毒蛇も潜む野放茶園から作った烏木龍古樹生茶2019年発売!

[2019.07.18] Written By

プーアル生茶の烏木龍古樹生茶(中国名:ウームロン)を発売しました。
今年は非常に特別な茶園を確保出来、また、製法にも様々な改善を行ったことで、フルーティな香りで、豊かな味わいのお茶が出来ました。

放置茶園の下草刈りで5匹もの蛇が!

烏木龍古樹生茶は臨滄市の永德にある大雪山の近くに位置する烏木龍郷という村の標高2000m以上の茶園で作られたお茶です。無肥料、無農薬、無剪定の茶園、平均樹齢数百歳の老木から作られており、非常に理想的な品質のお茶です。
この地域は、非常にアクセスが不便ゆえ、村は臨滄地域の経済圏からは隔離されており、自然環境が非常に良く維持されております。

実はシーズン前に烏木龍の山を歩き回った結果、集落からだいぶ離れた山間部にて非常に理想的な茶園を見つけました。茶園は推定10年以上放置されており、草木でぼうぼうになっており、お茶の木はまるでターザンのようでした。この茶園は、もともと地元の少数民族の一家が所有していたのですが、ご主人を失い、子供達は町に出てしまったため、残された奥さんには管理が出来なくなったことでずっと放置されておりました。奥さんの話によると、放置される前も全く肥料を使用してないとのことでした。お茶の味香りが非常に素晴らしく、このお茶をどうしても入手したいと思いました。そこで茶園をレンタルをしたいと話をしたところ、非常に喜んでくださり、現地の生産者を通じて茶園を借りることが出来ました。(外国人の私達は簡単に茶園を借りることが出来ないため、通常、茶園をレンタルしたい場合、共に仕事をしている製茶場の生産者を通じて手配します。)


上の写真のように草ぼうぼうの茶園を下草刈りすることで下のように整備しました。

ただ、借りた段階ではあまりに草ぼうぼうの藪状態で、この状態では誰一人お茶摘みをしてくれる人がいないため、お茶摘み前に下草刈りをすることが必要でした。そこで、お茶の生産者の段取りによりシーズン直前に下草刈り部隊を派遣しました。下草刈りは非常に大変な作業なのですが、定期的に藪の中から歓声が聞こえてきました。何かと思えば、大きな蛇がいたらしく、皆で興奮していたようです。彼ら曰く、毒蛇は非常に美味しいらしく、聞こえていた歓声は毒蛇蛇狩りをしている彼らの歓声でした。結局、合計5匹の蛇がいたらしく、4匹は奧の山に逃がしたそうなのですが、毒蛇は可哀想ですが、彼らの夕食の御馳走となってしまいました。何でも毒蛇は美味しいそうです。


通常、整然と管理された茶園に蛇がいることは少ないのですが、周りの自然と一体化した「野放茶園」と呼ばれるような茶園には良く蛇が出ます。私もバイパーのような蛇は割と頻繁に会いますが、1度はコブラに遭遇したことがありました。また、雲南省には世界最大の毒蛇がいることでも知られており、私も野放状態の茶園に入る際には、用心のため必ず棒を持ち、周りを叩きながら歩くようにしております。

微発酵烏龍茶のような軟らかい甘いフルーツ系の香り

非常に素晴らしい茶葉に加え、今年の烏木龍古樹生茶は殺青を低い温度で長時間行うことで、クリーミーで滑らかな口当たりとフルーツのような香りに仕上げる事に成功しました。また、餅茶に加工するときの天気にも非常に気を使いました。天気が悪いときに餅茶に加工すると蒸れ臭が形成されます。今年は天気がよい日が続いたおかげで、作りたての生茶の甘い香りをそのままに餅茶に仕上げる事が出来ました。プーアル生茶はワインと似た側面があり、初心者にとって理解し難いお茶ですが、烏木龍古樹生茶2019年については、香り味共に甘さがしっかりと感じられ、初心者にもとても分かりやすいお茶だと思います。
特に今年のお茶は低温殺青のおかげで、香りが烏龍茶のように豊です。私はこのお茶を飲んだときほのかに杏やパイナップルの甘い香りを連想しました。余韻はとても長く、体の奧に染み入るような感覚をあじわえます。
細胞密度が高く、成分が非常に濃厚ゆえ、お茶を何煎もいれることが出来ます。
また、水出しにしても美味しいお茶です。

烏木龍古樹生茶 2019

クリーミーで透明感があり、体に染み入るような濃い後味が特徴です。烏龍茶を連想するような優しい杏やパイナップルのような香りがします。

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