世界が絶賛したキームン紅茶工場産の特貢グレード

[2011.03.03] Written By

私は2009年に祁門紅茶場を訪問しました。祁門紅茶場 は1800年代から続くキームン紅茶の生産の標準とされる工場です。祁門市には多くの紅茶工場がありますが、祁門紅茶場の作り出すお茶は、キームン紅茶の標準とみなされております。この工場を2009年に訪れた際には、茶園を始め、生産風景の見学をし、全グレードを試飲をさせて頂きました。安徽省の祁門紅茶場では以下のようにグレーディングが行われております。因みに、一番安いお茶と、一番高いお茶では、原料価格が50倍以上も異なります。

祁門紅茶場における祁門紅茶の標準グレード

1 特贡
2 贡茶
3 礼茶
4 特茗
5 特级
6 一级
7 二级
8 三级

(三級の下にはブロークンリーフなど)更に数グレードあります。)

祁門紅茶場における正式な等級

インターネットで調べると、キームン紅茶には超級やら、礼品、クイーン等々のグレードが見られますが、私が知る限り、安徽省祁門県の祁門紅茶場では、上記名称のみで等級付けされております。以下に私が祁門紅茶場にて撮影した標準サンプルのラベルの写真を載せます。祁門紅茶場のテイスティングルームで撮影した写真で、ラベルには祁門紅茶場の文字が入っております。ラベルの等級表示が上記の等級と全く同じ事にご注目ください。(左から、特貢、貢茶、礼茶、特茗の順)
キームン

英国の女王も御用達の特貢グレード

特貢グレードは一般的に政府高官や国賓向けに献上茶として用いられる品質です。値段に全く妥協がないだけあって、品質は別物です。まるで喉にしっとりと張り付くような強烈な喉韻と、強い余韻、そして、何時までも持続する甘みは、1度飲んだら忘れようがありません。
しかしながら、2009年の訪問時、値段を聞いて、即、「この値段では売れない」と思い、当時は販売をあきらめました。その後数年が経過しましたが、近年、高品質のお茶に対して、価値観を感じてくださるお客様が増えてきました。本商品は高額ですが大変素晴らしい品質であるため、思い切って茶葉を仕入れ、発売することにしました。
既に、お茶は入荷しているのですが、未だラベルが届きません。
ラベルが到着し次第販売を開始予定です。おそらく、後2-3週間くらいでしょう。
非常に高価なお茶ですが、一度試される価値のあるお茶です。
kummun tea factory

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

渡辺陶三作:秋津無名異、野坂粗土急須他入荷
佐渡島の無名異焼作家、渡辺陶三氏の茶器が多種類入荷しました。 今回は、特に、秋津無名異酸化焼成と野坂炭化還元の急須・茶壺が多数入荷しました。 https://hojotea.com/categ/teaware.htm 秋 …
長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …

最新の記事 NEW ARTICLES

渡辺陶三作:秋津無名異、野坂粗土急須他入荷
佐渡島の無名異焼作家、渡辺陶三氏の茶器が多種類入荷しました。 今回は、特に、秋津無名異酸化焼成と野坂炭化還元の急須・茶壺が多数入荷しました。 https://hojotea.com/categ/teaware.htm 秋 …
雲南白茶、理想を形にする現地生産
3月25日に雲南省に入り、現在まで白茶の製造に取り組んでいます。 本コラムでは、雲南省における白茶生産の実情や、その品質、管理のあり方についてご紹介します。 何故雲南省で白茶を作るのか 白茶といえば、まず思い浮かぶのは福 …
現地からのレポート:2025年の雲南省のお茶の状況について
3月25日より雲南省に来ております。 こちらには5月まで滞在し、現地でのお茶の生産や流通・品質管理を行います。 本コラムでは、今年2025年のお茶の生育状況、相場観などについてインプレッションを述べたいと思います。 気候 …
長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
ミャンマー国境隣接地域産 鎮康古樹熟茶2022 発売
鎮康古樹熟茶2023を発売しました。 普段飲みに適した価格帯のお茶を目指し、非常に僻地の産地から茶葉を仕入れています。 https://hojotea.com/item/d154.htm ミャンマーとの国境を接する鎮康県 …
祁門紅茶の再入荷
暫く品切れになっていた祁門紅茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/b01.htm 祁門紅茶工場産の祁門紅茶 祁門紅茶は安徽省祁門県産の紅茶で、世界的にも知られる銘茶のひとつです。祁門県には …
フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売
忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。 臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地 忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少 …
火地古樹生茶 2022を発売
火地古樹生茶 2022を発売しました。 数年間の熟成を経て、爽やかで透明感のある甘い香りが際立つお茶です。 高山の自然栽培茶園産 火地は私達がお付き合いしている農家が保有する、臨滄市南西部に位置する永德県の標高2100m …
東山生茶 2024の散茶を発売
東山生茶 2024の散茶を発売しました。実は、東山の散茶を販売するのは今回が初めてです。 https://hojotea.com/item/d63.htm 雲南省臨滄市鎮康県の高山地帯で収穫された老樹茶 東山生茶2024 …

PAGETOP