- ホーム >
- HOJO通販新着
白樹の自然栽培茶、鳴鳳山古樹生茶2019を発売
- [2019.08.27] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
鳴鳳山古樹生茶2019(めいほうさん)を発売しました。鳴鳳山は突出して樹齢の高いお茶の木が多いことから、臨滄地区でも非常に名の知られた山です。鳴鳳山の中でも半野生化している茶園を選び、お茶を作りました。
臨滄地区の隠れた名産地、鳴鳳山
鳴鳳山は臨滄の西、永德県にある山です。この山は2000-2100mの標高があり、また、東向きで日当たりが極めて良く、非常に良いお茶が出来る地域ゆえ、近年では昆明のお茶市場を始め、広州のお茶市場でもその名が知られつつ有ります。鳴鳳山を有名にしている最大の要素は、樹齢数百年のお茶の木から構成される老樹茶園です。中には男性の腰回りよりも太い木があります。老木はお茶がゆっくりと生長するため、茶葉が肉厚で、味が濃く、余韻の長いお茶が出来ます。ただし、肥料が入ってしまうと、老樹茶でも急激に成長するため、樹齢は名ばかりの味の薄いお茶になってしまいます。
白樺の木のように真っ白な幹の白樹茶
今回鳴鳳山の中でも、野生化したお茶の木を選びました。この茶園は、全く人の手が加えられておらず、茶園は雑草に覆われており、肥料や農薬は勿論、一切手をかけずにお茶の木は自然のままに放置されております。お茶摘みの時期以外は全く手つかずで放置されている茶園です。HOJOではサステナブルな茶園を中心にお茶の仕入を行っておりますが、サステナブルという言葉はこの茶園には似合わず、どちらかというと野良茶園です。慢性的に必要最低限の窒素しか吸収できていないお茶の木の幹は、白色へと変化します。以前に、HOJOでは白樹茶というプーアル生茶を紹介したことがありますが、正に、どのお茶の木もまるで白樺の木のように白い色をしております。人と同じで、お茶の木はその生育環境が厳しいほど、質の高いお茶になります。半野生化し、まるでターザンのようなお茶の木だからこそ生み出せる、透き通るような透明感ある味わいと、密度の濃い自然な甘味は、非常に心地良く、飲んでいると体が素直に反応するような感じがします。
低い温度で釜炒りをすることで味わいを改善
鳴鳳山古樹生茶を製茶する際ですが、より自然栽培茶の特徴が活かせるように、低めの殺青温度を用いました。お茶の味は、温度をあげるほど葉緑素が酸化分解し、葉緑素からマグネシウムが溶出するために苦みや渋味が出やすくなります。低めの温度で釜炒りする事で、滑らかで優しい味に仕上げました。
液体密度が非常に濃く飲めば飲むほど癖になるお茶
鳴鳳山古樹生茶は後味が濃いのは勿論ですが、口に含んだときの口当たりが非常に滑らかに感じられます。私の水で入れた際には、仄かに龍眼やイチジクのような香りが感じられ、また、飲み込んだあとに立ち上る香りは柑橘系の香りのように感じられました。全体に、香りは控えめなのですが、液体の密度が非常に濃いため、飲んでいてとても癖になりく、体に溶け込むような感覚が心地良く感じられるお茶です。使用されている茶葉、加工共に非常に満足の行く仕上がりのプーアル生茶です。
私は個人的に、作りたてのお茶を飲むのが好きですが、熟成するのも大いにお勧めします。2-3年置くことで、蜜のような甘い香りが形成されます。
お買い物はこちらから
お支払い・送料について >> |
1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!
- メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
- メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!
- 大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
- 大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm 雲南省でも入 …
- 佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
- 野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
最新の記事 NEW ARTICLES
- 大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
- 大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm 雲南省でも入 …
- 佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
- 野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
- 佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
- 佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm 野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
- 2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
- 高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
- 標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
- 2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
- 大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
- 大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
- 鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
- 先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
- 前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
- 前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
- 佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
- 渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
- 非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
- 永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …
- HOJO通販新着
- 特集
- メールマガジンバックナンバー
- お茶の種類
- お茶の産地
- 茶器・急須
- お茶のコラム-雑学-歴史-文化
- お茶を楽しむ
- お茶の作り方-製法
- お茶の品質を決める各種要素
- お茶の成分と効能
- お茶の安心と安全
- 食品
- お茶ビジネスの運営・記録
- 趣味活動
- お茶のランキング-おすすめ
- お茶に関する動画
- お茶に関するQ&A
- メディア掲載
- an anにてジャスミンパールが紹介されました。
- an an 「マガジンハウス出版」 No.1865、2013年7月24日号「夏のお取り寄せ」特集で弊社のジャスミンパールが紹介されました。
- マレーシアの全国紙 “Star Newspaper”に掲載して貰いました。
- 先日、マレーシアの全国紙「Star Newspaper」でHOJOの特集をしてくれました。 Starはマレーシアで最も購読数の多い新聞で、マレーシアのメディアでは最も影響力の大きな新聞です。 新聞の内容は、茶器によりお茶 …
住所:Lot No. T-215, 3rd Floor, Mid Valley City, Lingkaran Syed Putra 59200 Kuala Lumpur