• ホーム >
  • お茶の品質を決める各種要素


私はお茶の仕入をする際、お茶の値段は品質によって大きく変動します。実際にはどのような品質要素がお茶の仕入れ価格に直結するかご存じでしょうか?

お茶の値段は生の茶葉の値段で決まる

お茶の品質というと、香りの善し悪し、茶園の標高、木の樹齢など、様々な要素が関係しますが、仕入れ価格に最も値段に反映するのは、お茶の加工業者が原料である生茶葉に対して支払った価格です。例外もありますが、一般的には高い値段で仕入れたお茶は高く売られ、安く仕入れられたお茶は比較的安い値段がつきます。中国の場合、栽培農家と加工者は分かれていることが一般的です。加工や品質の知識のある茶師が生産工場を運営しており、原料を農家から仕入れて製茶を行います。中国ではお茶の栽培農家が加工までやる場合もありますが、その殆どの場合においてお茶の加工精度が低いため、私が仕入をする場合は、腕のよい加工業者を探します。
プーアル茶

加工の善し悪しは価格に反映されにくい

私のような仕入をする側からすれば、製茶の技術が甘く、香りが今一なお茶や少し焦げてしまったようなお茶は安くて当然と思うかも知れませんが、必ずしもそうではありません。「製茶技術の上手い下手」は加工業者からするとコストの点では関係がありません。実際のお茶値段は、お茶の生産者が農家に対して支払っている値段で決まるため、焦げ臭いお茶や保存状態が悪く酸化臭がするお茶と上手に製茶されたお茶がどちらも同じ値段と言うことは珍しくありません。したがって、品質的にはバラバラのお茶がどれも同じ値段で販売されているのは良くある話です。この場合、当然、良いお茶は早い者勝ちとなり、良いお茶は製茶後1週間程度で大体売り切れます。

その日に摘み終わった原料茶葉の値段交渉をする農民

お茶の値段を左右するのはお茶摘みの時期

生茶葉の値段を左右する最大の品質要素は何だと思われますか?
それはお茶を摘むタイミングです。お茶は、一番茶を摘むと、数週間後に再び芽が出てきます。これを2番茶と呼びます。2番茶を摘むと、更に3番茶が生えてきます。このようにお茶を摘み続ける限り、何度もお茶は芽を出します。例えばプーアル茶の有名産地などでは、お茶が非常に高く売れることから年間10回お茶摘みが行われる地域もあるほどです。3番茶以降になると、お茶は渋味を呈するようになり、多くの人が品質の違いを見極められますが、2番茶クラスとなると一番茶と比較しない限り気がつきません。また、お茶の産地は概して水の質が非常に良いため、2番茶であっても非常に良質のお茶に感じられることもありあます。品質に劇的な差が気づきにくいにもかかわらず、値段に関しては1番茶と2番茶は劇的に違います。私の経験上、2番茶の仕入れ価格は1番茶の半分くらいになります。更にそれ以降に摘まれるお茶になると、1番茶の4分の1くらいで取引されます。台湾の烏龍茶、ジャスミン茶、プーアル茶など、非常に安価な商品には、2番茶、3番茶、更に安いお茶になると夏摘み茶が使われております。

滑らかな舌触りの1番茶

1番茶と2番茶の違いは気がつきにくいと前述しましたが、それは比較をせずにそれぞれのお茶を単独で飲んだ場合の話です。それぞれを単独で飲んだときには気がつきにくい品質の違いですが、比較すると驚くほどに差が感じられます。特に烏龍茶(特に武夷岩茶や炭焙系のお茶)の場合、香りが非常に強いことから、1番茶が使われているか、2-3番茶が使われているか非常に分かり難くい傾向があります。別々に飲むと「香りによるバイアス」により品質を誤認識しがちとなりますが、実際に1番茶と2番茶を両方同時に飲み比べると違いは劇的です。最も差が感じられるのは口にいれたときのやわらかさです。1番茶はソフトで、クリーミー、滑らかな口当たりがするのに対し、2番茶になると飲んだときの感覚がシャープになります。更に、3番茶になると、シャープさがより増し、渋味と雑味が増します。どれだけ腕のよい茶師によって製茶されていても、1番茶のクリーミーな口当たりは2番茶では決して得ることが出来ません。1番茶の美味しさに気がついてしまうと後戻りは出来なくなります。1番摘みの煎茶に慣れた人は番茶では満足しないのと同じです。

実際、日本をはじめとする「中国台湾国外」には非常に多くの2-3番茶が流通しております。その主な理由には現地における1番茶需要が非常に高い点が挙げられます。1番茶は海外どころか、産地を出る前に売れてしまう程人気があります。現代の中国は非常に豊ゆえに、当然、お金がある人は良いお茶、つまり、1番茶を求めようとします。私が1番茶の季節が始まる前に毎年産地へ行き仕入を行うのは、純粋に1番茶が欲しいのと、同じ値段の中からより良い品質を選びたいという理由からです。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!
  •                 

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

舘正規作の信楽荒土急須、冷まし、フリーカップが入荷
三重県四日市市の急須作家、舘正規氏作、HOJOオリジナルの信楽粗土で制作した急須、冷まし、フリーカップを発売し …
マレーシアで5年以上熟成さたビンテージプーアル茶2種を発売
マレーシアで長期熟成した2種類のお茶を発売しました。常夏のマレーシアでは熟成が早く進むことから、ビンテージ茶特 …

最新の記事 NEW ARTICLES

舘正規作の信楽荒土急須、冷まし、フリーカップが入荷
三重県四日市市の急須作家、舘正規氏作、HOJOオリジナルの信楽粗土で制作した急須、冷まし、フリーカップを発売し …
マレーシアで5年以上熟成さたビンテージプーアル茶2種を発売
マレーシアで長期熟成した2種類のお茶を発売しました。常夏のマレーシアでは熟成が早く進むことから、ビンテージ茶特 …
台湾烏龍茶のスペシャルグレードを限定で発売
2019年の春、台湾に仕入れに行った際、定番商品に加え、際だって印象に残った3種類のお茶を仕入れました。毎年リ …
紫茶単株プーアル生茶の限定販売
紫茶の単株茶(たんしゅちゃ)を発売しました。単株茶とは、一本のお茶の木のみから作られたお茶のことです。紫茶は稀 …
標高2300mの野生化した自然茶園産のプーアル生茶、白岩山高山茶
白岩山高山茶というプーアル生茶を発売しました。このお茶は2300mという非常に標高の高い地域にある、野生化した …
在来種と品種物のお茶の驚くべき違い!
お茶には、「挿し木で増やされる品種物」と「種から蒔かれる実生のお茶」の2種類があることをご存じでしょうか? 品 …
台湾三希の牙白シリーズ磁器を2種類新発売
台湾三希より新しい商品を仕入れました。 今回新たに追加したのは、大型の茶壺(急須)とやや大きめの茶杯です。 h …
プーアルジャスミンパールを品質アップグレードして発売
HOJOのオリジナルのお茶、プーアルジャスミンパールを品質アップグレードして再発売しました。長年のプーアル茶と …
プーアル茶は開封後1週間位で甘い香りが形成される
HOJOのプーアル茶は開封直後に直ぐ飲むよりも、封を開けて、最低1週間くらいおいてからの方が香りが遙かに強くな …
とにかく余韻が好きと言う人にお勧めのプーアル茶、大茶林古樹生茶を発売!
大茶林紫茶と大茶林古樹生茶の2種類のプーアル茶を発売しました。大茶林古樹生茶は高級プーアル茶の代名詞である単株 …

PAGETOP