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黄蕪林生茶 2013
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黄蕪林プーアル生茶はHOJOのラインアップの中で最もコクが深いお茶です。野生茶以上に味が濃く、コクが深く、飲むと喉の奥が暖まるような、フワッとするような不思議な喉越し感覚を楽しむことが出来ます。このお茶は臨滄の中でも、特に山奥の小さな村で生産されたお茶です。臨滄の山岳地帯の特長として、まるで砂漠かステップ気候かと思うほど土地が乾燥しており、辺り一面が粘度の高い赤土により構成されております。乾燥した地域ゆえにお茶の木は大変みすぼらしい状態ですが、むしろ高い品質が期待が出来ます。肥沃な土地ですくすく育ったお茶は、ミネラルも味も薄くなります。それに対し、厳し環境で時間をかけて育ったお茶はとても濃い味になります。彼らの村ではお茶は数千年前から栽培されております。彼らの村で昔から続く農法では、茶は野山に植えっぱなしで一切手入れをしません。これは自然農法と言えば自然農法ですが、放置農法と言ったほうがいくらいお茶は野生化しており、農薬、肥料はもちろん、雑草も除去しません。唯一、収穫前になるとお茶の木の周りの草を刈り足場を確保します。この方法こそが彼らの先祖から受け継がれたお茶の栽培なのだそうです。ほぼ野生化したお茶の木は、枝1本当たりのお茶の葉の数が極めて少なく、ミネラルが濃い、大変濃厚で深い甘みのあるお茶を生み出します。
プーアル茶を飲む醍醐味は、自然栽培されたお茶ならではの極めて濃い味わいを安価な値段で楽しむことが出来る点だと思います。実際、烏龍茶、緑茶、紅茶で同様のレベルのお茶を求めた場合、常識では想像できないような高額の値段になります。ただし、雲南省で作られる全てのプーアル茶がこのような条件を満たしているわけではありません。実際、雲南省における9割以上、私の感覚的には99%以上のプーアル茶産地は道路の開発と共に観光客が訪れるようになり、お茶の栽培方法も数千年続いた昔ながらの自然栽培方式から、肥料や農薬を与えて作る現代農業方式へとシフトしております。こうなると、お茶には深いコクが感じられず、また、値段もいたずらに上昇します。私達は、自然栽培で作られた、味の濃いお茶を求め、雲南省の山奥に毎年1ヶ月滞在してお茶の仕入れを行っております。質の高いお茶を仕入れようとすると、より山奥の僻地へ行く必要があります。
黄蕪林プーアル生茶の産地は非常に僻地にあり、生産者は大変質素な暮らしをしており生産設備に関しても十分とは言えません。生産に使用する釜炒りようのフライパンの直径は小さめで、更に鉄板が薄く、ゆえに温度を一定に保つことが出来ません。このため、釜炒りの際に茶葉に多少強く火が入りすぎる傾向があり、お茶には大豆を煎ったような香りが多少あります。この香りは年数の浅いプーアル生茶の多くに感じられます。しっかりと洗茶を行ったうえでお茶をいれた場合、数煎目からはクリアーな香りをお楽しみ頂けます。コクとボディが非常に強いお茶ゆえに、多少の焙煎香があっても、大変人気があるお茶です。特に飲み続けると、癖になります。製茶後1-2年の間は、白茶に近い香り、また、藁や干し草を連想するような素朴な香りがします。数年以上保存することで、蜜の香り、バニラ、カラメル、乾燥フルーツの香りが形成され、初年度に感じられる炒り大豆のような香りは殆ど気にならなくなります。
街の近くで栽培された中くらいの質の原料+上手に加工された原料を選ぶか、僻地で生産された極上の原料+釜炒り温度が不均一ゆえに香りが炒り大豆のようにやや香ばしいお茶を選ぶかは非常に究極の選択であり。私の場合、本商品のように、突出して味が濃く原料の質が高いお茶については、多少、釜炒り温度が高く新茶の状態における香りが完璧ではなくても仕入れております。完全自然栽培された極めて質の高い素材の圧倒的な味の良さを楽しんでいただきたいと思うからです。実際に購入されたものの、新茶の香りにあまり魅力を感じられない場合、数年熟成を加えることで、甘いフルーツの香りが形成され劇的に飲みやすいお茶へと変化します。
自然栽培の茶園は、どこからどう見ても茶園に見えません。
黄蕪林プーアル生茶を飲むとたちどころに顔が紅潮し、体が芯から暖かくなると同時に、ふんわりとした気分になります。ミネラルの多い飲み物は血管を拡張し、血行を促進することから、質の高いお茶をのむと体が暖かくなり、体が芯からリラックスします。
「金色のお茶」ってご存じでしょうか?お茶の葉が稲穂のように金色に輝いている茶園のことです。肥料や農薬を与えず、自然な状態で育てるとお茶の木が窒素不足になり、葉がバナナの皮のように黄色くなります。このようなお茶は、人が手を貸さなくても、自分の力で生き、また、お茶の木は人間の手による過保護な状態ではなく生体系の一部として機能しております。この様に変化し茶園をよく観察すると、生き物が豊富に見られます。にもかかわらずは消毒も何もしなくてもお茶の木は病気にもかかりにくく、また、虫にも食われないと言います。厳しい環境下に置かれたお茶の木は根が深くまでしっかりと達し、ゆっくりと成長します。その結果、茶葉を構成する細胞は非常に小さく、細胞の数が高密度になります。また、時間をかけてゆっくりと成長したお茶は、健康体ゆえにポリフェノールとミネラルを豊富に含み、ゆえに非常にコクがあり、後味の甘い、とろりとしたお茶になります。植物は肥料が豊富すぎると成長する事に専念し、カテキンを初めとするポリフェノールを合成しません。現代農業でのお茶作りでは、大量の窒素肥料を使用するのが当たり前です。窒素肥料が入ると、お茶はどんどん成長し、深い緑色へと変わり、お茶の葉もまるでワックスでも塗ったかのようにギラギラと光った状態になります。ある意味、肉料理ばかり食べ、メタボ気味の人間と同じような状況だと思います。 見た目は綺麗ですが、このようなお茶は味が軽く、コクがありません。
現代農業+肥料で育ったお茶
茶葉が非常に大きく、濃い緑色をしている。 |
現代農業+肥料で育ったお茶
窒素肥料を大量施肥した茶園は茶葉が恐ろしく大きくそして壊れ脆い。 |
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自然栽培
ぱっと見非常にみすぼらしく、「え、これがお茶?」と聞き返したくなるような外観です。しかし、一度このお茶を味わったら、二度と忘れることのできない味です。 |
自然栽培
上の写真と同じ種類のお茶です。育て方の違いにより葉のサイズは劇的に小さくなります。 |
自然の植物とほぼ同じように自らの力で育ったお葉は、非常に小さく、色は黄色、そしてお茶の木は白っぽくなります。しかし、周りを見回してみてください。自然に生育している植物は、黄緑色をしております。生体系の一部として育った山菜、天然の魚、天然のキノコはどれも美味しいですね。HOJOでは自然が生み出す力強い味を求め、毎年金色のお茶を探しております。
日当たりの良いところに生えている自然の草木は黄緑色をしております。
動物の堆肥の脇にあるお茶の木。お茶の木とは思えないほどの巨大で濃い緑色の葉が付いている。このようなお茶の木から採れたお茶は味も薄く、喉越しが殆ど無いお茶になる。
少数民族の村にて自然栽培により、黄色になったお茶の木に出会いました。真ん中奥に有る木は樹齢が古いため、過剰に手がかけられており、その結果、大きく濃い緑色の葉を付けておりました。
プーアル茶ですが、雲南省では3つの大きなエリア、西双版納、普洱、そして臨滄で生産されます。この中で、有名で、高値で取引されているのが西双版納産のプーアル茶です。
西双版納と言えば、老班章を初め、布朗山、易武等の有名な産地を有しております。但し、西双版納産は近年道路が非常に整備され、誰でも行けるようになりました。
プーアル茶バイヤーの間で、「四双版納へ買い付けに行ったら、山の上にポルシェでプーアル茶を買いに来ている人に出会った。」と冗談を言うこともある程で、実際にどこもかしこも観光客で溢れております。
有名になり過ぎた四双版納のお茶は品質の割に値段が異常に高く、私達は魅力を感じません。
プーアル茶を知れば知るほど、臨滄には非常に優れたお茶あると確信できるようになりました。これらの地域は、未だ村に行く道すらないような所も存在します。マイナーな産地が良い理由の1つに、お茶の木が非常に自然な状態で維持管理されている点です。無名ゆえに需要が低く、限りなく自然に近い状態でお茶の木が維持されている傾向にあります。茶摘みは一年に一度、無肥料、無農薬であるために、茶葉が時間をかけてゆっくりと成長します。この結果、ミネラルを初めとする、栄養分が茶葉に蓄積され、鼻を摘んで飲んでもその違いが分かるほどにお茶の品質が向上します。
逆に、産地が有名になり、需要が増えると、農家としては生産量を増やす努力をします。 生産量が増えれば収入も増えるためです。 しかし、プーアル茶が生産される樹齢数百年の木の場合、お茶の木自体の数を増やすわけには行きません。
代わりに、剪定(枝を切ること)を行なったり、肥料が多く施肥することで、茶葉の茶葉の成長を早くし、茶葉の数を増やす努力をします。枝を切られたお茶の木は若い枝を出すため収穫量が多くなります。
収量が多くなる=葉の数が多くなると言うことですが、当然葉の数が多くなればなるほど、中身は薄くなります。
私はお客さんに説明するとき、香り烏龍、味プーアルと言います。なんかキノコの話みたいですね!(笑)
香りについては高品質の烏龍茶に勝るお茶は無いと思います、上手に熟成されたプーアル茶は香りも素晴らしいですが、やはりプーアル茶の長所は味です。
プーアル茶の場合、雲南省奥地の少数民族が昔ながらの作り方で、肥料や農薬を使わずに作られたものは、非常に軟らかくコクのある味がします。
特に完全自然栽培で自然の木のようにゆっくりと成長した木から採れたお茶ともなると、その甘さと、円やかさは言葉では表現できないほどです。
もし同じ品質レベルのお茶を烏龍に求めた場合、品評会の入賞茶ほどの値段になり、財布に致命的なダメージを与えます。
プーアル茶の場合、人里離れた超山奥で作られているために、信じられないほどの高品質の原料が、信じられない値段で入手出来るのです。
この為、プーアル茶を楽しむツボは、濃厚な味わいと、ふくよかな甘み、喉を伝わるような軟らかい水質です。
更に、プーアル茶の場合、上手に熟成すると蜜のような甘い香りが生成します。甘い香りを出すためには、適切な方法で熟成する必要があります。
熟成方法は「保存の項目」で詳細説明をしております。通常、保存を開始してから3−4年から熟成香を楽しむことができ、5−10年で理想の香りとなります。理想の香りとは、フルーツのような蜜のような、一般の人が美味しいと思える香りです。
10年を超えると、ピークを過ぎ、個性がむしろ失われる傾向にあります。私は何十年も経過したプーアル茶を数多く飲んでおりますが、土のような香りがするだけであまり美味しい物ではありません。
長く置けば奥ほど美味しいというのは、プーアル茶を投機商品として扱っている広東省や台湾の茶商が作り出した神話に過ぎず、どのような食品にも食べ頃、飲み頃という物があるのです。
プーアル茶を選ぶ上でのポイントを解説します。私は少数民族の作ったお茶を仕入れます。昔ながらの老木を所有し、1000年以上続く自然栽培にてお茶を作っているのは少数民族だからです。高い品質のプーアル生茶を求めた場合、少数民族の所有するお茶を仕入れるのは必須です。反面、工場製のプーアル茶は、その殆どが漢民族が経営する茶園産のお茶を原料としており、品質重視と言うよりも値段重視のお茶と言えます。
少数民族により生産されたお茶は、原料の質が非常に高い反面、デメリットもあります。少数民族ゆえに最新の設備を持っておらず、薪をかまどで燃やした火で殺青を行っております。火力の調節がシビアにできないために、火が強すぎて焙煎香がすることがあります。プーアル茶の場合、私は原料茶葉の品質が圧倒的に良いと判断した場合に限り、値段がそれ相応に安ければ、私は仕入れます。原料の品質が非常に良い場合、お茶が極めて円やかで、強い甘みがあります。このようなお茶を数年以上熟成させると、熟成香により焙煎香が気にならなくなり、大変美味しいお茶へと変貌するのです。私としては自社にて熟成を進め、数年後に熟成茶として販売することをお目的としております。プーアル茶の場合、熟成が進むことで熟成香が出てくるため、それに従って売値は徐々に上がってゆきます。この為、私が熟成するのを待つのではなく、新茶の段階で購入し、お客様のご自宅で熟成をした場合非常に安い投資で済みます。因みに、基本的に良い品質の原料から作られたお茶は熟成しなくても美味しく飲めます。事実、僅かな煙の香りや焙煎香のような香りがするのは、少数民族性のプーアル茶としては非常に一般的で、マレーシアの店舗では普段飲み用として意外にも良く売れております。
プーアル茶というと、茶色くて、古いカビ臭い香りのするお茶を連想されるお客様が多いのではないでしょうか?
それはプーアル熟茶という種類のお茶です。プーアル熟茶は1973年に開発されたお茶で、カビの発酵により作られます。日本で普通に入手できるプーアル茶は殆どがこのタイプで、ゆえに、プーアル茶に対してあまり良いイメージをお持ちでないお客様が沢山おられます。お茶好きの人を夢中にさせるプーアル茶は、熟茶ではありません。熟茶は本場雲南省では、初心者向け、或いは、海外輸出茶としてとらえられております。
私も含め、お茶がとても好きな人が夢中になるプーアル茶は、プーアル生茶と呼ばれるお茶です。名前こそプーアル茶ですが、例の茶色のプーアル熟茶とは、全く異なる種類であり、紅茶と緑茶くらいの差があります。
プーアル生茶は数百年以上の歴史があり、地元雲南省の人々はこのお茶は毎日飲みます。
生茶の場合、原料となる茶葉の品質が、製品の品質を大きく左右するため、使用茶葉の質により個々のお茶の品質には大きな差があります。また、香りが非常に複雑で、味も濃厚であるため、飲んでいると、とても癖になり、暫くは他のお茶では満足できないほどにはまります。
プーアル生茶の品質の善し悪しは何によって決まるのでしょう?
プーアル茶だからと言って、特別なわけではなく、他のお茶と同じく、香りと喉越しの深さで品質が決まります。
まず、渋いお茶、苦みの強いお茶は、春摘み茶ではなく、日本茶で言う番茶に相当します。春の終わりから秋にかけて収穫されたお茶で、市場のお茶の殆どがこの種類です。
春の早い時期は、ほんの一ヶ月だけしかないため、春先に収穫されるお茶は、全体量のごく僅かです。
更に、標高の低い位置で収穫されたお茶、茶園産のお茶の場合、熟茶であればある程度ごまかしが効きますが、生茶に加工した場合、その差は直ぐに分かります。
まず、味に深みがありません。香りも、平面的で、飲み終わった後に香りが残りません。
反面、良質の原料から作られた生茶の場合、味に厚みがあり、お茶の味が喉の奥で感じられます。香りも鼻に抜けるのではなく、濃厚で、飲み終わったとも口の中に香りがずっと残ります。これがHOJOの求めるプーアル生茶の基準です。
臨滄市一帯のの茶園風景
身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。
蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。
尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。
一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。
40mlに対し1gの茶葉をご使用ください。
つまり、急須の容量が200mlの場合、200ml ÷40 =5gの茶葉が必要です。
沸騰している湯を急須に入れてください。
そのまま、10秒間静置してください。これにより、茶器が暖まります。
私達の実験によると、沸騰水を茶器に入れるだけで20℃温度が下がります。
つまり、熱水で暖めているつもりでも、実は80℃になっているだけです。
烏龍茶をより美味しくいれたい場合、特に、高級な烏龍茶の場合、2回この動作を繰り返されることをお勧めいたします。2回熱水を注ぐことで、急須の温度は95℃ぐらいまで上昇します。
折角茶器を温めても、即お茶をいれた場合、茶葉により湯の温度が下がってしまいます。「茶葉ごときでそんな?」と思われるかもしれませんが、茶葉は表面積が非常に大きいため、熱交換率が高く、私達の実験では20℃温度が低下します。つまり、茶器を温めたとしても、再び20℃下がってしまうわけです。
そこで、再び沸騰水を茶葉に注いでください。注ぐときは、出来るだけ低い位置から素早く注ぎ入れます。チョロチョロとのんびり注いだ場合、その過程で温度が下がってしまいます。高い位置から注ぐと、同じく、温度が下がります。
湯を注いだら、即湯を注ぎだしてください。このときにノンビリとしていると、折角のお茶の味が失われてしまいます。
更に、この動作をもう一度繰り返してください。つまり、茶葉は合計で2度湯通してください。プーアル茶の場合、茶葉が固めてあるため、茶葉内部に湯が入りません。このために、2回洗茶する必要があるのです。
お茶をいれる時間は、以下の通りです。
1煎目:数秒(1煎目はやや薄いくらいで丁度良いです。長く蒸らしすぎると2煎目以降が濃くなり過ぎます。
2煎目以降:湯を通すだけ(決して蒸らさないでください。)
プーアル茶の場合、2煎目以降は湯を通すだけで、蒸らす必要がありません。この方法だと、20煎目位までお茶がいれられ、大変経済的です。
飲みきれないお茶は、冷蔵庫に保存してください。プーアル茶の場合、冷蔵保存しても品質は顕著には劣化しません。或いは、いれかけの茶葉をそのまま冷蔵庫に保存するのも問題有りません。緑茶や烏龍茶の場合、いれかけの茶葉を保存した場合、直ぐに茶葉は劣化してしまいます。その点、しっかりと発酵しているプーアル茶の場合、途中で中断しても、冷蔵庫に入れておけば1日後に継続することも可能です。
常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。
実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。
冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。
出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。
未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。
市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。
以下のビデオでは、プーアル茶をどのように包むか、プーアル茶の生産者が解説しております。言語は中国語ですが、ビデオを見れば包み方は簡単に分かります。
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