![](https://hojotea.com/jp/wp-content/themes/hojotea_d1/img/common/page_path_top_bg.gif)
- ホーム >
- HOJO通販新着
中国福建省武夷山の桐木関で作られた、桐木 水仙紅茶を発売しました。
茶園は標高1000m、お茶の樹齢は50歳ほどのお茶の木から摘まれた、無農薬無肥料の自然栽培茶を原料としております。
伸びやかな後味と濃く甘い香りが特徴の珍しい紅茶です。
薫香がするタイプだけじゃ無い伝統的な正山小種
このお茶は水仙種を原料に用いて、伝統的な正山小種の製法を踏襲して作られた紅茶です。
本当は正山小種水仙紅茶とでも呼びたいところなのですが、正山小種の場合、産地である桐木関にある実生のお茶を使うのが標準とされており、それが小種という名称の由来です。従って、水仙種を原料に使っている本商品の場合、桐木水仙紅茶という名称で呼ばれます。
現在、武夷山桐木村には2種類の正山小種が存在します。
1.一般によく知られている、薫香(煙の香り)がするお茶。
2.奇種、小赤甘などのお茶に代表される、濃い桃やトロピカルフルーツの香りがし、全く煙の香りがしないタイプの正山小種です。
一般に、伝統的な正山小種は煙の香り(薫香)がし、フルーツの香りがするタイプは近年開発されたお茶と思われがちですが、一概にそうともいえません。
正山小種はアールグレイの元となったお茶としても知られております。1800年代当時の正山小種を飲んだイギリス人が、トロピカルフルーツのような香りに感動し、その香りを模倣しようと、紅茶にベルガモットの香料を添加したのがアールグレイの起源と言われております。薫香のする紅茶がモデルだった場合、アールグレイはもっと煙り臭いお茶になっていたのでは無いでしょうか?
また、同じく1800年代、正山小種の高需要に伴う価格上昇のため、正山小種の作り方を模倣して作られた紅茶がキームン紅茶でした。もし、当時、薫香のする正山小種を模倣していたとしたら、キームン紅茶も薫香がするはずですが、実際は煙の香りはしません。
これらの歴史的なストーリーは100%正確では無いかもしれませんが、1600年代から、煙の香りがしない、フルーツ香のする正山小種があったと想像する事が出来ます。
非常に稀少な水仙種の紅茶
水仙種と言えば、武夷烏龍茶(岩茶)で非常に有名な品種です。
水仙種の人気が高いのは、味が良いことがその理由です。味が良いとは、つまり、後味が濃く、長い余韻を呈します。
ただし、水仙種のお茶の香りは概して華やかな方では無いため、加工において香りを引き出すための工夫が必要になります。
現在、武夷山桐木関において、水仙種の割合は全体の1%以下と栽培量が少なく、非常に稀少なお茶です。
桐木関における水仙種の歴史ですが、1970年以前までは水仙種は多くの農家で栽培しておりました。しかしながら、1970年代に多くの水仙種が撤去されました。
その理由は、2つあり、1つ目は、当時福建省大手の生産者が水仙種のお茶は発酵させても香りが弱いとコメントしたことが影響しております。
2目の理由は、1970年代までは、桐木関のお茶は中国国内では無名だったため、お茶の価格が安く、お茶農家は十分な収入が得られておりませんでした。この為、多くの農家がお茶を撤去し、代わりに大毛竹という箸の原料となる竹へと植え替えをしました。
炭火で長時間炙ることで形成される特徴的なフルーツ香
水仙種は茶葉が大きいため、一般的な正山小種よりも薄めの層にて、萎凋が行われ、発酵を強めに行うことで作られます。
正山小種/桐木水仙紅茶の製法
原料茶葉 → 萎凋 → 揉捻 → 発酵 → 発酵止め → 乾燥 → 炭焙
正山小種の場合、一般的な紅茶の生産工程に加え、炭火による炭焙工程があります。これは何かというと、紅茶を炭火にて100℃前後で6時間くらいかけて焼き上げる事でお茶の熟成を加速させ、乾燥フルーツのような甘い濃厚な香りを引き出します。炭焙を行う際、温度が高いと茶葉が焦げてしまうため、常に温度管理をする必要があり、非常に手間のかかる作業です。尚、熱風で焙煎をする生産者もおりますが、炭火で焙煎したお茶と熱風で焙煎したお茶では、味の透明度が全く異なります。炭火は熱の透過性が強く、お茶の芯まで熱が通るのに対し、熱風は熱の浸透性が良くないために、表面ばかりが加熱され、茶葉内部まで均質に熱をかけることが出来ないためです。
香りはサツマイモと桃の香り、仄かにマンゴのような香りします。乾燥竜顔のような香りもし、全体にとても甘い香りがするお茶です。
お買い物は此方から
袋大 : 150g(50g x 3) / 価格9,300円(税抜き)
お値打ちパック : 600g(袋大150gを4袋: 50g x 12) / 価格30,700円(税抜き)
この記事に関連するHOJO Teaの商品
1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!
メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
- メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!
- 東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
- 碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
- マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
- 白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
最新の記事 NEW ARTICLES
単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
- 単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
- 碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
- 白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
- 大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
- 雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
- 長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
- 私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
- 中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
- 現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
- 3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …
- HOJO通販新着
- 特集
- メールマガジンバックナンバー
- お茶の種類
- お茶の産地
- 茶器・急須
- お茶のコラム-雑学-歴史-文化
- お茶を楽しむ
- お茶の作り方-製法
- お茶の品質を決める各種要素
- お茶の成分と効能
- お茶の安心と安全
- 食品
- お茶ビジネスの運営・記録
- 趣味活動
- お茶のランキング-おすすめ
- お茶に関する動画
- お茶に関するQ&A
- メディア掲載
![](https://hojotea.com/jp/wp-content/themes/hojotea_d1/img/common/photo01.jpg)
- an anにてジャスミンパールが紹介されました。
- an an 「マガジンハウス出版」 No.1865、2013年7月24日号「夏のお取り寄せ」特集で弊社のジャスミンパールが紹介されました。
- マレーシアの全国紙 “Star Newspaper”に掲載して貰いました。
- 先日、マレーシアの全国紙「Star Newspaper」でHOJOの特集をしてくれました。 Starはマレーシアで最も購読数の多い新聞で、マレーシアのメディアでは最も影響力の大きな新聞です。 新聞の内容は、茶器によりお茶 …
![](https://hojotea.com/jp/wp-content/themes/hojotea_d1/img/common/photo04.jpg)
住所:Lot No. T-215, 3rd Floor, Mid Valley City, Lingkaran Syed Putra 59200 Kuala Lumpur