雨の日はお茶が美味しく淹れられない驚きの理由

[2021.07.13] Written By

ようやく梅雨が明けつつあり、気分も晴れやかですね! 実は雨が続くと水の味が変化し、お茶が美味しくいれられません。 その理由をご存知でしょうか?

日々変化する水の味

今まで美味しく飲めてたお茶が、急に渋くなったり、甘味が弱くなったり、香りが弱く感じられた経験はございませんでしょうか?
多くの場合、お茶に問題があると思われがちです。お茶が想像以上に早く劣化したと思われるのが常です。

あまり知られて無いと思いますが、実は水の味は日々変化しております。
そして特に水に味が劣化するのは雨の日です。

雨の日に水が不味くなる理由

なぜ雨の日にお茶の味が劣化するかという理由ですが、雨水が流入するという理由の他に、もう一つの主要な原因は浄水場における水処理です。

雨が降ると、水が濁るため、浄水場では、凝集剤という薬品を多く投入し、浮遊している濁り成分の凝集沈殿処理を行います。

一般に使用される凝集剤は、ポリ塩化アルミニウムや硫酸アミニウムですが、実はこの凝集剤が味に大きく影響します。

アルミ缶のビールが瓶ビールと味が異なる、アルミ缶入りのコカコーラがペットボトル入りと異なるのと同じく、アルミはお茶の味に対して悪影響を与えます。
余韻がなくなる、香りが出なくなる、渋味が増す、甘みが感じられなくなるという変化は、アルミ特有の作用です。

雨降りの日の水の味の変化は、僅かな違いというレベルでは無く、「一体どうしてしまったんだろう?」と悩んでしまうレベルで変化します。特に毎日お茶を飲み続けている人は変化に直ぐ気がつくかと思います。

天気予報を見て水の汲み置き

晴れが数日続くと、味は元に戻るため、大雨の予想が出たときは、晴れている間に水を汲み置きしておくのも一案です。
但し、汲み置きする水は、必ずPETの容器で保存してください。ステンレスやガラスで数日保存されると、味は悪い方へ変化します。

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