8年ビンテージの雲南陳年紅茶を限定予約販売

[2016.08.28] Written By

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今年の春雲南省の臨滄市鎮康県に仕入で行きました。その際に非常に珍しいビンテージ8年物の自然栽培紅茶を仕入れることに成功しました。新茶入荷による繁忙期が終わりましたゆえ、ビンテージ紅茶の予約販売の受付を行いたいと思います。

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昨年お土産にいただいたビンテージ紅茶が忘れられず

昨年2015年の春に鎮康県の馬鞍山エリアを訪問した際、生産者から7年物の紅茶をお土産にいただきました。この紅茶が非常に個性的で美味しく、気がつけば昨年の冬はこのお茶ばかり飲んでおりました。個人的にとても気に入ったため、2016年の春の雲南省出張の際、もし未だ残っているようであれば是非仕入れたいと思っておりました。また、もし、残り量が数キロと少量しかない場合、私の個人用に買う予定でした。今年の春に生産者に確認した所、幸運にも40kg残っており、即決にて全量を仕入れました。40kgのお茶を日本とマレーシアとに分けるため、実質的に販売できるのは20kgのみです。

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馬鞍山の隣の火草山で収穫された自然栽培茶

この紅茶は馬鞍山の隣に位置する、火草山と呼ばれる山で2008年に収穫されました。お茶の生産エリアは標高2000m前後になります。完全自然栽培の原料のみを集めて作られており、農薬はもちろん肥料も全く使用されておりません。また、お茶の木は老木で構成されており、何れも100歳以上のお茶の木から収穫された原料を使用しております。自然栽培のお茶は非常にゆっくり成長する為、普通の茶園と比べると単位面積あたりの茶葉の収穫量が1/4以下と非常に少なく、その分ポリフェノールとミネラルが非常に豊富に含まれます。このお茶は、余韻が非常に深く甘味が喉の奥にじんわりと広がり、香りにも深い奥行きが感じられます。馬鞍山のお茶はフルボディのお茶ですが、隣に位置する火草山に関しては、中くらいのボディが特徴です。ただし、紅茶では普通ではない深い強い余韻を伴うため、味が非常に軟らかく、何杯でも飲めてしまいます。また、豊富に含まれるミネラルとポリフェノールのおかげで何煎もいれることが出来ます。

生産地周辺の風景

生産地周辺の風景

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陳年烏龍茶と同じく毎年火入れをすることで濃密な香りに熟成

本紅茶はただ7年保存されていたのではなく、生産者が毎年火入れを繰り返し、水分をある一定量に維持することで保管されておりました。これは台湾茶や鳳凰単叢烏龍茶の陳年老茶を作るときの保存方法と同じです。火入れと経年熟成の相乗効果により香木のような木質の香りと乾燥棗、干し柿のような乾燥フルーツ系、黒砂糖系の複雑な甘い香りが楽しめます。甘く濃厚な香りがするお茶ゆえに私もこれからの秋冬シーズンに是非飲みたいと思っております。長年寝かしたお茶と言うこともあり、口当たりが非常に滑らかでまるでビンテージ物の水仙烏龍のような雰囲気も感じられるお茶です。

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雲南陳年紅茶 8年ビンテージ

このお茶は現在中国の倉庫にて保管中です。稀少かつ限定量のみの販売ゆえに、注文量が予定数量に達し次第、予約販売を終了させていただきます。予約量をとりまとめてからの輸入となりますゆえに、入荷は9月中旬くらいを予定しております。

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