烏龍茶をプロが淹れる(入れる)ように美味しくいれる方法を説明します。

烏龍茶(ウーロン茶)の入れ方ー急須(茶壺)動画

烏龍茶(ウーロン茶)を美味しく入れるには温度が肝心

烏龍茶を美味しくいれるためのポイントは1つ、「とにかく高い温度でいれる事」です。」これには2つの理由があります。

烏龍茶(ウーロン茶)の香り成分は、温度が高いほど抽出されやすい

緑茶や白茶、プアール生茶のように非発酵または殆ど発酵してないお茶は成分が水溶性であるため、温度が低くても簡単に抽出できます。それに対し、烏龍茶のように半発酵のお茶の成分は低い温度では抽出されにくく、香りや味をしっかりと引き出すためには高温で抽出する事が重要です。

熱をかけることで、統一感のある香りとキレのある味を引き出す

海苔やスルメなど、軽く焙ることで、鮮度が戻り、味も香りも良くなりますが、お茶に関しても同じで、最初に高い温度で熱を加えることで、香りを高め、統一感があり、キレのある味を引き出すことが出来ます。高温で加熱したお茶とそうでないお茶では、1煎目だけでなく、2煎目以降も味香りに違いが生じます。

実践!烏龍茶(ウーロン茶)の入れ方

烏龍茶(ウーロン茶)のおいしい入れ方(淹れ方)

使用する水

水は塩素を除去し、しっかりと沸騰した水を利用してください。沸騰が足らないと、味が水っぽくなります。水には重炭酸カルシウムが含まれておりますが沸騰することで炭酸カルシウムに変化し、それがお茶をいれたときの甘さに寄与します。

美味しく入れるのにやかんの材質は重要

湯を沸かす道具は、ステンレス製のやかん、ステンレス製のポット、或いは、タイガーや象印等の電気ポットがお勧めです。アルミや真鍮製のやかんは味を壊してしまうため避けてください。

急須の材質

急須はお茶の味を良くする物もあれば、味を悪くする素材もあります。実際に色々な急須をテストすると、半数以上の急須は味に対して悪影響を与えます。この状況は磁器でも陶器でもガラスでも同じです。残念ながら何に気をつければ味の良い素材が選べるかというヒントはなく、実際にお茶や水を通してみて味がどう変化するのか確認する必要があります。特に素材にマグネシウム、銅、亜鉛などが多く含まれている場合、それが味に対してマイナスの影響を与えます。折角の余韻が長いお茶も、茶器の選択を誤ると、フラットな味わいになり、香りも十分に感じる事が出来なくなるため、茶器の選択は慎重に行う必要があります。

HOJOでは味に着目した素材選びをしております。価格的に手軽でお勧めなのは、台湾三希製の磁器になります。

https://hojotea.com/categ/teaware.htm

茶葉の量の決め方

茶葉の量は急須の大きさに合わせるのではなく、お茶を飲む人数、つまり、合計どの程度の量をいれたいかに基づいて決めてください。通常、目安として3gで1リットル、5gで1.5リットルのお茶がはいります。急須の容積に対する茶葉の量に基づき、いれる時間を調節してください。例えば、5gの茶葉を使用するときは蒸らす時間を短めに、同じサイズの急須で2.5gのお茶をいれるなら蒸らす時間は倍にするのが基本法則です。

※HOJOでも急須の大きさで茶葉の量をご提案しておりましたが、近年では淹れる総量でご提案をしています。

茶器の予熱

茶器に沸騰水を注ぎ入れ、10秒間予熱してください。10秒以下だと予熱不足、10秒以上放置すると温度が徐々に下がっていきます。例えば、300ml位の大きめの急須で1人分100mlだけいれる場合も、予熱するときは急須一杯までお湯を注ぎ入れてください。

茶葉の予熱 重要!

茶器に加え、茶葉も予熱する必要があります。理想的は、沸騰している熱湯で2回の予熱です。1回目は10秒、2回目は5秒が理想的です。茶葉を予熱せずにお茶をいれた場合、実際のお湯の温度は80℃以下まで下がってしまい、その結果、烏龍茶本来の香りを引き出すことが出来ません。

お茶をいれるのは短めでOK

2回予熱することで、茶葉が開き、お茶の味香りが出やすくなります。この為、お茶をいれる際は長く蒸らす必要はありません。100〜150mlの茶器の場合、10秒程度、200〜300mlの場合、15〜20秒程度で十分に味香りが出ます。また、2煎目以降は湯をいれてから数秒程度で十分に味香りを引き出すことが出来ます。しっかり予熱をすることで、お茶をいれる時間を短くすることが出来るため、結果的に茶葉の熱劣化をおさえることが出来、香りを何煎も持続することが出来ます。

お茶をいれたら蓋を取って茶葉を冷やす

お茶をいれ終わったら、最後の一滴までお湯を注ぎだし、蓋を外し、茶葉を冷却してください。冷やすことで、香りの鮮度が持続します。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …

最新の記事 NEW ARTICLES

単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …

PAGETOP