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マレーシアで11年無酸素熟成したビンテージ茶を4種限定発売
- [2017.11.07] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
マレーシアにて11年間無酸素で保存することで理想的な状態に熟成したビンテージ茶を発売しまました。これらのお茶はHOJOの創業の年に仕入れたお茶です。これまで11年間無酸素の状態にて自社の倉庫で保存してました。平均気温が高いマレーシアと言うこともあり、熟成が進みビンテージ茶の特徴が顕著に香りと味に出ております。各数キロと非常に量が限られておりますので、興味ある方は早めにご注文ください。
https://hojotea.com/item/wakeari.htm
無酸素で11年熟成
一般に中国台湾における、お茶の熟成はカメに入れるなど、空気に触れる状態で行われます。この場合、過度に酸化が進むため、中国や台湾では1年ごとに火入れをし、水分を下げる作業を行います。ただし、この方法だと、焙煎によるお茶の香りへの影響が生じるのと、酸素に触れた状態のお茶は熟成による甘い香りを形成すると同時に、過度な酸化により劣化が進み、カンファー臭、木や土のような臭いが徐々に形成されます。HOJOではお茶を理想的に熟成するには無酸素が良いことを各種実験で確認してきました。事実、ワイン、ウイスキー、ハム、チーズの熟成も無酸素で行われます。コルクが乾いてしまったりして酸素がボトルに混入したワインは腐ることはないものの、滓漬けのような特徴的な香りへと変化します。お茶の熟成を無酸素で行った場合、甘い香りが形成され、特に5年以上熟成すると、その変化には目を見張るものがあります。
日本での20-30年に相当する熟成
年間平均気温が高いマレーシアの場合、日本と比べると2-3倍の速度で熟成が進みます。今回紹介するビンテージ茶は年間平均気温が26℃のマレーシアで11年間無酸素熟成をしており、日本の気候に換算すると20-30年位熟成したお茶と同等の熟成が期待できます。HOJOでも極めて希にしか紹介できないお茶です。
ビンテージ茶をお勧めする理由
では、ビンテージ茶の何がそんなによいのでしょう?長期間熟成されたお茶は非常に特徴的な香気と、非常に特徴的な味がします。私が初めて良質なビンテージ茶を飲んだとき、最も驚いたのは何よりもその「味」でした。ビンテージ茶は、ビンテージワインやウイスキーと味香りの特徴は全く同じです。きめの細かい、舌の細胞に染み入るような、不思議な味わいがします。この味は例えるなら、綿飴のように口の中で「しゅわ〜」ととけるような感覚です。マンニトールと言って、干し柿の表面の白い粉がありますが、これが口の中で溶ける感覚とも似てます。私が初めて質の良いビンテージ茶を飲んだとき、この食感に純粋に驚きました。勿論、長期熟成茶は香りの面でもお勧めです!お茶がフレッシュな状態と比べると、より、濃厚で熟れた香りがします。例えば、普通の東方美人をマスカットのような甘い香りと例えたとすると、ビンテージの東方美人は貴腐ブドウや上質なレーズンを連想する様な香りです。
蜜香高山茶 微発酵
https://hojotea.com/item/o02.htm
このお茶は11年の時を経て、非常に強いフルーツ香を作り出しました。この香りを体験して頂くだけでも価値のあるお茶だと思います。もはやお茶と思えないレベルで完熟フルーツの香りがします。完熟マンゴ、桃を連想する甘い香りです。このレベルの香りは新茶では決して体験できません。無酸素で熟成しているため、酸化臭が一切無く、ひたすら甘い香りのお茶です。また、前述したとおり、味に関してもビンテージ茶特有のきめ細かく滑らかな舌触りが楽しめます。
東方美人
https://hojotea.com/item/o01.htm
このお茶は熟成が進んだことで、上質な干しぶどうのような乾燥フルーツ系の香りと、仄かに香る完熟した貴腐ブドウのような甘い香りを併せ持つお茶です。長期間の熟成により、滑らかな舌触りがでビンテージ茶の特徴が良く現れております。
紅玉紅茶
https://hojotea.com/item/b05.htm
紅玉紅茶はもともとメンソール香が特徴ですが、長期熟成によりコニャックのような甘い特徴的な香りを形成しております。極めて圧倒的な個性ゆえに、私自身、試飲時に非常に驚きました。上質なシルクのような舌触りは熟成茶でしか味わうことが出来ない味です。
キームン紅茶
https://hojotea.com/item/b01.htm
キームン紅茶については香りは元のお茶の香りをある程度踏襲したサツマイモや栗のようなほっこりとした香りがし、何よりもビンテージ茶特有のきめが細かい食感が特徴的にあらわれております。長期熟成したキームン紅茶は非常に珍しく、キームンの好きな人には是非経験して欲しいお茶です。
開封後2-3日置いた方がより良い香りに!
ビンテージ茶ですが、開封して直ぐに飲んでも問題はありませんが、開封後2-3日置いてからの方が、成分の酸化が進みより強いフルーツ香を楽しむことが出来ます。これはワインのデカンティングと同じ効果があり、長期間無酸素下で保存されていた食品は、酸素と触れさせた方がより良い香気が形成されます。ただ、時間をかけて飲んでいるうちに徐々に酸化が進むため、無理に酸化をする必要は無いかもしれません。
それぞれ1〜3kgと非常に量が限られ、稀少ゆえにお値打ちパックは設定しておりません。
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