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  • お茶の品質を決める各種要素

茶葉
お茶の品質は年によって変化します。特にお茶の品質に影響するのは雨です。雨が多い年はお茶の品質は落ちます。なぜ雨が問題なのか、簡単に説明したいと思います。

雨が降ると農産物の味は薄くなる

雨の日に摘まれたお茶はコクが少なく、味が非常に薄く感じられます。これはお茶だけでなく、果物でも同じです。私の実家は農家をやっておりリンゴを作っております。雨の日に収穫したリンゴは味が薄く顕著に甘みに欠けます。
苺、サクランボ、ブルーベリーなども同じで、露地栽培の場合、雨降りに収穫された果物は、甘みが薄く、物足らない味わいへと変化します。雨の直後や雨降りは鳥ですら果物を食べに来ません。

雨の後2日間は品質が戻らない

私が雲南省にてプーアル生茶を仕入れる際は原料の選定、生産工程、流通を全て管理しており、収穫日についても管理することができるため、雨が降った場合、その後2日間に収穫されたお茶は使用しません。例えば、今日雨が降り、明日は晴天だったとしても、明日と明後日の時点ではまだ、お茶の濃厚な味わいが戻りません。3日目の時点でお茶の味わいはようやく元に戻ります。味が分かる人であれば、雨の日に収穫されたお茶を飲めばその違いは明確に区別できるものです。

雨が降るとお茶は急成長

雨はお茶の木にとって大切ですが、収穫時期に降る雨はお茶関係者にとって有難くありません。収穫時期に雨が降るとお茶は勢いよく伸びようとします。その結果、葉のミネラルや栄養素が吸い戻され、味が薄くなります。雨の日に収穫されたお茶は、成長が早いことから、葉と葉の距離(節間)も広くなります。勢いよく成長しているお茶は、細胞のサイズも大きくなり、含まれるポリフェノールやミネラル量も少なくなり、それらが品質に直接的に影響します。

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