知らないと大変な鉄瓶と急須の組み合わせ

[2012.12.26] Written By
砂鉄で作られた鉄瓶

砂鉄で作られた鉄瓶

ブランドによって異なる鉄瓶の素材

鉄瓶の素材ですが鉄瓶は鉄100%で作られているわけではなく、他の金属を微量含みます。この為、各ブランドによって含まれる金属に多少の違いがあり、それが水の味に影響します。
この結果、同じ水を沸かしたとしても、ブランドによって味の性質は異なります。円やかさに関しても、水がとても円やかになる鉄瓶、実は全く円やかにならない鉄瓶などもあります。

 

鉄瓶には合う急須と合わない急須がある

ところで、自分が所有する鉄瓶の特性をしっかりと把握する事が重要です。
鉄瓶で沸かした水は全てのお茶、全ての急須には合わないのです。
例えば、私が販売しているブランドには、薫山工房、鈴木盛久工房があります。
両者とも非常に優れたブランドです。
ただ、どちらのブランドの鉄瓶であっても、合う茶器と合わない茶器があります。
鉄瓶単独で使った場合何の問題もありませんが、土の急須と組み合わせた場合、組み合わせによっては突然フラットな水になってしまうことがあります。
例えば、薫山工房と佐渡無名異焼酸化焼成・野坂酸化焼成との組み合わせはよくありません。
鈴木盛久工房と萬古焼、無名異・野坂還元焼成との組み合わせもよくありません。

 

お茶によっては鉄瓶の性能が発揮されないことも

お茶の場合、鳳凰単叢烏龍、安渓鉄観音、武夷岩茶の3種は他のお茶と異なり特殊なミネラルを含みます。
これらのお茶を淹れるときは、鉄瓶で沸かした水と相性が合う場合とあわない場合とありますので、最初に確認をすることが重要です。

 

この様に、湯を沸かす道具、急須、茶碗、お茶、使用する水の特徴を良く理解することで、最適な「システム」を組むことが重要です。

 

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