると話してくれました。

論理的に考えても、これだけの量の土が使われることは考えにくく、現実としては過去に採掘された紫砂の多くは、様々な場所にて保管されているよううに思います。但し、それら保管されている紫砂が、純度の高いままで使用されているかというと、そうばかりでもないようです。最近は土同士をブレンドして使用したり、酸化鉄を加える事が普通に行われており、昔のような性能の優れた茶器はほとんど無くなってしまったのが実情です。

IMG_3513.jpg
IMG_3515.jpg
IMG_3505.jpg

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

2024年春摘み 武家寨古樹生茶 散茶 発売
2024年春摘みの武家寨古樹生茶 散茶を発売しました。 https://hojotea.com/item/d116.htm 武家寨という山村 武家寨は雲南省臨滄市永徳県にある小村です。 山間に位置する小さな集落で、地元永 …
薪火と低温長時間で焙煎した緑色の焙じ茶
焙じ茶にはいろんな種類がありますが、原料、熱源、焙じ方にこだわることで、これまでに無い焙じ茶を作りました。 本商品は、無農薬無肥料栽培の都祁の一番茶を使った薪火焙じ茶です。私自身も生産者と共に、焙じ茶の生産と開発に携わり …

最新の記事 NEW ARTICLES

2024年春摘み 武家寨古樹生茶 散茶 発売
2024年春摘みの武家寨古樹生茶 散茶を発売しました。 https://hojotea.com/item/d116.htm 武家寨という山村 武家寨は雲南省臨滄市永徳県にある小村です。 山間に位置する小さな集落で、地元永 …
薪火と低温長時間で焙煎した緑色の焙じ茶
焙じ茶にはいろんな種類がありますが、原料、熱源、焙じ方にこだわることで、これまでに無い焙じ茶を作りました。 本商品は、無農薬無肥料栽培の都祁の一番茶を使った薪火焙じ茶です。私自身も生産者と共に、焙じ茶の生産と開発に携わり …
10年の熟成で乾燥フルーツ香!老黒寨古樹生茶2017を発売
老黑寨は、中国雲南省臨滄市に属する鳳慶県にある小さな山村です。鳳慶県は雲南紅茶の産地として広く知られていますが、紅茶の主な生産地は比較的、街の中心部に近い地域に集中しています。一方で同県には、山の懐が深く、老木が多く残る …
高山紫茶 生茶 2025年 餅茶 200g を発売
  高山紫茶とは、雲南省臨滄地域の高標高の茶山で採れる、紫性を示す茶樹の原料から作られるお茶を指す呼称です。現地では古くから紫茶と呼ばれてきおり、古い木になると樹齢数百歳と思われる老茶樹も存在することから、近年 …
雲南省、標高2000m超の無肥料無農薬茶園産・古樹茶花が入荷
年末から品切れとなっていた古樹茶花が入荷しました。 本商品は、昨年11月から12月にかけて雲南省で摘まれ、天日で乾燥されたお茶の花です。今年は晴天が続いたこともあり、これまでの入荷実績と比較しても、極めて品質の高い茶花が …
有名産地のプーアル茶と品質の関係を考える
同じ中国雲南省で作られるプーアル茶の中には、中国国内はもちろん、世界の愛好家にも広く知られた有名産地が複数存在します。 西双版納の老班章、易武、布朗山、臨滄市の氷島、昔帰、馬鞍山、忙肺などがその代表例で、これらの産地のお …
永德県棠梨山産の木易古樹生茶2013を発売
木易古樹生茶2013年を発売いたしました。 雲南省臨滄市永德県にある棠梨山で収穫されたお茶から作られたプーアル生茶です。木易は、棠梨山の茶園が位置するエリアを指す通称として、生産者が用いている名称です。 仕入れ後、弊社倉 …
産地でも珍しい実生老木の鳳凰単叢老欉蜜蘭香2022
非常に特別な鳳凰単叢老欉蜜蘭香2022を発売いたしました。特別である理由は、この蜜蘭香が、通常ではあり得ない実生の老木から作られている点にあります。そのため、一般的には考えられないほどの余韻が感じられ、非常に感動的な味わ …
雲南茶に使われる古樹・老樹・喬木の意味と実際
雲南省では、樹齢が高い茶樹ほど品質が高くなると理解されており、そのため樹齢を示す言葉が、お茶の名称やグレードに頻繁に用いられます。なかでも、古樹、老樹、喬木といった呼称は広く使われていますが、それぞれの意味や実際の使われ …
劉家古樹生茶2025を6年ぶりに発売
2019年以来、仕入を休止していた劉家古樹生茶2025を、6年ぶりに発売いたしました。 https://hojotea.com/item/d56.htm 劉家古樹生茶は、私たちが2014年からお付き合いのある劉氏が、自身 …

PAGETOP