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近年、急激な値段の高騰により、現実的な価格で理想的な品質が入手出来ない状況です。従って、当面の間氷島古樹生茶の入荷予定はありません。
写真は200g円茶
上の写真は2011年のお茶を撮影した際のものを使用しておりますが、実際にお届けする冰島は2012年ものです。 |
冰島古樹生茶 2012年 (マレーシア2年熟成)
袋小:50g / 価格 1864円(税込み) 売り切れ円茶1個:200g / 価格 7,452円(税込み) 売り切れお値打ちパック:1000g(円茶200gを5個) / 価格29,808円(税込み) 売り切れ |
プーアル茶というと、茶色くて、古いカビ臭い香りのするお茶を連想されるお客様が多いのではないでしょうか?
それはプーアル熟茶という種類のお茶です。プーアル熟茶は1973年に開発されたお茶で、カビの発酵により作られます。日本で普通に入手できるプーアル茶は殆どがこのタイプで、ゆえに、プーアル茶に対してあまり良いイメージをお持ちでないお客様が沢山おられます。お茶好きの人を夢中にさせるプーアル茶は、熟茶ではありません。熟茶は本場雲南省では、初心者向け、或いは、海外輸出茶としてとらえられております。
私も含め、お茶がとても好きな人が夢中になるプーアル茶は、プーアル生茶と呼ばれるお茶です。名前こそプーアル茶ですが、例の茶色のプーアル熟茶とは、全く異なる種類であり、紅茶と緑茶くらいの差があります。
プーアル生茶は1000年以上の歴史があり、地元雲南省の人々はこのお茶は毎日飲みます。
生茶の場合、原料となる茶葉の品質が、製品の品質を大きく左右するため、使用茶葉の質により個々のお茶の品質には大きな差があります。また、香りが非常に複雑で、味も濃厚であるため、飲んでいると、とても癖になり、暫くは他のお茶では満足できないほどにはまります。
プーアル生茶の品質の善し悪しは何によって決まるのでしょう?
プーアル茶だからと言って、特別なわけではなく、他のお茶と同じく、香りと喉越しの深さで品質が決まります。
まず、渋いお茶、苦みの強いお茶は、春摘み茶ではなく、日本茶で言う番茶に相当します。春の終わりから秋にかけて収穫されたお茶で、市場のお茶の殆どがこの種類です。
春の早い時期は、ほんの一ヶ月だけしかないため、春先に収穫されるお茶は、全体量のごく僅かです。
更に、標高の低い位置で収穫されたお茶、茶園産のお茶の場合、熟茶であればある程度ごまかしが効きますが、生茶に加工した場合、その差は直ぐに分かります。
まず、味に深みがありません。香りも、平面的で、飲み終わった後に香りが残りません。
反面、良質の原料から作られた生茶の場合、味に厚みがあり、お茶の味が喉の奥で感じられます。香りも鼻に抜けるのではなく、濃厚で、飲み終わったとも口の中に香りがずっと残ります。これがHOJOの求めるプーアル生茶の基準です。
プーアル茶ですが、雲南省では3つの大きなエリア、西双版納、普洱、そして臨滄で生産されます。
この中で、歴史的に最も注目され、現在も高値で取引されているのが西双版納産のプーアル茶です。
西双版納と言えば、老班章を初め、布朗山、易武等の有名な産地を有しております。但し、西双版納産のプーアル茶は、その名声の高さゆえに、値段も高いのが難点です。
お客様としては、高い品質を、安価な値段で入手したいと思われるのが自然であり、私達のようなお茶会社にとってもそれは同様の願いです。
マイナーゆえにすれてない良さ
実は、プーアル茶を知れば知るほど、普洱や臨滄には非常に優れたお茶あることが分かってきました。これらの地域は、未だ村に行く道すらないような所も存在します。マイナーな産地が良い理由の1つに、お茶の木が非常に自然な状態で維持管理されている点です。
無名ゆえに需要が低く、限りなく自然に近い状態でお茶の木が維持されている傾向にあります。茶摘みは一年に一度、無肥料、無農薬であるために、茶葉が時間をかけてゆっくりと成長します。この結果、ミネラルを初めとする、栄養分が茶葉に蓄積され、鼻を摘んで飲んでもその違いが分かるほどにお茶の品質が向上します。
逆に、産地が有名になり、需要が増えると、農家としては生産量を増やす努力をします。 生産量が増えれば収入も増えるためです。 しかし、プーアル茶が生産される樹齢数百年の木の場合、お茶の木自体の数を増やすわけには行きません。
代わりに、剪定(枝を切ること)を行なったり、肥料が多く施肥することで、茶葉の茶葉の成長を早くし、茶葉の数を増やす努力をします。枝を切られたお茶の木は若い枝を出すため収穫量が多くなります。
収量が多くなる=葉の数が多くなると言うことですが、当然葉の数が多くなればなるほど、中身は薄くなります。
樹齢500年もの老木
そして、本商品は樹齢300-500年の木から作られたお茶です。樹齢の古い木は根が地中深くまで伸びるため、2つのメリットがあります。
1.根の総面積が大きいために多量のミネラルを吸収することが可能。
2.根が地中深くまで到達するために、赤土の層まで到達でき、鉄分を効率的に吸収できる点
鉄分が極めて高い粘土質の土壌
上記の老樹であるメリットに加え、冰島古樹生茶が生育している地域の土には特に鉄分が多く含まれており、それゆえに茶葉の喉越しが特に強く感じられます。私達が取り扱っている臨滄市産の2銘柄(老黑寨古樹生茶と冰島古樹生茶)の中では、最高クラスの喉越しです。お茶を飲むと、その濃厚で、厚みのある味わいゆえに、数杯で身体が温かくなり、そして深い満足感が得られます。
高原特有の涼しい気候が作り出す甘さ
冰島古樹生茶は臨滄市に属する山で採れたお茶です。臨滄は3つのプーアル茶の生産地域の中でも最も北に位置しており、緯度が高いことから気候的にも涼しく、良質のお茶が出来やすい環境にあります。
冰島古樹生茶が非常に濃厚で、何度も入れられるもう一つの理由は、茶園の標高がとても高い点です。
一般に高山で収穫されたお茶は美味しくなります。
これは昼夜の温度差に起因します。高山の場合、昼間は日光が強くお茶は光合成を活発に行います。
本来、消費をし、成長が行われるのは夜です。ところが、高山の場合顕著に夜の温度が低いため、殆ど消費が行われず栄養分やミネラルが茶葉内に蓄積されます。冰島古樹生茶は標高2200mの茶園で作られたお茶から作られており、高山茶特有の濃厚な味わいと強いボディが感じられます。
実際に飲むとどんな香り?
プーアル茶は烏龍茶のように花のような香りがするわけではありませんが、鼻を摘んで飲んでも分かるほどの濃厚な味わいゆえに、飲んでいるととても癖になるお茶です。新茶の状態では香りは新しい畳のような、干し草のような、田舎的で素朴な感じですが、数年熟成させることで、蜜のようなフルーティな香りが一気に溢れ出します。
新茶で飲んでも、少し熟成を加えてから飲んでも美味しいお茶です。老黑寨古樹生茶と冰島古樹生茶は非常に似た性格のお茶で、まるで兄弟のようなお茶ですが、どちらか悩まれたお客様にはまずは老黑寨古樹生茶を試され、その後冰島古樹生茶を試されることをお勧めいたします。
このお茶はミネラル量、特に鉄分が非常に多いため、お茶がとても柔らかく感じられます。
更に、南部鉄器で沸かした水と同じく、ミネラルがが豊富なことも大きな特徴です。
本商品は、極めて品質が高いため、どちらかというとマニアが好む銘柄ですが、値段があまり高くないため、初心者の方にも是非試して頂きたい商品です。
臨滄市一帯のの茶園風景
身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。
蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。
尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。
一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。
40mlに対し1gの茶葉をご使用ください。
つまり、急須の容量が200mlの場合、200ml ÷40 =5gの茶葉が必要です。
沸騰している湯を急須に入れてください。
そのまま、10秒間静置してください。これにより、茶器が暖まります。
私達の実験によると、沸騰水を茶器に入れるだけで20℃温度が下がります。
つまり、熱水で暖めているつもりでも、実は80℃になっているだけです。
烏龍茶をより美味しくいれたい場合、特に、高級な烏龍茶の場合、2回この動作を繰り返されることをお勧めいたします。2回熱水を注ぐことで、急須の温度は95℃ぐらいまで上昇します。
折角茶器を温めても、即お茶をいれた場合、茶葉により湯の温度が下がってしまいます。「茶葉ごときでそんな?」と思われるかもしれませんが、茶葉は表面積が非常に大きいため、熱交換率が高く、私達の実験では20℃温度が低下します。つまり、茶器を温めたとしても、再び20℃下がってしまうわけです。
そこで、再び沸騰水を茶葉に注いでください。注ぐときは、出来るだけ低い位置から素早く注ぎ入れます。チョロチョロとのんびり注いだ場合、その過程で温度が下がってしまいます。高い位置から注ぐと、同じく、温度が下がります。
湯を注いだら、即湯を注ぎだしてください。このときにノンビリとしていると、折角のお茶の味が失われてしまいます。
更に、この動作をもう一度繰り返してください。つまり、茶葉は合計で2度湯通してください。プーアル茶の場合、茶葉が固めてあるため、茶葉内部に湯が入りません。このために、2回湯通しする必要があるのです。
お茶をいれる時間は、以下の通りです。
1煎目:数秒(1煎目はやや薄いくらいで丁度良いです。長く蒸らしすぎると2煎目以降が濃くなり過ぎます。
2煎目以降:湯を通すだけ(決して蒸らさないでください。)
プーアル茶の場合、2煎目以降は湯を通すだけで、蒸らす必要がありません。この方法だと、20煎目位までお茶がいれられ、大変経済的です。
飲みきれないお茶は、冷蔵庫に保存してください。プーアル茶の場合、冷蔵保存しても品質は顕著には劣化しません。或いは、いれかけの茶葉をそのまま冷蔵庫に保存するのも問題有りません。緑茶や烏龍茶の場合、いれかけの茶葉を保存した場合、直ぐに茶葉は劣化してしまいます。その点、しっかりと発酵しているプーアル茶の場合、途中で中断しても、冷蔵庫に入れておけば1日後に継続することも可能です。
常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。
実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。
冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。
出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。
未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。
市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。
以下のビデオでは、プーアル茶をどのように包むか、プーアル茶の生産者が解説しております。言語は中国語ですが、ビデオを見れば包み方は簡単に分かります。
写真は200gケーキ
上の写真は2011年のお茶を撮影した際のものを使用しておりますが、実際にお届けする冰島は2012年ものです。
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冰島古樹生茶 2012年
袋小(固まりを小分けして袋詰め):50g / 価格 1,700円(税込み) 完売円形ブロック1個:200g / 価格 5,864円(税込み) 完売お値打ちパック:1000g(長方形ブロック200gを5個) / 価格22,680円(税込み) 完売 |
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